2017年9月15日 更新

社会

大規模なイチゴの害虫駆除
(徳島県)
柿の渋を抜く装置を使った大規模なイチゴの害虫駆除が13日、県内で初めて阿波市で行われました。イチゴ栽培では殺虫剤などによる駆除が難しい「ハダニ」という害虫の被害が大きな問題となっています。そこでハダニの駆除を効果的に行おうと県内初めてとなる大規模な作業が阿波市土成町のJAの集荷場で行われました。集荷場には土成町の8戸のイチゴの生産農家が持ち寄ったイチゴの苗約5万株が50株づつコンテナに詰められ、とある装置の中に積み上げられました。これは、柿の生産地でもある土成町ではおなじみの装置。収穫された柿の渋を抜くのに使われている装置なんです。やり方は柿の渋をぬくのと同じです。イチゴの苗の周りをシートで囲ったあと高濃度の炭酸ガスを24時間浴びせます。そうすることで消毒を使わなくても苗の葉についているハダニのほとんどを駆除できるんだそうです。実はイチゴの苗専用の装置もありますが、小型のものでも100万円から200万円と高価なため導入が難しいのが現実でした。そこで考え出されたのが、既にある大型の柿の渋を抜く装置を使うことでした。
[ 9/13 19:24 四国放送]