美容医療でメンズはどう変わる?
3 Lines Summary
- ・ これからはメンズも美容医療を!
- ・ 若さを取り戻し、男らしさを維持
- ・ 美容皮膚科医療はメスを使わない
手術せず、注射で皮膚をリフトアップ
シワ治療には、前回お話しした「ボトックス」以外に、「ヒアルロン酸」の注入があります。
「ボトックス」は、筋肉の過収縮によるシワ(表情ジワ)を改善する治療ですが、「ヒアルロン酸」注入は、シワやたるみ等、へこんだ溝を持ち上げる治療です。
「ヒアルロン酸」の水溶液は、内部に水分を豊富に含み、非常に高い粘性と弾性があります。
その特性から、「ヒアルロン酸」を注入した部分は、内側から隆起して盛り上がり、結果としてリフトアップされます。
ほうれい線などの深いシワを伸ばしたり、張りのあるふっくらとした顔立ちを作ります。また、即効性も高い治療です。
「ヒアルロン酸」は、もともと皮膚内部に存在する潤い成分なので、安全性の高い治療としても人気です。
「ヒアルロン酸」の効果をまとめると以下のようになります。
・皮膚を盛り上げて、しわを改善
・鼻を高くして、鼻筋を通す
・アゴを細くし、シャープな印象に
・唇をふっくらとさせる
“顔パンパン”の「ヒアル顔」にならないか?
ヒアルロン酸注入で、頬や唇などがパンパンになってしまっている、いわゆる「ヒアル顔」の海外の事例等を目にした方もいらっしゃると思います。
率直に言って、本来の皮膚や筋肉の厚みに対して、過度に注入してしまったことが原因です。
「ヒアルロン酸」注入に当たっては、肌質、筋肉量、皮膚の厚み等に応じた注入量や注入部位の選択がとても重要です。
患者さんから「もっと注入してほしい」と言われても、それでは不自然な結果になってしまうと判断した場合、それ以上の注入はしないという医師の側の判断が重要ですね。
事前に、しっかりとしたカウンセリングをしておきましょう。目指すべきは「ナチュラル」です。
また、解剖学等を元に「ヒアルロン酸」注入における、医師の手技がかなり向上しました。現在は、より自然な仕上がりが期待できるようになっています。
「ヒアルロン酸」を注入した効果の持続期間は、これまでは1年程度でした。
しかし、昨年、厚生労働省から新たに承認されたヒアルロン酸注入剤は、約2年間、効果が持続します。
高エネルギー「プラズマ」を使った最新治療法
最新の美肌治療に、「窒素プラズマ」を用いた施術があります。プラズマは、「電離気体(原子核と電子が分離したガス状態)」です。
物質は温度によって 固体→液体→気体→プラズマ…と変化していきます。言わば「プラズマ」は物質の第4の状態で、高エネルギーをもった状態です。 最新の医療機材は、窒素で「プラズマ」を作ります。
「窒素プラズマに」は肌のターンオーバー(新陳代謝)促進作用があり、停滞したメラニンを排泄することで、キメやくすみを改善し、美肌効果をもたらします。 治療に当たり、痛みもありません。
私のクリニックでは、その効果に期待し、アトピーの患者さんにも施術しました。
私は、この治療法に関して、美容大国・韓国のメディアから、取材も受けました。
アトピー治療についての取材でしたが、この機材はまだ持っているクリニックが少なく、韓国でもまだあまり普及していないのではないでしょうか。
初回にもお伝えしましたが、美容皮膚科医療は、若々しさをはじめ、本来あるべき、その方の男性らしさを整えることが出来ると思います。
ビジネスマンをはじめ、男性の方々にも、美容皮膚科医療がお手伝い出来ることはたくさんあると思っております。