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イギリス・ロンドンの地下鉄で、爆発物が爆発したテロ事件で警察は、１６日朝、事件に関わった疑いで１８歳の男の身柄を拘束したと発表し、さらに事件に関わった人物がいないかどうか捜査を続けています。

ロンドン南西部の地下鉄「パーソンズグリーン」駅で、１５日朝、車両のドア付近に置かれた爆発物が爆発し、２９人がやけどなどのけがをしました。

警察は手製の爆発物を使ったテロ事件として、爆発物を車両においたあと逃走したと見られる人物の行方を追っていましたが、１６日朝、ロンドンから南東に１００キロほどのところにあるドーバー海峡に面した港の付近で、事件に関わった疑いで１８歳の男の身柄を拘束したと発表しました。

警察は男の国籍など詳しい情報を明らかにしていませんが、ロンドンの警察署に移送し、本格的な取り調べを始めるとしています。また警察は、男のほかに事件に関わった人物やグループがいる可能性もあると見て捜査を続けています。

事件を受けてイギリス政府は１５日夜、５段階あるテロへの警戒を最も高いレベルに引き上げ、各地で武装警察などが厳しい警戒態勢をしいています。

警察は「事件はとても複雑だ。捜査がまだ続いているため、警戒レベルに変更はない」と述べ、市民に理解を求めました。