絵の上達方法(完全版)

あくまで主観的な自分用のメモです。 もっと若い時から持っていたかった考えや、方法です。 このページは、ちょこちょこ更新される場合があります。 (間違っている場合があるので、固執しないということで…)

精神論:楽しんで描く

  • たっぷりと睡眠をとること。100%の力を出せないし、考え方がネガティブになる。
  • 一番大切なことは『楽しんで描く』こと。
  • 楽しむために、自分が楽しめるポイントを探る。好きな題材やタッチなど。何を描きたいか?という内なる衝動。
  • 『楽しんで描く』という事を前提に、毎日描くこと。
  • 『楽しんで描く』ために、好きな音楽を聴きながら描こう。
  • 明るい性質の人は明るい絵を描く。暗い性質の人は暗い絵を描く。一般的に明るい絵が好まれるから、明るくなる努力が必要。明るければ、人にも好かれやすい。
  • アナログで描くからといって、デジタルを馬鹿にしてはいけない。デジタルで描くからといって、アナログを馬鹿にしてはいけない。

精神論:自分の絵を見て凹まない技術

  • 『自分の絵を見て凹まない技術』を身につける。これが身に付いてないと、自然と絵から遠ざかり、人生を無駄にするかもしれない。
  • 上手い人と比較するから凹む。いっそ、上手い人の絵を見ないという選択もあり。
  • 本当に良い絵なら、色彩や構図の良さなどにより、ひきこまれる。上手下手で自分と比較して、凹む余裕などない。つまり、上手いだけの絵が、良い絵とは限らないので、凹む必要はない。
  • 上手い人が下手な絵を描く場合があるので、下手な人が上手い絵を描く場合もある。
  • 『絶対に、やればやる程上達する。』という確信を持つ。様々な分野の人がそれを証明しているのだから。
  • 「顔が正面と斜め45度からしか描けない。」と凹む人がいるが、雑誌や広告を見回しても、だいたい正面と斜め45度なので、気にしすぎないこと。(凹まないことが重要。)

環境を整える

  • 絵を描く机の上に物を置かない。置かせない。
  • ずっと椅子に座りっぱなしなので、良い椅子にした方が作業効率は上がる。余裕があれば、アーロンチェアなどの定評のある椅子を買う。
  • 家だと、つい遊んでしまって集中できないなら、喫茶店や図書館で絵を描く。外でスケッチするのも良い。
  • 資料が積みあがっているなら、迷わずに本棚を買う。せっかく買いためた高い資料が、必要な時に取り出せないなら、無いに等しい。買いためた資料の合計額を無駄にするか?本棚を買うか?カラーボックスで良い。
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  • 本棚のスペースが限られているなら、絵の資料を優先する。

環境を整える(デジタル編)

引き出し・ストック・語彙

  • 枝の形を模写すれば、次は見なくても描ける。ストックは脳へのインプットであって、英単語を覚えるようなもの。色々な題材の模写を繰り返すことで覚える。
  • 英単語と同じく、忘却曲線に沿って忘れうるので、描くことから遠ざからないこと。
  • イラスト語彙を偏らせないこと。人物ばかり上達して、背景がしょぼいとか、木が上達したら背景に木ばかり使う等。
  • ただ、偏りは作家性だと開き直ることも可能。何かに特化した方がプロとしては成功しやすい。
  • 最終的には、引き出しの狭さは『資料を買う』ことで補う。
  • 人物を描くなら、ファッションに無理矢理にでも興味を持つ。人物を8等身で書いたとして、顔の部分は1/8しかない。7/8は服。お洒落さんがモテるのも、脱オタして恋人が出来るのも、ファッションが大切ということ。
  • ファッション誌を定期購読すると良い。
  • 独自の世界観を作るために、自分の興味のある対象を書き出す

アイデアを逃さない

  • 絵を描いていなくても、絵のことを考えていれば、絵のアイデアが降ってくることがあるので、『絵のアイデアを書き留める手帳』を常に持ち歩く。芸人の『ネタ帳』、作詞家の『ノート』のようなもの。
  • スケッチブックと混合しない。自分の財産になるので、モールスキンのような良いものを買う。
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色彩・配色

  • 日本のマンガは白黒なので、色彩感覚が育ちにくい土壌がある。
  • 絵を見て、一番最初に目に飛び込んでくるのが、色。
  • 色彩は、学習によって確実に向上する分野。学習の効果が作品に反映されやすい。
  • 色数を押さえる。3色程度。
  • アクセントカラーを作ること。
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模写・トレース

  • トレースボックスでトレースしても上達はしない。上達するとしても、効率が悪い。
  • 練習における模写は、写真であれイラスト・絵画・漫画であれ、積極的に模写する。構図・色彩・線・デッサンが一度に勉強できるようなもの。自分の中のストックも劇的に増え、作家のエッセンスも理解できる。
  • 好きな絵描きの絵は積極的に模写する。『楽しんで描く』ということに合致するし、『好きこそものの上手なれ』だから。影響を受け過ぎない範囲で。バランスが大切。

効果的な練習方法

  • 作品の制作を軸にして練習を広げる。作品を制作すると、自分に足りない部分がはっきりする。作品を作らないことには、人に見せることができないので、発展もしない。
  • 一番良い練習は、仕事を取ってきてしまうこと。いきなり本番。
  • 形として残るものを蓄積する。つまり、作品を作りためる。「持ち込みに行こう」とか、「ウェブサイトを作ろう」という突然降って沸いてくる感情と勇気を無駄にしないために。
  • 『腕を組む』『土下座する』『ハシゴを登る』など、文字に書き留めた動作を、想像で絵にする。
  • アタリを取る習慣を持つ。アタリを取ってないように見える人は、頭の中でアタリを取ってるだけ。初心者には無理。
  • 『パースペクティブもデッサンも数ある技法のうちの一つ。』という認識。
  • 背景が描けないのか?それとも、背景を描くのが面倒くさいから、描かないのか?

上達すると下手になる?

  • 水は低きに流れ、人は易きに流れる。
  • 『描けるものは上手だけど、描けないものは下手。』って状態になると、常に上手でありたいから、下手になるものを描こうとしなくなる。冒険しなくなるので、小さくまとまっていく。
  • 人物をメインに描くとしても、人物と同じくらい、人物じゃないものも描く。
  • 苦手な題材をリストにして、片っ端からつぶしていく。

公開する・積極的に人に見せる

  • ホームページ(ブログ)は必ず作る。インターネットは、この時代に生まれた者の特権。
  • 自分が良いと思う作品だけ厳選して、人に見せる。凹む要素を自分で作るのは愚か。
  • 『自分が良いと思わない作品を、人が良いと思うはずがない。』と、いう意識を持つ。(実際には、そうとも限らない。)
  • プロを目指すなら、『作品ファイル・ポストカード・名刺』は常に持ち歩く。何がきっかけになるか分からないから。ただ、重くてかさばるので iPhone(できれば iPad)にイラストの画像を入れておくと、良い営業ツールになる。
  • 名刺入れは革製などの良いものを使う。無印良品で売ってるようなアルミケースの名刺入れはよろしくない。

絵を描かない人/絵に興味がない素人に見せる

イラストを描く人、特にイラストで飯を食べていこうなんて人は我が強い人が多い(きもに命じておくべき事実)。 そんな人に見せたら批評の嵐。 遠回しに「俺の方が上手いよ。」というメッセージを送られる。 死んでも凹む要素は作らない! 両親・恋人に見せる。それから兄弟・友達に見せる。 愛のある意見を言ってくれるから。 「絵のことなんて、何も分らないくせに偉そうに」なんて思わないこと。 「もうちょっと上手くなってから見せよう」とも思わないこと。 良い絵は素人でもわかるし、実際仕事になったらお客様はほとんど素人。 素人だからこそ見える視点がある。

ネガティブ禁止!

「細々とやっています。」「苦手だけど頑張ります。」「背景は苦手ですけど。」「やったことありません。」 イラスト描きはネガティブなことを言う人が多い。 (目標とする絵描きを設定していて、常に比較するからだろう。) そんな人にイラストを頼む人はいない。 「あまり電池が持ちません。」といって売る携帯電話はない! 「得意です!」「経験あります!」 そういうポジティブなことだけ発信する。

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