先日記したELECOMトラックボール(M-XT3URBK)を使って一週間以上経ったので、ロジクールのトラックボールとの違いがかなりわかってきました。
一言で言えば、フィット感は高いですがタイトな感じで窮屈さがあります。もう慣れたハズなのですが長時間使用するとロジクール(M570t)に比べて肩がこります。原因は手を支える(重さがかかる)位置の違い、親指の曲がり具合が窮屈だからだと思います。ダイレクトな操作感が得られる分親指も疲労する感じです。
比較のためにロジクールトラックボール(M570t)と入れ替えて使ってみると、ボールの回転のスムーズさと、親指をはじめ手首の開放感を感じます。長時間使っても腕が疲れないのはM570tの魅力です。やはりロジクールのボールの回転のスムースさは比較するとすぐに感じられるアドバンテージです。
ELECOMトラックボールは掌の中心で腕の重みを支える状態になるので、必然的に腕を内側(親指側)に絞り込む体勢になります。腕も肩も内側に絞り込む分どうしても緊張感が必要です。
一方、ロジクールトラックボールは掌の小指側半分で支えるので掌を外側(小指側)に緩く開くことができ、腕全体のリラックスを許容してくれます。一気にボールを転がして画面の隅まで移動させるのもこちらの方が楽に操作できます。シャーっとボールを回転させるのがやりやすい。
手にかかる重さが、トラックボールのどの辺りにかかるか図にマークしてみるとわかりやすいと思ったのでざっくりとマーキングしてみました。
エレコムの場合は実際はもっと小さい範囲に力が集中している感覚があります。
こうして比較するとロジクールトラックボールがなぜ斜めに傾斜した形状でデザインされているか理由を裏付けられた気がします。この角度のお陰で腕の重さが掌の小指側に分散されていますし、腕を自然な状態にしておけるので緊張をほぐした状態で操作が可能です。デメリットと言えばその分緻密な操作は苦手かも知れません。
当然ながらボールを操作する親指の角度も違ってきます。ロジクールの方がルーズな感覚なので親指を広範囲に自由に動かせます。エレコムはフィット感が高い分細かい操作がしやすい感じですが窮屈で自由度は低く長時間使用すると親指も疲れます。
一長一短あると思いますし個人差もあって当然なので、用途と好みによって選ぶのが正解でしょうね。私がアドバイスできることとしては、かならず現物に触れて操作してみてから買い求めることです。そこそこの規模の量販店じゃないとデモ機に触れられないかも知れないですが、そこはなんとしても是非触れてから決めてほしいです。
個人的にはELECOMにも頑張って欲しいと感じています。なにしろバリエーションが豊富です。ロジクールが右利き専用のM570tという一機種に対して、ELECOMは左利き用、人差し指用を含めると12機種とうバリエーションがあります。
ここいらでロジクールにプレッシャーをかけつつトラックボールというややマニアックなポインティングデバイスへの力の入れ具合に対しての差別化をアピールする意味でも、是非とも実現してほしいことがあります。
それはLinux版の設定ユーティリティ(エレコムマウスアシスタント)を配布してLinux(Ubuntuとか)で使える様にするとかしていただく事です。Linuxユーザー(特にUbuntu辺りがねらい目でしょう)の支持を得られたりして将来的に面白い事になるんじゃないかなと思ったりします。マイクロソフトがWindows10やOfficeの肥大化でグダグダやってるのに嫌気をさして、LinuxをデスクトップOSとして併用する人が結構増えていると感じられます。実際凝った用途でなければUbuntuなんかは快適に使用できますからね。
ELECOM マウス トラックボール ワイヤレス 6ボタン ブラック M-XT3DRBK
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2015/10/17
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