テント飛ばされ中学生5人軽傷
14日午後、岐阜県大垣市の中学校のグラウンドで、設置されていたテントが風に飛ばされ、体育祭に参加していた生徒16人が支柱に当たるなどして痛みを訴えこのうち、少なくとも5人がけがをしました。いずれも軽傷とみられるということです。
14日午後0時45分ごろ、大垣市楽田町の大垣市立星和中学校の教員から消防に、「テントが飛ばされ生徒がけがをした」と通報がありました。
警察によりますと、テントの中などにいた生徒16人が支柱に当たるなどして痛みを訴えこのうち、少なくとも5人がけがをして、病院などで手当てを受けました。
いずれも軽傷とみられるということです。
中学校では、14日は午前中から体育祭が行われ、当時は、午後の競技を始めるため、生徒約500人がグラウンドに出て、テントの中で整列などしていたということです。
警察によりますと、テントの支柱には、重しとして18リットル入りのポリタンク4つが付けられていましたが、突然、強い風が吹いてテントが重しごと浮き上がり、倒れたということです。
事故を受けて、中学校は体育祭を中止し、生徒を下校させる措置を取りました。
岐阜地方気象台によりますと、大垣市の午後1時時点の天気は晴れで、西南西の風、風速7.2メートルが観測されましたが、強風注意報を出す状況ではなかったということです。
警察は学校の安全管理に問題がなかったかどうか調べています。
また、気象台は局地的に強い風が吹いたと見て学校の関係者から話を聞くなどして原因を調べています。
テントが飛ばされるのを見たという保護者の女性は「少し砂ぼこりが舞った後に小さな竜巻のようなものが起き、あっという間にテントが舞い上がりました。あっという間の出来事でとても驚きました」と話していました。
大垣市立星和中学校の兒玉努校長は「倒れたテントは出場前の生徒たちの待機場所にあったもので、中に生徒40人ほどがいた時につむじ風のような強い風が吹きテントがひっくり返った。その際に鉄柱が生徒たちに当たった」と当時の状況を説明し「生徒がけがをしたことは大変申し訳なく思っている。今後、こうしたことが起きないよう生徒の安全確保に努めていきたい」と話しました。