長女がてんかんによる発作を起こした時には心臓が止まる思いでした。
誰かの発作を見ることは稀でしょう。それが可愛い自分の小さな子供だったらどうしますか。ほとんどの人が慌てて大パニックに陥ると思います。
うちがそうだったように発作はいきなり現れます。
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どんな病気ですか
漢字で書くと「癲癇」です。
大脳の神経細胞が過剰に活動することによって、発作的な痙攣(けいれん)・意識障害などを反復する状態。遺伝的素因または外傷・腫瘍(しゅよう)などさまざまな原因によって起こる慢性の脳疾患。突然意識を失って倒れる大発作のほか、瞬間的に意識を失う小発作、急に無意味な動作を始める精神運動発作、頭痛・吐き気などの起こる自律神経発作がみられる。
出典: 癲癇(テンカン)とは - コトバンク
長女の場合は
・意識を失う
・痙攣する
・唇が青紫になる
の症状がありました。2回ともに症状が出たのが立っていない時だったことが救いです。怖いのは立っている状態で発作が起きたときです。そのまま後ろ向きに倒れて頭を打ち付けたりすることが一番危ないです。
てんかんは子供だけですか
この中で緑が「発症率」です。
3歳以下が一番多いですが65歳くらいからまた増加し出します。これは脳出血・脳梗塞・アルツハイマーなどが原因で脳が損傷を受けたために起こります。
子供の頃から持っていたてんかんが成人してから突然発症することもあるし、小さい頃に脳が交通事故などで損傷しそれが成人してから発症することもあります。
てんかんの治療は
てんかんは、主に抗てんかん薬により治療します。抗てんかん薬はてんかん発作を起こさないように、大脳の過剰な電気的興奮を抑える働きをもっており、発作を起こす可能性のある間は、続けて飲む必要があります。
出典: 【てんかんinfo】診断と治療
長女も投薬以外はなんの治療も行いませんでした。ただ3ヵ月~6ヵ月ごとに診察に行っていました。最初の検査で脳に異常が見られると診断されたからです。そして数年に1度のペースでMRIを受けていました。
余談になりますが子供もある程度わかるようになるとMRIが怖くて嫌だと言いだします。
自分も何回か受けたことがありますがとても嫌いです。
子供が「嫌だ嫌だ」と言って検査を受けずにいたときに自分がそっと子供の耳元でささやいたことにより子供がMRIを受けてくれたことがあります。
看護師さんに
「なんて言ったんですか?」
「こうやって受けられないお子さんたくさんいるんです」
「今後のためにぜひ教えてください」
何度も何度もしつこいくらいにこう言われたのですが子供の耳元で話した時に「2人だけの秘密だから」と約束したので看護師さんには「子供と約束したのでごめんなさい」と教えませんでした。
その時にささやいた言葉は
「終わったら売店でなんでも好きなもの買ってあげるよ」
これだけなんです。子供はなぜか病院の売店が好きですから。
でも今はこれは通用しないかもしれないですね。身の回りに刺激的なものがたくさん溢れちゃってますから。
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てんかんは治りますか
小児のてんかんは比較的治る可能性の高い病気です。特別な治療が不要なケースもありますが、多くの場合は適切な診断と抗てんかん薬の服用など適切な治療によって発作を起こさず生活することができます。
www.tenkan.info
長女も幸いなことに2度の発作を起こしましたが投薬を開始してからは1度も症状が起きたことはありません。
しかし最初に連れて行った病院では大した検査もしないで「しばらく様子を見ましょう」と言われたのです。
納得いかなかったので他の病院で検査をしてみてわかったことです。
今でこそ『セカンドオピニオン』と言われていますがそのとき別の病院で検査をして本当によかったと思っています。
最後に
今では一定の条件を満たせば運転免許証の取得が可能となりました。
長女がてんかんを発症したときには運転免許の取得は出来なかったんです。規制が変わったんですね。長女も運転免許証を取得しました。
運転免許はとれますか? | てんかん情報センター
それでも車の運転をする場合には、本人は周りの人に告知しておくべきであり、本人および周りの人は注意を払っておかなければいけませんね。