さくらソーシャルレンディングとは
さくらソーシャルレンディングとは、さくらソーシャルレンディング株式会社が運営するレンディングサービスです。親会社は、国内で初めてソーシャルレンディングサービスを開始した業界大手であるmaneoマーケット株式会社になります。
ソーシャルレンディングは、資金を借りたい企業と貸したい投資家を、インターネットでマッチングするサービスのことをいいます。さくらソーシャルレンディングは、「地方創生型ソーシャルレンディング」を掲げており、地方企業の案件を中心に取り扱っています。
さくらソーシャルレンディングの株主は、親会社であるmaneoマーケット株式会社であり、2017年8月現在の利用者数は765人、成立ローン総額は3億4643万円、分配金総額は1億504万円となっています。
さくらソーシャルレンディング株式会社は地方創生を謳っているだけあって、本拠地は福岡に置いています。また、資本金は3000万円、2016年12月にサービスを開始したばかりの比較的新しい会社です。
ですが、親会社であるmaneoマーケット株式会社は国内初の老舗ソーシャルレンディング会社であり、現在でも業界大手の地位を築いていることから、ある程度の信頼性を有しているといえるでしょう。
みんかねでは桜ソーシャルレンディング以外にも様々なソーシャルレンディングのサービスを紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
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さくらソーシャルレンディングの仕組み
さくらソーシャルレンディングは、地方企業と投資家をマッチングして、地方活性化に繋げる地域密着型サービスを理念としており、そうした理念に合った投資案件を中心に融資を行なっています。
仕組みとしては、投資家たちから募った資金を元に、さくらソーシャルレンディングが投資案件の関連事業者に対して貸付をします。そして関連事業者から、資金を調達したい地方の中小・ベンチャー企業へ貸付やリースを行います。
その後、資金を借りた企業から関連事業者に利払い・リース料等の返済が行われ、関連事業者からさくらソーシャルレンディングへ貸付資金を返済、そこから投資家に対して元本や配当・分配金が支払われます。
分配金については、ほとんどの案件が元本一括返済方式となっています。元本一括返済方式とは、毎月の分配金は利息のみが支払われ、満期となった際に元本が一括で返済される方式のことをいいます。分配日は毎月月末(休日、祝日の場合は翌営業日)になります。
さくらソーシャルレンディングでは最低投資金額は2万円から、運用手数料や口座維持手数料等はかかりません。運用期間は最短3ヶ月から13ヶ月です。
案件については、拠点である九州や北海道、中部、近畿といった様々な地方のファンドへの貸付が中心となっています。地方創生型ソーシャルレンディングの名にふさわしい案件が揃っており、地方や地元の企業を応援したい方におすすめです。
さくらソーシャルレンディングのメリット
さくらソーシャルレンディングのメリットとしては、やはり地方の企業に対する融資を中心としているため、地方の投資案件に強いことが挙げられます。地方には大きな可能性を秘めながらもまだまだ注目されていない企業も多くあります。
そうした高い成長性やノウハウを持ちながらも、都市部から離れているために資金調達に苦労している優良企業に対して、さくらソーシャルレンディングを通して投資を行うことによって、安定した利回りを受け取ることができます。
投資家にとって、さくらソーシャルレンディングの地域密着という強みと専門性を活かして創造された案件は、他のレンディングサービスで紹介されている地方案件よりも信頼性が高く、安心して投資を行うことができます。
また、地方活性化を応援するという観点からも、意義のある投資を行うことができます。地方出身の人や地方に馴染みが深い人などにとっては、さくらソーシャルレンディングのサービスによって、地元の経済活動を盛り上げ、地域の発展に一役買うことが可能です。
さくらソーシャルレンディングのデメリット
さくらソーシャルレンディングのデメリットとしては、地方の弱みがそのまま挙げられるでしょう。つまり、都市部と比べての市場スケールの小ささ、経営の難しさといった部分になります。
地方企業の潜在能力にはもちろん期待できますが、やはり市場スケールの大きさや資金調達、人材など様々な面から、都市部の企業よりも経営が難しいことは間違いありません。
しかし、都市部では企業間競争が激しいことや、企業数が多く優良案件が絞り辛いことから、一長一短であるともいえます。
さくらソーシャルレンディングの案件の中から投資判断を行うのは、投資家自身です。地方企業は情報も少ないですが、投資案件に対して自身で調べることも、失敗を防ぐコツになります。
また、さくらソーシャルレンディングは2016年12月に開始されたサービスであるため案件や情報がまだ少ないことや、業界での確たる地位がまだ得られていないこともデメリットといえるでしょう。
とはいえ、冒頭でも述べたようにさくらソーシャルレンディングの親会社は、業界大手のmaneoであるため、まったくの新興会社ではありません。よってこの点についてはそこまで心配はいらないでしょう。
さくらソーシャルレンディングのそのほかの特徴
さくらソーシャルレンディングのそのほかの特徴としましては、扱われている案件は利回りよりも安定性を重視しているという点があります。さくらソーシャルレンディングで扱われている大半の案件は不動産担保つきのものであり、利回りは7%前後で安定しています。
高い利回りで注目を集めてリスクの高い案件を紹介するサービスも見かけられる中、安全性・保全性を重視し、投資家にも投資メリットを十分に提供することで、地方企業への融資につなげるという方針には非常に好感が持てます。
さくらソーシャルレンディングは地方特化の比較的新しいレンディングサービスですが、いわゆる話題性重視の色物サービスというわけでは決してなく、地域に対しての専門性と業界大手であるmaneoのノウハウを兼ね備えたサービスです。
現在は国としても地方活性化、地方創生といったワードが大々的に取り上げられてきています。こうした世間の風潮からいっても、さくらソーシャルレンディングのこれからには十分期待できることでしょう。
さくらソーシャルレンディングのリスク低減施策
さくらソーシャルレンディングのサービスを利用するにあたり、リスク面についても目を向けておくべきでしょう。ここでは、さくらソーシャルレンディングのサービスに付随するリスクについて見ていきましょう。
まず、当然のことながら、元本割れリスクがあります。元本は保証されていないため、投資した資金が帰ってこないという事態も起こり得ます。また、満期を迎える前に期限前返済が行われるといった可能性もあります。
こういったリスクは、さくらソーシャルレンディング以外のサービスでももちろん存在するリスクです。投資は自己責任であることを念頭において投資判断を行いましょう。
また、デメリットの部分でも述べたように、地方企業には都市部企業に比べ、経営に関して様々な難しさがあります。そのため、企業の信用リスクという点では他サービスの都市部企業に投資する案件などよりも相対的に高いといえます。
さくらソーシャルレンディングでは、リスク低減のため不動産担保付きの保全性が高い案件を中心に創造されており、投資期間も長くて1年前後に抑えられています。利回りよりも安定性を重視したい投資家にとっては、安心の会社方針となっています。
サービス利用開始までの流れ
ここでは、さくらソーシャルレンディングのサービスを利用する際の手順について説明していきます。口座開設にあたっての申し込み費用等は一切必要ありません。
サービス利用開始までには4つの手順を踏むことになります。まず、さくらソーシャルレンディングの投資口座を開設します。確認事項をよく読んで同意し、本人情報等申し込み事項について記入していきます。その後、本人確認書類を送信します。
ちなみに、さくらソーシャルレンディングでは、投資口座の開設時の注意として20歳以上、75歳未満であること、申し込みにあたってmaneoマーケットによる審査に通る必要があることが挙げられていますので、注意しておきましょう。
口座開設が完了すると、本人確認ハガキが送られてきますので、そこに記載された本人確認キーをさくらソーシャルレンディングHPにて入力します。
続いて、投資口座に必要な資金を入金します。このとき、振込手数料については投資家側が負担することになりますのでご注意ください。
最後に、様々な案件の中から投資したいものを選んで投資を実行し、一連のステップは完了となります。満期を無事に迎えられることに期待して待ちましょう。
地方創生型ソーシャルレンディング・さくらソーシャルレンディングとは?のまとめ
以上がさくらソーシャルレンディングの概要になります。本記事を参考に、さくらソーシャルレンディングの利用を検討してみてください。
さくらソーシャルレンディングを通じて地方活性化に貢献してみましょう。さくらソーシャルレンディングの今後の発展にも期待したいものです。