Game technical director.
気がつけば会社は売上がない状況なのにもかかわらず社員は100人を超えようとしていた。計算すればわかることだが、100人の給与を払うことを考えるといかに安い給料だとしても100人×60万(保険、税金や間接費含む人件費)として、月に6,000万かかる計算である。100人の組織を毎月維持することはメチャクチャ大変なのである。安定的に月に6,000万の利益を出せるサービスを作ることは並大抵の話ではない。
gumiに入って一ヶ月か二ヶ月が過ぎたころ、チームに所属して様子を見てみると、gumiには一ヶ月の間にかなりの多くの人(5人とか10人とか)が入ってくるのに気がつかされた。幾つかのチームが組成され、それぞれがゲームを開発、運用しており、解析班などと呼ばれるようなチームもあった。(そして、それは機能していなかった。売れてないのだから、解析する内容などあるはずもない)
株式会社gumiを辞めてから2年が経った。なので、あの頃のことを少しずつ書ける範囲で書いていくとみんなの役に立つんじゃないかなということで、書き始めてみる。
私がgumiに入社したのは社員数40人くらいのときで、正直よく考えてgumiに入った訳ではない。「ソーシャルアプリ開発現場の今」というイベントで見かけた國光さんが夢を語るのが面白そうだったり、Pythonを使っていることが面白そうだったり、gumiというSNSは800万人もユーザーがいるというのを見て面白そうだと思った…