以前、「物価が上昇する中、今この瞬間にも、お金の価値は下がり続けている」、という趣旨の記事を書きました。
ありがたいことに、上の記事へコメントをいただきました。
「だから、貯金ではなく投資をするんでしょうか?」という内容です。
「はい、そうです!」とお返事させていただきました。
では、「実際に何%の利回りで投資をすればお金が減らないのか?」という疑問が湧いてきませんか?
ということで、今回は物価が上昇する中、何%の利回りで投資をすればお金が減らないのかを計算してみました。
物価上昇率は何%なのか?
日本では、総務省統計局が「消費者物価指数」というものを公表しています。
消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。
つまり、物価上昇率は「消費者物価指数」を見ればわかります。
最新の調査(2017年7月分)では、総合的に前年同月比が0.4%ほど上昇していることがわかります。
統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)より
1年で0.4%上昇しているということは、ちょうど1年前は10,000円だったものが、今年は10,040円になる、ということになります。
何%の利回りで投資をすればお金が減らないのか?
物価上昇率が1年で0.4%ほど上昇していると仮定すると、最低でも0.4%の利回りで投資をしなければ、お金は減っていきます。
タンス預金であれば確実にお金が減っていき、銀行の貯金(年率0.01%ほど)でもお金が減っていきます。
国債(年率0.3%~0.5%)に投資をすることで、ようやくお金がプラスマイナス0になります。
不動産投資(年率5%前後)や株式投資(年率3~5%)をすると、徐々にお金が増えていく、という計算になります。
私たちの親世代が20代であった、バブルが崩壊する前の時代は、銀行の貯金で年率5%ほどあったため、物価上昇率が2%でもお金の総価値は増える一方でした。
しかし、バブルが崩壊し、長い不景気が続いている現在、貯金はお金の総価値を増やす役目を果たせません。
お金を増やすためには、貯金ではなく投資をする必要がある時代です。
それを肝に銘じなければいけないと思っています。