どうもデブです。
聞き捨てならない記事を見たから、ちょっとデブとして言及してみようと思う。
太っていると出世できない!?“体型”がビジネスに及ぼす影響とは…
確かに、他人を第一印象でしか判別しない就活とかお見合いみたいなところだとデブは不利。
就職活動が長引いていくと就活生のデブ率が露骨に上がったり、逆に商社や大手企業の内定組の写真を見ると美男美女だらけだから「うわぁ!」ってなる…。
他にもとりあえず顔写真でしか判別できないお見合いや恋活サイトなんかもイケメン有利だよね…。
だって、他の前情報なんて実際に会って聞いてみないと役に立つかどうかわかんないもの。自己申告だったらなんとも言えるし、よしんば客観的な資格や評判があっても、恋愛って個人最適の世界だから「自分にとって役に立たないモノ」は全部意味ないから。
どっちにしろ、第一印象で勝負しないといけない場所ではデブってすげー不利だよ。
そもそも、なぜ就活やお見合いでデブは不利?
結論から言うと、「減点法」で人を見ているから、デブは不利。
大半の知識、経験、特技は役に立ったり、立たなかったりする。
だから、よく知らない相手同士のときには持っている得意分野を加点法で評価するよりも、状況に左右されないプラス要因を100点として、それを持っていないことを減点していく。
だからデブは不利。
状況に左右されないプラス要因とは何かというと…わかりやすさなんだ。
見た目も、話す内容も、「誰がどう見ても伝わるプラスな要因を持ち合わせていること」が重要なわけ。
そう考えていくと、デブは不健康なリスク、運動能力が低そうに『見える』などを理由に不利。
『見える』だけで、これは相手にとってはリスクであり、減点対象なわけ。
ビジネスの世界で知らない人と会う時の印象を知りたいわけだから『見える』ってことのリスクはつまり、マイナスなわけ。
つまり、知らない人に対するわかりやすさが極端にデブだったり、身なりに気を使ってない(気を使っても人並み以下という)時点で、ないと判断される。
こういう仕組み自体…ビジネスや就職活動の中にある「とにかく当たり障りがない人じゃないとパスさせない」という文化はデブにとって理不尽であり、人権侵害だとすら僕は思うよ?
ただ、上司に説明できないような変なやつを試験にパスさせると「何でこいつを通した」って怒られるだろうし、
どんな下っ端でも採用されたらその会社の意見・立場を代弁する人として人と会ってる以上、あんまり印象が悪い人や、偏屈な考えを持ってる(考え方を全面に出して暴走しそうな)人は極力採用できない。
考えてみて欲しい。
自分が誰かに友達を紹介するとして…あんまり第一印象が悪い人を紹介できる?
紹介して顔を潰されそうな人ってなかなか紹介しにくいだろう。
自分は好きでも偏屈で、言ってることが伝わりづらい人を紹介するのは手間だろう。
面接や就活の場で会う人なんてせいぜい10人いるかどうかだよ?
でも、10人がそれぞれの知ってる人に会わせようと考えたら、それが100人とか1000人になってくる。(恋人選びにもそういった側面があり、お見合いや結婚など世間体を考え始めると恋人は人に見せることも想定して選ぶ人はいる。だから、これと同じことを考えて相手を選ぶ人は恋愛にもいる)
そうなると、癖が強い人やわかりにくい人を避ける。
結果、デブやデブが体格や健康犠牲にしてこだわってきたものってあんまり評価されにくい。
それは、デブからしてみたら理不尽な話だが、相手の気持ちや目的意識を考えたらどうにもならない…。
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デブ自体に能があるわけではないが、濃ゆいとこにはむしろ美男美女はいない
デブだからダメかと言われると「デブだからいいってことはないけど、デブだからダメだと思っている人は視野が狭い」と僕は思う。
というのもね、オタク的な世界を知ってる側の人なら
「1つのことにガッツリ打ち込む人が、健康に気を使ってる暇なんかねーだろうが!!」
「仮にイケメンだったとしても、服やファッションに独自のこだわりを持ってるんだから、王道の美男美女になるようなやつは、1つのことを突き詰められないやつでしょ!」
とか感じるからね。
事実、オタクの世界がライトになると、その集団には
・女が増えた
・普通の美男美女が増えた
・○○らしくない人、○○やってるようには見えない人が増えた
・ガキが増えた
とか言われる。かつてマイナーだった趣味がメジャーになっていった時によく言われる話。
逆に、先駆者的な…趣味自体がマイナーで高度な知識や情報源が必要な時期、またはそのレベルの集団はだいたい「黒髪であまり身なりに気を使ってない男性」ばっかり。
そのため、女性から見たら、「冴えない」とか「いいやつ」止まりな男性が、静かに暮らしている限界集落には近寄りがたさを感じる。
そのこと自体はよくわかるし、実際そういう空間って女性が少ない場所(いてもその場所特有のこじらせ方をしている人)が多い。
オタク趣味、理系趣味、あまり人目に触れないスポーツの世界ではむしろ、そういう集団に来たときこそ「これは濃ゆい集団なんだ」と思う1つの基準足り得る。
もちろん、「ビジネスの世界よりも、趣味や理系・スポーツの世界の方が尊い」とは思わない。
ただ、デブだからいいとか悪いとかって世界に囚われてる人は
「デブであることのリスクばっかり見る場所で勝負しちゃってるからでしょ?」
とも思うわけです。
当然、どこの世界に行こうが、健康状態が悪いのはリスクなので体は鍛えた方がいいし、見た目がキレイな方が評価されやすい。
でも、…「デブだからダメ」かというと、それは違う。
デブじゃない方がいいけど、デブだからといって、諦めないといけないものは案外少ない。
デブだから、ダメなんじゃなくて戦略が間違ってるのがダメ
デブにとって一番ダメなのは、デブであることが言い訳になってしまうこと。
言い訳して何もしなかったり、言い訳が思い込みになってしまって誰かに制約される前から一歩退いてしまうこと。
もちろん、デブだから不利なこと、デブだからバカにされることはいっぱいある。
でも、「デブだから就職ができない」と思うならそれは違う。
就活で戦うのが不利だから、リクナビマイナビに頼った就活を辞めた方がいいだけ。
自分で仕事を興してもいいし、バイトから入って信頼関係築いてもいいし、やりたい仕事の知り合いを作って、仲間に入れてもらうのもいい!
デブを理由に減点しちゃう世界以外から入っていけばいいだけ。
「デブだから恋ができない」と思うならそれは違う。
恋活アプリに顔写真載せたり、イケメンに囲まれて仕事している港区のOLを狙うのを辞めたらいいだけ。
SNSでいい文章書いたり、趣味や研究ですごい成績出していることで魅力を感じてくれる人もいるのだから…そういうところで勝負すればいい。
デブには『自己管理ができない』とか思い込んでる連中を避けたらいいだけ。
『デブには運動ができない』も同じ。
そりゃ、持久走やったら不利だよ?
だが、デブだからこそ、大きな骨格や図体があるからこそ、筋肉がつけやすい。
自重が全て重りなんだから、正しく筋トレとストレッチをして、太っててもしなやかで動ける体、体力をつけるのは可能だ!!
「デブだからダメ」って言うゲームに参加するのがダメなんだよ。
学校や職場って場所が作ったルールに従っているうちは、デブに限らず、それに向いている人じゃないと、全部排除・冷遇されてしまう。
だから、デブにかぎらず、自分にとって不利なゲームに参加しちゃいけない!
大人は、ゲームを選ぶところからゲームが始まってる。
子どもの頃は与えられたゲームの中でしか戦うしかなかったけど、大人は遊ぶゲーム、戦うゲームから選べる。
だから、コンプレックスにしてくよくよしてる場合があったら、どんどん別のゲームに参加していったらいい!
もちろん、デブで、ウジウジしてて、なんにも行動しなかったら、何も極めなかったらそんなやつダメだよ?
でも、デブはデブなりにがんばってることを、デブのやり方で色々できることを示せるポジティブなデブは、ちゃんと評価される!!
そこを履き違えたらいけないんだよ…。