先日、とある金融機関にいってきました
なんと”講師”として・・・!
たまたま友人が広告関係の会社にいて、コンサルを請け負っていたそうで
わたしの働き方に経営者が興味を持ってくれたみたいです
会社は自由に休めるから、MTGが入っている木曜日じゃなければよいですよってことで
フランクな感じで行ったら、30人くらいに拍手で迎え入れられました・・・怖かった
テーブルに座りながら、座談会形式で6名ほどから質疑応答に答えつつ議論しました
モチベーションは維持しなきゃいけないの?
議論していて『どうやってモチベーションを維持してますか?』って聞かれて
『え?モチベーション・・・考えたことなかったですね。特に意識したことないですよ』って答えると
議論が混乱してしまいました・・・w
みんなが口を揃えて”モチベーションを維持すること”が正しいと言っていて面白かったです
元々アスリートの世界でつかわれる単語ですが
日本のビジネス業界で浸透したのは、リンクアンドモチベーションという会社の影響が強いと思っています
世界初「モチベーションエンジニアリング」による企業改革コンサルティング | Link and Motivation Inc. 株式会社リンクアンドモチベーション
実は私も過去数回、こちらの研修を受けています
研修をしながらサーベイ(組織KPI的なもの)で”モチベーション”を測りながら、組織改善をしていきます
ちなみにすごい会議を導入して失敗した会社も、モチベーションをあげよ!と声高に言ってました
アスリートであれば”この大会で1位になりたい”とか”自己ベスト更新”という感じで、シンプルな目標があります
ただ仕事となると目標は一つじゃないし、大企業だと数千人規模の組織でしょう
同じように”モチベーション”を軸にするのは、だんだん辛くなると思うんです
モチベーションに支配されてませんか?
モチベーションが高くないと仕事ができない
これはとっても危険な思考だと思っています
特に研修で議論した人たちは”モチベーションが不要ってなんで?”って混乱してました
本来は仕事をやるための手法の一つでしかないのに
モチベーションを上げるために研修を受けたり、本を読んだり、勉強したり、目標設定してみたりしてます
それって見えない思考に操作されてるみたいで、私は気持ち悪いなと思ってしまいます
また、ほとんどのスポーツは期限もあるし、引退をすることもあります
もしモチベーションが上がらなくなっても、就職したりコーチになったり、違う道が色々あります
仕事の場合は30年以上、ほとんどの人が週5日以上働いていて日常の一部だと思うんです
その日常をモチベーションに支配されるって、ちょっと奴隷っぽいなと感じました
それがタイトルの”モチベーション奴隷”という言葉の意味です
仕事はできなくなったら、生活ができなくなります
大切なものを何かに支配されてても良いのでしょうか
奴隷にならないために
嫌なことは口に出す、ちゃんと同僚に伝える、そして自分で手を動かす
会社がなくなっても、首になっても生きていく力を身につける
特に大きい会社の人たちは、ずっと会社があって生活が安定していると思っています
その安定を手放さないために、嫌なことをやったり、上司に意見が言えなくなりがち
会社なんて簡単になくなっちゃうんですよ
金融は不祥事にも弱いし、経済に左右されちゃうし、ITの分野にどんどんシェアを奪われている業界です
モチベーションはあってもよいけど、支配されない
これが座談会で出た私たちの答えでした
わたしは今日もモチベーションがありません…w
### 追記
ご意見いただいた中にルーチンワークならできる、コンテンツが充実しないなど
やっぱり”なくてはいけない”って人は多いなぁと感じました
TwitterでDMいただいた方には個人的に返信しましたが
私はモチベーションがなくてもコンテンツは充実するし
クリエイティブな仕事も、素敵なコードもかけると思っています
コードを書いてものを作るのはすごく楽しいです、大好きです
なので私は子供が砂の城を作るような気分で、コンテンツを作る
モチベーションを否定するとかじゃなく、あっても良いと思います
でもそれのせいで”仕事ができない”や”ルーチンワークしかできない”
といった意見については、明確に否定しておきます
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