『栃木ママ友イジメ連続自殺事件』町全体を巻き込んだ隠蔽工作に批判が集まる いじめ子ども学校母親 2015年7月31日 シェアする ツイートする 皆さんは、栃木で起きた「ママ友イジメ連続自殺事件」をご存知ですか? 2015年4月16日、23日に栃木県佐野市で、ママ友からのいじめを苦に二人の母親が相次いで自殺した痛ましい事件です。ADVERTISINGinRead invented by Teads 田沼の山形小学校で起こった事件。保護者間のいじめで1人の母親が自殺。後追いでさらにもう1人の母親が自殺。主犯格の母親は学校の先生…。これって殺人でしょ?地元ではみんな知ってるのになぜ騒がれない?— Re:k.kobayashi@ (@momochi2) 2015, 6月 21 事件が全国区で報道されたのは7月中旬。なぜこのような惨事が今まで報道されなかったのか…。 事件の真相を隠蔽工作 この事件が起きたのは4月中旬なのにも関わらず、事件が公に発表されたのは読売新聞栃木県南版の7月3日朝刊。 ネットを通じて情報が拡散したこの事件は、発生から3ヶ月近く経ってようやく地元の新聞に取り上げられました。 遺族によると、児童2人は学校で物を隠されたりするいじめを受け、不登校になった。 2人の母親が「やめてほしい」などと、別の児童の母親に改善を促すうち、母親たちの間で孤立するようになった。 自殺直前には、他の児童の母親から「母親失格だ」などと厳しく言われ、家族に悩みを打ち明けていたという。 読売新聞栃木県南版7月3日朝刊 ーより書き起こし 市教育委員会では、LINE上で陰口を叩かれるなどの事実を確認しましたが、「児童や母親の間にいじめ行為はなかった。」と結論付けました。 しかし事件が大きく報道されると一変、学校の校長は「新聞に出てしまった以上事実です」と発言しています。 写真はイメージです 町全体を巻き込んだ『隠蔽工作』 事件の全貌が不透明なまま、あまり報道で取り上げられないのには理由があります。 一つは「取材と報道の自粛」を求めるFAXが、遺族名で報道各社に届いたこと。 そして、町全体に広がる「事件に関して喋ってはいけない」という異様な空気です。 事件が報道された後、この町に住む一軒一軒のポストに入っていた「紙」がその恐ろしさを物語っています。 山形町会の皆様梅園町会の皆様 先週からテレビ局、新聞社、雑誌社などからの訪問取材が続き、各町会の皆様には、ご心配やご迷惑をおかけし、たいへん申しわけありません。 もし、記者等が訪問した際、わからない事には、はっきりと「わからないです。お引き取りください。」とお伝えください。 それでも、お帰りいただけないときは、「佐野警察署」にご連絡ください。 平成27年7月15日 山形町会長梅園長会長山形小学校校長PTA会長 山形町会・梅園町会の人々に配られた紙 ーより書き起こし 町内会長、校長、PTA会長の連名で届いた「紙」は、小さな町にとっては大きな圧力に変わります。 また、報道各社に送られてきたFAXは、学校主導で作り遺族に署名させ、送信先が分からないよう教員が手分けして複数のコンビニから送信したそうです。 報道関係者が学校側に問い合わせても、「もう解決した」とのこと。これは本当に遺族の意思と言えるのでしょうか? 現在、町内会関係者が町内を回り、報道機関に事件の情報(真実)を提供した住民の犯人探しに躍起になっているとのことです。 残された子供たちは… 先に命を絶った母親は首を吊って自殺、第一発見者は特殊学級に通う小4の娘でした。救急車を呼んだ彼女は一人で山道を下り、泣きながら助けを待っていたそうです。 「私があなたの代わりになって子供のことを守ってあげるからね」と前述の母親の葬儀で手紙を読んだ母親も、その1週間後に自ら命を絶っています。 後を追った母親には4人の子供がおり、一人娘が火葬場の職員に「これをあげるからお母さんを焼かないで」と、涙とともにお小遣いの千円札を渡していたと、葬儀の参列者は語っています。 写真はイメージです この事件に対してネット上では「死ぬくらい辛いなら、引っ越せば良かった」という声や、実際にママ友同士で揉めて持ち家を売ったという母親の声も見られました。 しかし、いくら論争しても子供たちの母親は戻ってきません。 このような悲しい出来事が二度と繰り返されることがないよう、真実を明らかにして、悩める母親たちが一人きりで抱えこまない社会に変わっていくことを願います。 出典@tommyhellnear/@momochi2 この記事を友だちにシェアしよう
皆さんは、栃木で起きた「ママ友イジメ連続自殺事件」をご存知ですか?
2015年4月16日、23日に栃木県佐野市で、ママ友からのいじめを苦に二人の母親が相次いで自殺した痛ましい事件です。
事件が全国区で報道されたのは7月中旬。なぜこのような惨事が今まで報道されなかったのか…。
事件の真相を隠蔽工作
この事件が起きたのは4月中旬なのにも関わらず、事件が公に発表されたのは読売新聞栃木県南版の7月3日朝刊。
ネットを通じて情報が拡散したこの事件は、発生から3ヶ月近く経ってようやく地元の新聞に取り上げられました。
市教育委員会では、LINE上で陰口を叩かれるなどの事実を確認しましたが、「児童や母親の間にいじめ行為はなかった。」と結論付けました。
しかし事件が大きく報道されると一変、学校の校長は「新聞に出てしまった以上事実です」と発言しています。
写真はイメージです
町全体を巻き込んだ『隠蔽工作』
事件の全貌が不透明なまま、あまり報道で取り上げられないのには理由があります。
一つは「取材と報道の自粛」を求めるFAXが、遺族名で報道各社に届いたこと。
そして、町全体に広がる「事件に関して喋ってはいけない」という異様な空気です。
事件が報道された後、この町に住む一軒一軒のポストに入っていた「紙」がその恐ろしさを物語っています。
町内会長、校長、PTA会長の連名で届いた「紙」は、小さな町にとっては大きな圧力に変わります。
また、報道各社に送られてきたFAXは、学校主導で作り遺族に署名させ、送信先が分からないよう教員が手分けして複数のコンビニから送信したそうです。
報道関係者が学校側に問い合わせても、「もう解決した」とのこと。これは本当に遺族の意思と言えるのでしょうか?
現在、町内会関係者が町内を回り、報道機関に事件の情報(真実)を提供した住民の犯人探しに躍起になっているとのことです。
残された子供たちは…
先に命を絶った母親は首を吊って自殺、第一発見者は特殊学級に通う小4の娘でした。救急車を呼んだ彼女は一人で山道を下り、泣きながら助けを待っていたそうです。
「私があなたの代わりになって子供のことを守ってあげるからね」と前述の母親の葬儀で手紙を読んだ母親も、その1週間後に自ら命を絶っています。
後を追った母親には4人の子供がおり、一人娘が火葬場の職員に「これをあげるからお母さんを焼かないで」と、涙とともにお小遣いの千円札を渡していたと、葬儀の参列者は語っています。
写真はイメージです
この事件に対してネット上では「死ぬくらい辛いなら、引っ越せば良かった」という声や、実際にママ友同士で揉めて持ち家を売ったという母親の声も見られました。
しかし、いくら論争しても子供たちの母親は戻ってきません。
このような悲しい出来事が二度と繰り返されることがないよう、真実を明らかにして、悩める母親たちが一人きりで抱えこまない社会に変わっていくことを願います。