「おおかみこどもの雨と雪」を観て
22時頃に,NMBまーちゅんのGoogle+で,金曜ロードショーで「おおかみこどもの雨と雪」をやっていると知って,前々から観たいと思っていたので1時間ちょい観ました。
まず思ったのは,「おもひでぽろぽろ」の影響をかなり色濃く受けていること。
田舎のカットとか,そのまま使うとるやろ!って思うのとかいくつもありました。
てかワタシ,「おもひでぽろぽろ」は高1のいちばん多感な時期に観たので,とりわけ記憶に残っているのです。
この監督は細田守さんで,「ハウルの動く城」の監督に当初決まっていましたが,宮崎駿から落とされた経緯がある監督さんです。
確かに,宮崎駿からするとあまりにも違います。
ストーリーが淡白すぎて,どうしてそうなるのかがサッパリわかりません。
しかし,だからといって,ワタシが最近観た,「ルパンvsコナン」とか,「銀魂」とかと比較すると,アニメだからといってどこからそれが出てきたか分からないような無茶な描写はありませんし,そういう意味ではジブリ的と思います。
すなわち,細田守さんは,観客をウソ八百で次から次へと騙すワケではないという,大まかな意味ではジブリ的なのですが,ストーリーを濃密に描いて,最初から最後まで意味を持たせるという意味ではできていなく,ジブリ的ではないと思いました。
そういう意味で,宮崎駿から勘当されたのでしょう。
ちなみに,この作品をWikipediaで検索していますと
高橋望という名前にブチ当たりました。
一回Google+に書いたことはあるのですが,高橋望さんは,ワタシが1994年くらいに(改めて読み返すと,ワタシだけでなく世界中が1994年やったけどよw),明石映画サークルで「海がきこえる」の上映会をやったときに,「海がきこえる」のプロデューサーとして,招待されてやって来られました。
そして,ワタシがあまりにもジブリのことが好きだからといって,持っていた「紅の豚」の特製の日傘をくださったのでした。
(ワタシがその日の帰りの電車のなかに,早速忘れて泣き別れしたのは,ココだけの秘密・・・
ってか,いま高橋望は日テレプロデューサーらしいので
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E6%9C%9B
・・・まあ,誰かがチクって,本人にも伝わっていることでしょうwww)
で,森林の描写で,あたかも「もののけ姫」っぽいイメージの描写もあったのですが,コレどう見ても山本二三やろ!って背景画がありました。
Wikipedia
では,”美術監督 - 大野広司”として,魔女の宅急便で美術監督をした大野さんの名前しか出ていないのですが,ゼッタイこれは山本二三さんの絵やろ!って思って検索したら,ありました。
映画「おおかみこどもの雨と雪」オフィシャルサイト 美術監督:山本二三
http://www.ookamikodomo.jp/history/
http://www.ookamikodomo.jp/sp.html
・・・おかしいなあ,美術監督 - 大野広司という記載と,美術監督:山本二三 という記載があるってどういうこっちゃねん???
それはともかく,美術はジブリ作品と同様のレベルなのに,作画が全然違うのは違和感がありました。
高畑さんがよく言うように,美術だから,作画だからと,様式に則ってレベルを変えるのはおかしいと思います。
観客にとっては,美術も作画も変わらないんだから。
あと,金曜ロードショーの最後に,”チュース!”って挨拶してましたが,これっていまふうのドイツ語の挨拶です。
日本で流行らせようとしていて,ちょっと新鮮に感じました。
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