【給食がまずい】
神奈川県大磯町の弁当式給食の食べ残しが灯によっては7割以上になる事もあるという。理由は至ってシンプルだ。
とにかく、味が美味しくない・・どういった事が原因だろう?
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目次
神奈川県大磯町の給食がまずい。中学生が悲鳴
まずは中学生の皆さんの意見をまとめてみよう。
・「ぶっちゃけ まずいです」
・「女子とか、殆んど食べてない子の方が多い」
・「あんまり美味しくない。見た目も重視されるともっといいと思う」
・「味自体を前提的に改善してほしい」
・「牛乳だけで済ませている」
━5時間目とか6時間目とかは・・?
・「空腹で眠い、全然勉強が頭に入ってこないです」
給食がまずい・多い日では7割残される日も
とある日の給食では付け合わせのブロッコリーはなんと8割も残され、そのたメインのおかずに手がついていないものも多数。完食されているのは36人中に提供された給食のうち、たった3つ。
その他の日も完食されている給食は1つの時も。
大磯町によると平均では26%。また、中学生が大好きであるはずの「照り焼きハンバーグ」が出た日はなんと、55%が残されていたという。
原因は上記で紹介した中学生の皆のコメントに現れている。
「とにかくまずい」と。
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給食を造っているのは給食業者。調味料の量を指示しているのは大磯町。それぞれの思惑と実態は?
両者の間に変な軋轢は無いが、それぞれの言い分がある。
給食が冷たい!衛生上、19度以下に冷やして運搬【給食業者】
給食業者のせつめいによると、給食は衛生上の理由で19度以下での運搬になり、そうすると、肉の脂は固まってしまうし、カレーのルーだって固まってしまい、「当然味は落ちる」の説明。
中学生達も
・「冷たいっす」
・「シチューとかドロドロで食べたくない」
という状況の様だが、やはり業者としてはもちろん「安全第一」だ味よりも安全の方に重きを置いてしまうのは致し方ないのではと思う。
給食の味が薄い・これは食育の観点から大磯町が調味料の分量を指示
生徒によると
・「わかめごはんが出るんですけど、塩っ気が足りない」
・「薄味だったりとか、きんぴらゴボウはめっちゃ薄くて・・」
この味付け、給食業者がしていると思いきや、指示しているのは「大磯町」である。これに関しては「食育」の観点から導入したと言い、中学生たちの体をおもんぱかっての事だ。あまり責める事は出来ないだろう。
食育とは
様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることである。2005年に成立した食育基本法においては、生きるための基本的な知識であり、知識の教育、道徳教育、体育教育の基礎となるべきもの、と位置づけられている。単なる料理教育ではなく、食に対する心構えや栄養学、伝統的な食文化についての総合的な教育のことである。
出典:wikipedia
確かに、平成生まれの子供達の口にするものは、味付けが強く、日常的にコンビニ等でスナック菓子やレジ横の空揚げなども購入して食べている。
その結果、昭和生まれの30代、40代ですら現代病と言われる「生活習慣病」の発症率が年々高くなってきている。贅沢病である。
そう考えると、大磯町の取り組みは間違っていないとは思うし、国で定められた食育の調味料の分量で運用している。ちょっと子供たちの「口」が贅沢すぎるのかも知れない。それを裏付けるように
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給食を残す生徒の中には・・
給食を残す生徒の中には、他の生徒が「まずい」と言っているのを見て、時分も食べにくいと言っている生徒もいるという。
卒業生の男子高校生は
「1人が美味しくないっていうと、中学生は周りに流されやすい」
「そんなにまずくないと思っても、(この給食だから残そう)となっている」
と語っている。
確かに、もう20年以上も前の事だが(筆者は四十路)皆がまずいと言っている中「そう?」と言って完食するだけで偏見な目で見られる可能性は高いだろう。
・・私は食べますけどね。
薄味の効能
ちょっと脱線するが。
筆者は元飲食業。20年飲食業に従事していた。
そして私の幼少期、ありがたい事に、我が家の食卓は毎日母が作ってくれたおかずで賑やかだった。ただ・・である。今の様に「ハイカラ」な食べ物はなく、「味の素」もまだそれほど広がっておらず、味付けは常に薄味。
子供の口には合わないものもたくさんあり、「美味くねーなあ」と思いながらも隣にいるオヤジが怖く、残せなかった。
その中でも、当家独特なのだが、みそ汁は「本だし」でなく「煮干し」で出汁をとる。これが子供の口にはまずいのなんのって。母は「カルシウムをとりなさい」と言う意味でいれて、煮干し自体も食いなさいと言い、牛乳も一緒に本当に毎日食べていた。
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薄味と煮干しのみそ汁がもたらしたのは
大人になり、和食の道へ。もちろん最初はついていくのが必死で、美味い料理を作りたいが下働きばかり。まかないを作ればまずいと言われ、散々な毎日。
それでもなんとか5年程経った時位に、同期の皆、さらには先輩と比べても、絶対に負けてないどころか優れている能力が自分にある事に気が付いた。
「誰よりも味がわかる」のだ
「味付けをする」という作業は毎日の修練で鍛え上げていくが、親方が作ってくれたみそ汁の味をどう感じるかはほぼ素質、というか何を食べて来たかで決まっている様な気がする。
やはり、首都圏で味に味を重ね、「化学調味料」を幼少期より食べて来た人達は全員とは言わないが、味に鈍感だった。そして田舎での、いい意味で質素な食事で育ってきた人間ほど味覚は鋭い傾向があるのは間違いなかった。
「食育」だけが原因だったとも言い切れないが、
親方に「どうだ?」と聞かれた時の答えを間違えた事は、ほぼ無い。同期より、後輩より、先輩より、間違いない舌だけは持っていた。
もう、「親に感謝」しかない。
給食が冷たいのはきついかなあ
わき道にそれたが、大磯町の給食も、「食べれない」という事はないと思うし、一部で言われているような「エサ」だとも思わない。
ただ、毎日温かい食事を食べて来た筆者も、「冷たい給食」はキツイかなあと思ったのであった。
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