サントリーとニッカが、それぞれ数量限定のシングルモルトを発表しました。

サントリーは、山崎ミズナラ2017EDITIONを10月に発売すると発表しました
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大東亜戦争によって、ウイスキーの熟成に使うホワイトオークの樽が不足したことで、サントリーは国産のミズナラを使って樽を作り、原酒を貯蔵していました。
しかし、材質の悪さから液漏れが目立ち、樽からしみ出す香りも強く、あまり好まれていませんでした。

しかしながら、熟成とリチャーを繰り返すことで香木のような独特の香りを得るようになったことで、海外を中心に高い評価を得るようになりました。

そんなミズナラの樽に最低18年熟成された原酒を主体として、さらに香り付けとして50年以上経過したミズナラ樽原酒を加えるという贅沢なボトルになっています。

国内で1500本限定、うち200本を専用サイトでの抽選販売を行う予定です。
気になるお値段は、なんと10万円!私でも手が出ません...。

0914la_01一方でニッカは、国内向けと海外向けでそれぞれ異なる樽で熟成されたシングルモルトを出すこととなりました。
国内向けとしては、シングルモルト余市、宮城峡のモスカテルウッドフィニッシュを、海外向けにはラムウッドフィニッシュを出します

モスカテルとは、ポルトガルの酒精強化ワインの一種で、「モスカテル・デ・セトゥーバル」(マスカット・オブ・アレキサンドリア)というブドウの品種を使っています。
酒精強化ワインの樽を使うのは、ウイスキーではよくあることで、一番有名なのはスペインで作られるシェリー酒の樽、他にもポートワインの樽を使うこともあります。

モスカテルウッドフィニッシュとは、その名の通り、熟成の最後にモスカテル樽に原酒を入れて仕上げているというものになります。

それぞれ3500本限定販売で、価格は15,000円となります。
ノンエイジと18年を比較してはいけませんが、ニッカの方が良心的に思えます。