今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンファークラスの12年物です。

glenfarグレンファークラスは、スペイ川の中流、ベンリネス山のふもとにあり、3kmほど西にはクラガンモアがあります。

ポットスチルはバルジ型で、ガスによる直火式、熟成させる樽は、シェリー樽と新樽を使用しています。

まずはストレートで飲んでみます。グラスに注ぐと、そこからの香りはレーズン、青リンゴの香りが漂ってきます。
飲み口は青リンゴの香りが前面に広がり、後からカラメル、ウッディな香りがついてきます。ピートの香りは控えめながらも鼻を通っていきます。
味わいは酸味がメインで、甘さは控えめです。 

ロックにすると、香りこそストレートと変わりませんが、アルコールからくる辛みが出てきて、飲みにくい印象になります。
むしろ濃い目のハイボールにすることで、炭酸の刺激も加わってスパイシーなハイボールとして飲めます。

全体的には、スペイサイドモルトらしさがあり、ザ・マッカランのようなシェリー樽原酒の香りと、グレンフィディックなどのようなフレッシュな香りがミックスされたバランスの良いものになっています。
ボディも比較的軽めであるため、ウイスキーを飲みなれていない人でも受け付けやすいかと思います。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。10年物が3000円程度でしたので、すこしお金を出しても12年物を選んだほうがいいかもしれません。

<個人的評価> 
・香り B: シェリー樽原酒ならではのレーズンの香りと、スペイサイドらしいさわやかなフルーツの香り。
・味わい C: ストレートでは甘さもあるが、加水すると辛さが強くなる。
・総評 C: 香り豊かだがロックには合わない。ストレート、ハイボールがおすすめ。