- イトーヨーカドー奈良店 最後の賑わい
- 9月11日(月) 19時21分
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					イトーヨーカドー奈良店はきのう、最後の賑わいを見せました。 
 店によりますと、閉店セールには近年で最も多い買い物客が訪れたといい、それぞれ思い出を懐かしんだり、生活に必要な場所がなくなることを惜しんでいました。また、店の入口には買い物客から寄せられたメッセージが展示されました。
 イトーヨーカドー奈良店は2003年7月、奈良そごうの跡地に開店しました。当時、全国に展開するイトーヨーカドーの中でも最大規模の売り場面積を誇り、65の専門店が入るなど注目を集めました。しかし、周辺に郊外型のショッピングセンターが出店したことなどで経営状況が悪化。フロアには空き店舗が目立つようになりました。奈良市中心部にあったダイエーや奈良ビブレなどが姿を消していく中、イトーヨーカドー奈良店もまた、同じ道をたどりました。
 従業員の中には、開店した2003年から勤める人もいます。
 店員 稲垣 豊和さん
 「閉店セールをやって、これだけお客様にきてもらえる「寂しくなる」「残念」という声を店頭で聞きましたので、お客様から愛されていた店だなと感じています 本当に、ありがとうございましたの一言だけです」
 閉店後は、来年春をメドに観光型の複合商業施設がオープンする予定です。また、周辺には外資系の最高級ホテルJWマリオットが進出することになっていて、この一帯の観光面での活用に期待する声もあります。
 百貨店の奈良そごう、ファミリー層を狙った大型スーパーのイトーヨーカドーを経て、今後この場所をどう活かしていくか。課題を残しながら、イトーヨーカドー奈良店は14年の歴史に幕を下ろしました。