のみすぎちゅうい。
どうも。かく言う私もなんだかんだでオヤジ側です。カザマです。
いいんです。年齢の話は。もういい加減10代のフレッシュさの名残も消え失せたし、なんならあと数年で20代も名乗れなくなるけどいいんです。
ほ、ほら、男は30代からって言うし…(震え声)
なんと オヤジが おきあがり こちらをみている!
過去にも何度か電車内でのおもしろ遭遇エピソードを記事にしてきましたけど、今回はおもしろというか勘弁してくれよというお話。
仕事終わりに同僚と少し飲んでから帰ろうという話になり、晩飯も兼ねて軽く食べて飲んでと、それはもう楽しいひとときでした。
仕事で溜め込んだドス黒い感情を美味しいお酒と料理で洗い流す、いわば心の洗濯というやつですね。
某新世紀に出てきた人気キャラは『風呂は命の洗濯』と言っていたけれど、それのもうちょっとライトなのがこのアルコールで洗い流す方法です。
で、心の洗濯を終えてあとは無事に帰宅するだけだったんですが、帰りの電車内で事件は起こりました。
なんと私の目の前でオッサンが大の字で寝ているではありませんか。
……ちょっと中間を端折りすぎましたね。
流れをご説明しますと、適当な車両に乗る⇒なぜかみんな一部分を避けて立っている⇒あとから入ってきた人の波に押される⇒その先でオッサンと出会う、まぁこんな感じです。
うわぁ…完全に出来上がってるやつだこれ…と思って観察していると、遅い時間特有のやる気のない『電車がはっしゃいたしまぁ~す』という車内アナウンスが流れると同時に、オッサンも充電が完了したかのごとくカッ!と目を見開き、むくりと立ち上がると、こちらをじーっと見つめてきました。
その様子たるや、ドラクエの倒したモンスターが仲間になりたそうにこちらを見ているそれにしか見えません。
なんと ふらつくおやじが おきあがり
なかまに なりたそうに こちらをみている!
なかまに してあげますか?
はい
⇒むり
ふらつくおやじは さびしそうに さっていった
となれば平和だったんですが、残念ながらそうはいかず。
しばらくこちらをじーっと見つめるオッサンに対してなぜか目が離せなくなった私は脳内で『いいえ(むしろ無理)』のコマンドを高橋名人バリに連射していたんですが、少しするとなかまに入れてもらえないとオッサンも悟ったのか、くるりと向きを変え、ドアに頭をガンガンと叩き付け始めました。
電車の発車と同時にオッサンの脳内の何かも発射してしまったみたいで、それはもう『エクソシストっていつ舞台化したんだっけ?』ってなくらいに狂気に満ちた光景がそこにはありました。
より一層、その場から距離を取る乗客たち。そして私のうしろからなぜが押してくるオバハン。目の前には倒した覚えも、ほねつきにくを渡した覚えもないモンスタージジイ(発狂中)が1匹。
あまりにカオスすぎる光景となぜか『なんとかしろよ』みたいな数人の視線を感じるこの状況。普段なら事なきを得るために目をそらすところですが、つい先ほどまで心の洗濯をしていた(=アルコールが入っている)こともあり、この状況を少しだけ楽しみ始めている私がそこにはいました。
ここ最近、電車内で面白いシチュエーションによく遭遇するけれど、これはもしかしたら笑いの神が微笑んでいるのかもしれない。ブログのネタに困らないように定期的にブッ込んでくれているのかもしれない。だとしたら私はなんて恵まれているんだ…!
とよく分からない感動に浸っていたそのとき、また事件は起こります。
社内アナウンス『この先、電車が揺れます。ご注意ください。』
もうね。完全にイヤな予感がしたよね。
あっ、これは…!と思った瞬間、揺れる電車。時既に遅し。
オッサン渾身の裏拳。その先には混み合った社内で手を塞がれて防御手段をなくしたカザマ。
メコッ。
畜生めぇ!大っ嫌いだ!おっぱいぷるんぷるん!
(※元ネタが分からないかたはこちらをご覧ください)
総統閣下 空耳 2017
すべてがうまく噛み合っちゃったよ!
ピタゴラスイッチもビックリだよ!
このやり場のない怒りはどこに向ければいいんだよ!
うしろでずっと押してきたオバハンの哀れなものを見る目にもイラついたおかげで、心の洗濯を終えたばかりの状態から一気に穢れが溜まってしまいました。
でもまぁ、これもある意味ブログのいいネタになったと思えば少しは頬の痛みも……
とはならない。痛いものは痛い。
みなさんも、目の前に大の字になって寝ているオッサンが急に起きて発狂しだしたら、くれぐれもご注意くださいね。
そして裏拳くらったときは是非ともご報告ください。一緒に被害者の会を立ち上げましょう。
(※この記事は2017.01.13に公開したものを大幅に加筆・修正したものです)