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台湾の多くの人々、半世紀もの日本統治時代を高評価している

2017.09.15 07:00

 こうした年代の人々を“日本語族”と呼び、日常会話でも日本語を使う人は多い。そんな日本統治時代を懐かしむ日本語族の人々らは、日本の短歌を詠む「台湾歌壇」という同好会を作って毎月短歌を詠んでいるのだ。

 台湾を旅すれば、きっといまならまだ日本語族の人々と出会うことができるだろう。蔡焜燦氏はいう。

《台北の鉄筋コンクリート製下水道施設などは、東京市(当時)よりも早く整備され、劣悪な衛生状態を改善することによって伝染病が一掃された。そして、あらゆる身分の人が教育を受けられるよう、貧しい家庭には金を与えてまで就学が奨励された事実を忘れてはならない。

 戦後、台湾経済がこれほどまでに成長した秘密は、日本統治時代に整備された産業基盤と教育にあるといっても決して過言ではない。同様に、台湾の近代史はこうした日本統治時代を抜きに語ることはできないのである。》(『台湾人と日本精神』)

 台湾にはそんな日本統治時代の建物がいたるところに残っており現在も使われているから驚きだ。

 かつて台湾統治の中心であった赤レンガ造りの瀟洒な台湾総督府は、今も台湾総統府として使われている。また国立臺灣博物館などこのあたりの立派な洋風の建物の多くは日本統治時代のものであり、中には、日本ではまったく見かけなくなった「林田桶店」という桶屋さんまでそのまま残っているから面白い。日本統治時代の駅舎も数多く残されており、そう思って眺めてみるとなんともノスタルジックな気分になる。まさしく台湾の各都市は“日本建築博物館”のようでもある。

 こうした年代の人々を“日本語族”と呼び、日常会話でも日本語を使う人は多い。そんな日本統治時代を懐かしむ日本語族の人々らは、日本の短歌を詠む「台湾歌壇」という同好会を作って毎月短歌を詠んでいるのだ。

 台湾を旅すれば、きっといまならまだ日本語族の人々と出会うことができるだろう。蔡焜燦氏はいう。

《台北の鉄筋コンクリート製下水道施設などは、東京市(当時)よりも早く整備され、劣悪な衛生状態を改善することによって伝染病が一掃された。そして、あらゆる身分の人が教育を受けられるよう、貧しい家庭には金を与えてまで就学が奨励された事実を忘れてはならない。

 戦後、台湾経済がこれほどまでに成長した秘密は、日本統治時代に整備された産業基盤と教育にあるといっても決して過言ではない。同様に、台湾の近代史はこうした日本統治時代を抜きに語ることはできないのである。》(『台湾人と日本精神』)

 台湾にはそんな日本統治時代の建物がいたるところに残っており現在も使われているから驚きだ。

 かつて台湾統治の中心であった赤レンガ造りの瀟洒な台湾総督府は、今も台湾総統府として使われている。また国立臺灣博物館などこのあたりの立派な洋風の建物の多くは日本統治時代のものであり、中には、日本ではまったく見かけなくなった「林田桶店」という桶屋さんまでそのまま残っているから面白い。日本統治時代の駅舎も数多く残されており、そう思って眺めてみるとなんともノスタルジックな気分になる。まさしく台湾の各都市は“日本建築博物館”のようでもある。

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