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飛行機が欠航?!セゾンゴールド・アメックスの航空機遅延費用補償で助かった話。

セゾンゴールド・アメックスの航空機遅延費用補償

8月23日に大型の台風「ハト」が香港を直撃しました。

香港天文台は、台風警報としては最高レベルの「シグナル10」を発令し、それによって香港の交通機関は全てストップ、香港国際空港を発着予定だった約450便が欠航となる事態に。

ちょうどその日、私の家族が旅行の乗り継ぎで香港空港に到着し、香港空港から日本へのフライトを予定していたのですが、搭乗予定の便が欠航となってしまい、翌日の振替便の出発まで香港に足止めされました。

足止めされたことで、宿泊するホテル代、交通費、食事代など、想定外の出費となりましたが、幸いにも所持していたセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードに付帯している海外旅行保険の「航空機遅延費用補償」でその費用が補償されました。

「航空機遅延費用補償」が付帯するクレジットカードを持っている人は多いかと思いますが、実際に保険金請求をしたことはありますか?

今回、実際にその事態に遭遇し、保険金の請求をしましたので、その手続きの流れや必要書類などについてまとめておきます。

セゾンゴールド・アメックスを持っていて本当に良かった!
と思った一件でした。

【目次】

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飛行機の遅延は珍しくない

飛行機の遅延は珍しくない

搭乗予定の飛行機の出発が遅れたり欠航してしまうことは、飛行機を利用する際に遭遇しやすいトラブルです。

良くあるのが、天候の影響による遅延や欠航です。
飛行機は空を飛びますから、天候に左右されやすく、他の移動手段よりも遅延しやすい移動手段と言えるでしょう。

1~2時間程度の遅れなら、そのまま空港で待機して出発を待てますが、数時間以上、もしくは翌日以降に振替になってしまうと、宿泊費や食事代、ホテルへ移動するための交通費など、想定外の出費を負担せざるを得ないことになってしまいます。

では、その想定外の出費を航空会社は補償してくれるのでしょうか?

原則的にはNOです。

機材故障など、明らかに航空会社の責任で大幅に遅延して到着が深夜になってしまった場合などに航空会社からの補償があるケースもありますが、それは稀なケースです。

特に、天候や災害などによる遅延や欠航の場合は、航空会社が補償することはまずありません。

航空機遅延費用補償

航空機遅延費用補償

「航空機遅延費用補償」は、海外旅行保険の補償の一つで、航空機の遅延や欠航による出費(宿泊費、食事代、交通費など)が補償されます。

また、航空機に預けた手荷物の到着が遅延したり紛失したことによる出費(衣類や生活必需品の購入費用)が補償される「航空機寄託手荷物遅延費用補償」という補償もあります。

この様な、航空機遅延による出費が補償される保険を利用するには、

  • 個別に海外旅行保険に加入する
  • クレジットカードに付帯する海外旅行保険を利用する

この何れかの方法になりますが、私の場合はセゾンゴールド・アメックスに付帯している海外旅行保険を使いましたので、ここでは、セゾンゴールド・アメックスについてまとめています。

セゾンゴールド・アメックスの補償内容

セゾンゴールド・アメックス

クレジットカードで航空機遅延費用補償が付帯するのは、一般的にはゴールドカード以上です。

ゴールドカード以上なら海外旅行保険が付帯していることがほとんどですが、航空機遅延費用補償がついていないクレジットカードも多いので、航空機遅延費用補償がついていれば海外旅行保険の補償内容が充実しているクレジットカードと言えるでしょう。

ゴールドカード以上を持つ理由の一つとして、海外旅行保険の付帯を目的に考える人は、この航空機遅延費用補償の有る無しにも注目するのが良いと思います。

セゾンゴールド・アメックスの補償内容はこの様になっています。

セゾンゴールド・アメックスの補償内容

今回の私のケースは、

セゾンゴールド・アメックスの家族カードを持っている家族が、
搭乗予定の飛行機が欠航して、翌日の同じ便に振替になった。

という状況なので、

航空機遅延費用等の「出発遅延費用等」に該当し、補償を受けることが出来ました。

セゾンゴールド・アメックスの海外・国内旅行傷害保険の詳細はこちらをご覧ください

自動付帯と利用付帯

クレジットカードに付帯する旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2種類があります。

自動付帯は、そのクレジットカードを持っているだけで保険の補償を受けることが出来ますが、利用付帯の場合は、旅行に関わる宿泊費や交通費などを、そのクレジットカードで決済していることが補償を受ける条件になっています。

年会費が高いクレジットカードは自動付帯、年会費が安いクレジットカードは利用付帯になっている傾向にあるので、持っているクレジットカードの補償条件を予め確認しておくと良いでしょう。

セゾンゴールド・アメックスは、海外旅行保険が自動付帯なので、カードを所有しているだけで補償を受けることが出来ました。(国内旅行保険は利用付帯です。)

家族は補償の対象になるのか?

クレジットカードの本会員以外にも、家族も補償の対象になるのか?ということも気になるところです。

これもクレジットカードによって定められている内容がまちまちなので、持っているクレジットカードの補償条件を良く確認しておきましょう。

セゾンゴールド・アメックスの場合は、「家族の範囲」が下記のとおりに規定されており、その範囲の家族は本会員と同じ補償を受けることが出来ます。

家族の範囲は、本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様です。

また、家族カードを所有する「家族会員」は本会員と同じ扱いとなり、同じ補償を受けることができます。

本家アメックス・ゴールドよりも充実した補償内容!

実は、セゾンゴールド・アメックスの航空機遅延費用補償は、本家のアメックス・ゴールドよりも充実した補償内容となっています。

両者をザックリと比較すると、この様になります。

  セゾンゴールド・アメックス アメックス・ゴールド
補償限度額 補償内容 補償限度額 補償内容
航空機遅延費用
出発遅延 3万円 宿泊料、食事代、ホテル等への移動交通費または航空機の代替となる他の交通手段を利用した場合の費用 2万円 食事代
乗継遅延 3万円 宿泊料、食事代、ホテル等への移動交通費または航空機の代替となる他の交通手段を利用した場合の費用 2万円 宿泊料金や食事代
航空機寄託手荷物遅延費用
遅延
10万円
衣類や生活必需品の購入費用
2万円
衣類や生活必需品の購入費用
紛失 4万円

航空機遅延費用は、セゾンゴールド・アメックスの方が3万円と高く、補償される内容も宿泊費、食事代、交通費までカバーされています。

さらに、航空機寄託手荷物遅延費用は、セゾンゴールド・アメックスは10万円とかなり手厚い補償になっています。

これら、セゾンゴールド・アメックスの補償内容は、クレジットカードに付帯する保険としては群を抜いて充実した内容であり、プラチナカードクラスの補償内容と言っても過言ではありません。

セゾンゴールド・アメックスの年会費は10,800円(税込)、アメックス・ゴールドの年会費は31,320円であることを考えると、セゾンゴールド・アメックスの補償内容は破格と言えます。

保険金請求の手続き

費用補償請求の手続き

ここからは、私が実際に行なった保険金請求の手続きを説明します。

今回の私のケースは、家族カードを所有する家族が被保険者になりますが、本会員の私がクレジットカード会社に連絡をして、一連の処理をすることが出来ました。

まずは、クレジットカード会社に連絡

さて、家族が香港で搭乗予定の飛行機が台風の影響で欠航となってしまったので、まずはクレジットカード会社に連絡をして、航空機遅延費用補償を受けることができるのかを確認しました。

保険専用の連絡窓口が用意されているので、その窓口に電話で連絡をします。

電話をすると、保険の引き受け会社であるセゾン自動車火災保険株式会社につながりました。

こちらの事情を説明して、どの様な補償を受けることができるのかを尋ねたところ、まずは事故連絡の登録をする必要があるとのことで、その登録のために必要な項目を聞かれました。

  • 本会員である私のクレジットカード登録情報(氏名、カード番号、生年月日など)の確認
  • 被保険者である家族の家族カードのクレジットカード登録情報(氏名、カード番号、生年月日など)の確認
  • 保険金請求の対象となる旅行情報(旅行期間、事故の発生場所、事故発生日、など)

この時点で、電話口で案内されたのは、

  • 飛行機が欠航した後に出費した、ホテルなどの宿泊費、食事代、交通費が上限3万円まで補償されること
  • 保険金の請求に必要な書類の説明(飛行機の事故証明書、宿泊や食事、交通費の領収書、飛行機搭乗券の半券など)
  • 1週間から10日程度で保険金請求の書類一式が自宅に郵送されること
  • 「どの費用が、いくら、補償されるのか」については、保険金請求をした後の審査結果が出ないと分からないこと

この様な説明を受けました。

飛行機が欠航し帰国が1日遅れたことによって、レンタルしていたWifiルーターやデジタルカメラのレンタル延長費が発生します。その費用は補償の対象になるのかを確認したところ、それは補償の対象にはなりませんでした。

補償の対象は、宿泊費、食事代、交通費、この3項目に限定されるとのことです。

必要書類の準備と保険金請求書類の作成

クレジットカード会社に連絡をしてからちょうど1週間が経った日に保険金請求の書類一式が郵便で届きました。

書類の内容を確認すると、保険金請求に必要となる提出書類は次の通りでした。

  • 保険金請求書(送られてきた様式に記入する)
  • 被保険者のパスポートのコピー(顔写真ページ、日本出入国スタンプ押印ページ)
  • 航空会社の事故証明書
  • 搭乗予定だった飛行機の便を確認できる資料(旅程表やeチケット控え)
  • 代替で搭乗した飛行機の搭乗日時を確認できる資料(搭乗券の半券)
  • 申請する費用(宿泊、食事、交通費)の領収書
  • 本会員と家族会員(被保険者)の健康保険証のコピー

旅行の際のレシートや搭乗券の半券などは、普段から、念のため暫くは取っておく性分なので、これらの書類を揃えることはなんら問題ありませんでした。

保険金請求書は、送られてきた様式に必要事項を記入して作成します。
氏名、住所、生年月日、クレジットカード番号、発生した事故の概要、申請する費用明細などを記入する必要がありますが、記入するにあたっては、さほど面倒なことも無く、難しいこともありませんでした。

航空会社の事故証明書は、今回利用した香港航空では、サポート窓口に連絡をしたら翌日にメールで発行されました。

保険金請求した費用

今回、私(正確には私の家族)が保険金請求した費用は、次の通りです。

  • ホテルの宿泊費 約20,000円
  • 空港からホテルまでのタクシー代(往路)約4,000円
  • ホテル最寄駅から空港までの電車代(復路)約1,500円
  • 空港での食事代 約3,000円
  • ホテル近くでのカフェ代 約500円

合計で約29,000円の費用を保険金請求しました。
補償限度額の3万円に納まっていますので、上手くいけばすべて補償されるはず。

実際には、香港ドルで保険金請求をしています。(レシート類が香港ドルなので)
請求した費用を現金で支払っている場合には、保険会社が定める為替レートで日本円に換算されます。

クレジットカードで支払っている場合には、後日、クレジットカード会社から送られてくる支払い明細(クレジットカード会社によって円に換算済み)を添付して日本円で保険金請求をすることになります。

補償金額の確定

保険金請求の書類一式を発送してから4日後に、保険会社から詳細確認の電話連絡が来ました。

確認内容は、ホテル代とタクシー代、食事代の利用者人数についての確認です。
要は、保険金請求している費用が被保険者(補償の対象)となる私の家族だけの費用なのか、それとも同行者の分が含まれているのか、という確認です。

空港からホテルまでのタクシー代は、同行者(家族の友人)と2名で乗車していたので、その旨を伝えると請求額の半額が補償になるとの事でした。
(正直に2名と答えてしまいましたが、1名と言っていれば恐らく満額いけたのでしょう、、、でも、一番最初に事故連絡をした際に同行者の有無を問われて、同行者が1名いることを把握されていたので、、、まぁ、何事も正直が一番です、、、)

同行者が友人など他人の場合には、もちろん補償の対象にはならないので、その点は注意が必要です。

保険金請求をすることが前提になった時点で、食事代などの支払いは同行者と分けて支払っておいた方が良いかも知れません。

詳細連絡があった翌日に、保険会社から補償金額の確定連絡がありました。

空港からのタクシー代が半額になった以外は、全て請求通りに承認され、合計で約27,000円の補償となることが確定しました。
(ここでの金額は千円単位で丸めていますので「約」としていますが、実際には1円単位で確定しています。)

保険金は、1週間ほどで指定の銀行口座に入金されました。

持ってて良かった、セゾンゴールド・アメックス

今回、初めて、搭乗予定(家族が)の飛行機が欠航するという事態に見舞われ、宿泊費などの想定外の出費を強いられましたが、セゾンゴールド・アメックスの海外旅行保険のお陰で、その費用のほとんどをカバーすることが出来ました。

特に、宿泊費の約20,000円が全額補償されたのが何よりも助かりました。

クレジットカードに付帯する保険によっては、食事代だけしか補償対象にならない場合も多いので、本当にセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードを持っていて良かった、と思います。

事態に見舞われた本人(私の家族)は、無料で香港に1泊出来てラッキーだったと言っていましたw
しっかり、食事やショッピングを楽しんで来たようです。

確かに、保険で補償されると分かっていれば、早めにホテルを確保して、いっそのこと想定外の滞在を楽しんでしまう、というのもありですよね。

もし、次の機会があったら(無い方が良いのでしょうけど)、そんなことも念頭において、より良い判断と行動が出来るようにしたい思います。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは、「JALカードよりも陸でJALマイルを貯めやすいクレジットカード」として、当ブログでおすすめしているクレジットカードです。

私も、このカードをメインカードとしてJALマイルを貯めています。

海外旅行保険の他にも、国内主要空港のカードラウンジやハワイ・ホノルル国際空港ラウンジが無料で利用できたり、空港手荷物無料宅配サービス(国際線利用時、復路(空港⇒自宅)にスーツケース1個無料。)が付帯しており、海外旅行に強いクレジットカードです。

こちらの記事で、セゾンゴールド・アメックスについて詳しく解説していますので、ご興味がある方は、是非こちらもご覧ください。 

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