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【社会】

沖縄戦跡で「肝試し」 ガマ遺品損壊容疑 逮捕の少年供述

 太平洋戦争末期の沖縄戦で住民が集団自決に追い込まれた沖縄県読谷村(よみたんそん)の自然壕(ごう)「チビチリガマ」が荒らされた事件で、器物損壊容疑で逮捕された県内の十六~十九歳の少年四人が現場に行った理由について「肝試しだった」「心霊スポットに行こうと思った」と供述していることが十六日、分かった。県警は破壊した動機も捜査している。

 少年四人は、供えられた千羽鶴や平和を願う歌が書かれた看板などを壊した疑いで十五日逮捕された。県警によると、十日午前にバイクで訪れ「棒で壊した」と話しているという。

 チビチリガマではこの他、遺品の瓶やつぼが割られているのも見つかっており、県警は少年の関与の有無を調べている。現場には他に数人の少年がおり、制止した人もいたという。

 遺族会のメンバーらは十六日朝から集まり清掃作業をした。集団自決で祖母ら五人を亡くした与那覇徳雄会長(63)は「逮捕には安心しているが、早く損壊行為の動機を明らかにしてほしい」と話した。十二日に被害が分かり、与那覇会長が署に通報。その後「チビチリガマを荒らした少年がいる」との情報提供があり、四人が浮上した。

 

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