【実用的な紙雑貨】永岡綾「週末でつくる紙文具」の豆本ノート
積ん紙が消滅する気配がまったくない、というか気が緩むと増える。
今年もいろいろなお店・イベントなどでガッツリ買ったからね、特に今年4月に行われた「紙博」の影響は否定できない。
【紙好き大興奮】東京・浅草「紙博」で感じた熱狂ぶりと紙の未来
まだまだ積極的に消費せねば!ということで、実用的に使いたいよねって思ったところに素敵な本。
それが、
永岡綾さんの「週末でつくる紙文具」
だ。
週末の時間を利用して紙文具を自作する・・・何それとてもいい!
しかもシンプルでセンスのいい紙文具たちがたくさん紹介されている。
中でも豆本ノートは・・・小さい・・・可愛い・・・大好きだ!
よーし、今回はありあまる積ん紙で愛すべき豆本ノートを作ろうではないか。
「週末でつくる紙文具」について
週末でつくる紙文具 書く、整理する、保存する 目的別・30種類のつくり方
(グラフィック社)–(著)永岡 綾 (2017/7)
:www.amazon.co.jp/
この「週末でつくる紙文具」は紙雑貨好き・文房具好きの心をつかんで離さない本。
- シンプルで実用的な紙文具がたくさん!
- キレイに作るためのコツがわかりやすい!
- 紙の知識も学ぶことができる!
- 必要最低限の材料で作ることができる!
- 何より実用的で作った後の活用度が高い!
永岡さんは、このほかにも紙文具や紙雑貨の本を何冊も出していてとても素敵。
紙雑貨でもその人の感性が問われる「コラージュ」関連とかね、敵いません。
コラージュ関連が主に女性をターゲットにしているとすれば、今回の本は男性も心ときめくのではなかろうか。
特に文房具好き&手先が器用なことを自覚しているのなら、男女問わず必見ですよ。
道具と材料を準備して豆本ノート作り!
では、豆本ノート作りの道具を用意しよう。
特別な道具は必要ないから、気軽にチャレンジしやすいのもありがたい。
- カッター
- カッターマット
- はさみ(大・小)
- 定規
- シャープペンシル
- のり(テープのり・スプレーのり)
- 両面テープ
- 紙に折り筋を付けるための工具もしくは目打ち
- 新聞紙(のりなどを使うときなどに)
材料の紙なら本当に余りに余っているから選び放題さ。
・・・ね?(そしてまたしてもこの画像のものですらほとんど使うことなく積ん紙継続となる)
とはいえ、表紙・表紙の芯紙・本文のそれぞれに適した紙を選ぶことが大切。
表紙の芯紙には厚紙が必要なんだけど、これもわざわざ買わなくてもコピー用紙や折り紙などについてくるもので十分代用できる。
今回も実際にコピー用紙に付いていたものを使ったけど、小さなものを作るには厚過ぎずにちょうど良かった。
では、下準備として豆本ノート用にそれぞれの紙を採寸・カットしておこう。
表紙(横76ミリ×縦52ミリ)・表紙の芯紙(横60ミリ×縦36ミリ、上記画像のものは合紙済み)・本文用の紙(縦40ミリ×横460ミリ)ね。
これで仕上がりが縦36ミリ・横28ミリ・本文の厚さ4ミリ程度になる。
なお、本文用の紙は長さが足りなかったら途中で貼り合わせてもいいし、ページ数を少なくするために短くしてもいい。
紙をカットした後の作り方もとてもシンプルさ。
- 表紙の芯紙は好みに応じて合紙(好きな色柄の紙と厚紙を貼り合わせる)する
- 表紙の芯紙の中央から左右それぞれ2ミリの位置に折れ線を入れる(カッターで筋を付ける)
- 表紙の四隅を斜めにカットする
- 表紙と表紙の芯紙を貼り合わせる
- のりしろを芯紙側に折り込んで貼り付ける
- 本文用の紙を一定間隔で蛇腹折りする(今回は25ミリ単位)
- 蛇腹折りした本文用の紙の天地をカットして縦32ミリにする
- 表紙と本文用の紙の端を両面テープで張り付ける
- ひと晩重しをして開きを安定させたらできあがり
で、今回はこの基本の作り方にプラスアルファとしてひもで巻くことにしたんだ。
もちろん巻かなくてもいいんだけど、ノートとして使うなら中身が見えない方がいいかなって思って。
実は、ひもを巻いて閉じる方法は、去年6月に名古屋で行われた「クリエーターズマーケット」のetohonさんのワークショップで覚えたもの。
【素敵な雑貨探し】第34回クリエーターズマーケットin名古屋
そう、これよこれ。
画像左がそのとき作った豆本で、これに使われている糸を先日JR名古屋タカシマヤの東急ハンズで偶然見つけたのだ。
※hallunさんの公式サイトはこちら:https://ameblo.jp/hallo-hallun/
名古屋市千種区にお店を構えるhallunさん、東急ハンズでは期間限定ショップだったっぽいし探していたものと同じものが見つかるなんて奇跡的。
ほんと、こういう偶然があると豆本ノート作りのタイミングは今なんだなって思うよね。
で、できあがりはこんな感じ。
積ん紙が可愛い豆本ノートに大変身だ。
表紙には万華鏡の箱を作ったときの余り紙、本文用に積ん紙の中から濃紺の紙を選んで使ってみた。
濃紺の紙は、白ペンやミルキーペンが映えるしちょっと特別感が出る。
ひもの色は鮮やかなピーコックブルー、留め具には青い蝶のスパンコールを。
フフ・・・調子に乗ってもう1個作ってみたよ!
2回目に作ったから実は仕上がりはこっちの方がキレイなんだな。
ツバメ柄の表紙だし、こちらは留め具にゴールドの木の葉のスパンコールを使ってみた。
大好きな青と緑のひもの色が映えるものができてうれしい!
コクヨの「ミックス色鉛筆」用の色見本を作ってみた。
この前の記事でも紹介したコクヨの「ミックス色鉛筆」、簡単な色見本がほしいなと思って。
【華麗なる混色】コクヨの「ミックス色鉛筆」で偶然の必然を見る
それで豆本ノートを作ってみて、
おお、豆本ノートってミックス色鉛筆の色見本にピッタリじゃん!
とひらめいたのでやってみたよ。
表紙用の紙には、紙博のときにmidoriさんで購入した琥珀糖みたいな柄の折り紙をチョイス。
本文用の紙は、プリンター用のコピー用紙を使った。
コピー用紙こそ、究極の積ん紙とも言えるしね!
それと、ちょっと表紙の紙の厚さが薄いのと開閉が多いことを予想して、背をマステ(ガチャはずれもの)で補強した。
ひもで巻くか迷ったけど、後から付けることもできるしとりあえず無しで。
で、こんな感じになりました。
これ表紙の柄がとってもいい感じに出て、実物はもっと可愛いんだ!
しかもこの豆本ノートは背を貼り付けていない仕様だから、引き出して半分を一覧することも可能。
表紙にタイトルを書き加えたりシールを貼ってみると、もっと本格的かもね。
とにかく、見た目も使い勝手も思った以上にいい感じになったのでしたうほー!
あとがき:想像以上に楽し過ぎた豆本ノート作りだった。
紙雑貨を手作りするのは、自己満足の世界であることが多い。
個人が趣味で楽しむのが目的なら、それだけでいいと思うんだ。
だけどせっかくなら実用的なものだとよりうれしいのは確かで、特に今回の豆本ノートはアイデア次第でいろいろと応用できる点がいい。
豆本ノートは、メッセージを書いてプレゼントしたり小さな絵本や図鑑にもできる。
紙の選び方で無限にバリエーションが広がるから、オリジナリティーを追求したいときにもピッタリだ。
皆さんもこの秋は、余った紙を使って豆本ノートを作ってみてはいかがだろうか。
想像していたよりもはるかに可愛い仕上がりと実用性の高さで、心ときめくこと間違いなしですよ。
秋はハンドメイドがハマる季節、でもオフトンの誘惑もハンパないのであった。
ライター紹介
肝油ドロップに溺れたい。(1日2粒厳守)