Java EEの策定はEclipse Foundationへ、オラクルからの移管を発表
オラクルはJava EEの策定をEclipse Foundationへ移行することを発表しました。(参考日本語訳)
Eclipse Foundationも歓迎の意を表明しています。
オラクルは先月、もうすぐ策定が終了するJava EE 8の登場を機に、今後のJava EEの策定をオープンソースコミュニティへ移管することを模索していることを明らかにしていました。
この時点ではどのコミュニティに移管するのかは検討中とのことでしたが、その後Java EEの主要なコントリビュータであるRed HatやIBMにも相談したうえで、移管先をEclipse Foundationにしたことを9月12日付けのブログ「Opening Up Java EE - An Update」で、発表しました。
オラクルはJava EEのテクノロジー、Java EEの実装であるGlassFishテクノロジーなどをEclipse Foundationに再ライセンスします。これには参照実装やTCK(Technology Compatibility Kit)なども含まれています。
オラクルは今夏に予定されているJava EE 8の完成後、速やかに移管できるようにするとのこと。
オラクルはJava EEの進化をコミュニティにゆだねた
Java EEは2016年6月に、コミュニティからオラクルに対して仕様策定の動きが鈍くなっているとの指摘とともに、Java EEの全身を訴える「Java EE Guardians」というムーブメントが起こりました。
- [遅延しているJava EEの前進を訴える「Java EE Guardians」、日本Javaユーザグループが支援を発表(http://www.publickey1.jp/blog/16/javaeejavaee_guardinasjava.html)
2016年7月にオラクルはこうした声にこたえる形で次期Java EEに関するコメントを発表。9月にサンフランシスコで開催されたJavaOne 2016では、Java EE 8は2017年末までに開発完了するとの計画とロードマップを発表しました。
今回、オラクルがJava EEの策定をEclipse Foundationへ移管したのは、こうしたコミュニティからの意見を踏まえて今後のJava EEの進化をコミュニティにゆだねることにしたのだといえるでしょう。
タグ : Eclipse , Java , Java EE , Oracle
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