MRは、英語のミックスド・リアリティー=複合現実の略語で、現実の風景にコンピューターが作り出した仮想世界の映像をあたかも目の前にあるかのように重ね合わせる技術です。
MRの呼び名に似た技術では、「VR」=仮想現実と、「AR」=拡張現実があります。
このうちVRは、ゴーグル型の端末を装着すると現実の風景から遮断され、目の前にはコンピュータが作り出した映像が広がります。
一方、ARは、去年、世界的なヒットとなったゲームアプリ、ポケモンGOで一躍、注目された技術で、現実の風景にコンピューターによる映像を重ねるものです。ただ現実の風景と仮想世界の映像の融合度合いはMRと比べ必ずしも高くはありません。
MRは、VRとAR、それぞれの技術を発展させたもので、医療や建設などの現場で活用する動きが出ています。
通信大手のソフトバンクグループと大阪の医療機器メーカー「モリタ」は、ことし4月、MRの技術を使って歯科手術を支援するシステムを共同開発しました。
歯科医師が専用のゴーグルを装着すると、目の前にいる患者の歯に、コンピューターが作り出した本人の神経や骨、血管などの映像が重ねて表示されます。
歯科医師はこの複合現実の映像を参考にしながら手術を進めることができます。
再来年に歯科医師の研修用に導入し、その後、手術での実用化を目指すということです。
また日本マイクロソフトは、専用のゴーグルを装着すると橋や建物などの構造物に3Dの設計図が重なった映像が映し出されるMRの技術を実用化していて、内部構造を確認しながら作業を行えることで建設工程の短縮やむだなコストの削減につながると期待されています。
先端技術“MR”で離れた場所でライブ楽しむ
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MR=「複合現実」と呼ばれる先端技術でアイドルの映像を立体的に映し出し、会場から離れた場所で臨場感のあるライブを楽しもうという試みが12日夜、東京都内で行われました。
これは現実の風景にコンピューターが作り出した映像を重ねるMR=「複合現実」の技術を使ってライブを楽しもうというもので、通信大手のNTTドコモが初めて行いました。
ライブの疑似体験は12日夜、東京・渋谷のCDショップで行われ、別の会場で歌うアイドルの姿が立体的に映し出されると集まったファンが手を振って応えました。
光回線で伝送したアイドルの映像と音声を渋谷の会場に映し出すことであたかも目の前でライブが行われているような臨場感を楽しめるもので、参加した客は「アイドルがまるでこの場所に来たような感覚になって驚いた。ライブに行けなくても、すぐそばにいるように思えてうれしかった」と話していました。
NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の芦川隆範部長は「ライブを別の場所でも臨場感があるようにできるかが大事で、MRによって場所は離れても感動を共有できるようになる」と話していました。
NTTドコモでは今後、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え、スポーツの分野でもMRをいかしていけるよう技術開発を進めていくことにしています。
ライブの疑似体験は12日夜、東京・渋谷のCDショップで行われ、別の会場で歌うアイドルの姿が立体的に映し出されると集まったファンが手を振って応えました。
光回線で伝送したアイドルの映像と音声を渋谷の会場に映し出すことであたかも目の前でライブが行われているような臨場感を楽しめるもので、参加した客は「アイドルがまるでこの場所に来たような感覚になって驚いた。ライブに行けなくても、すぐそばにいるように思えてうれしかった」と話していました。
NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の芦川隆範部長は「ライブを別の場所でも臨場感があるようにできるかが大事で、MRによって場所は離れても感動を共有できるようになる」と話していました。
NTTドコモでは今後、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え、スポーツの分野でもMRをいかしていけるよう技術開発を進めていくことにしています。
MR技術 医療や建設などで活用広がる
MRは、英語のミックスド・リアリティー=複合現実の略語で、現実の風景にコンピューターが作り出した仮想世界の映像をあたかも目の前にあるかのように重ね合わせる技術です。
MRの呼び名に似た技術では、「VR」=仮想現実と、「AR」=拡張現実があります。
このうちVRは、ゴーグル型の端末を装着すると現実の風景から遮断され、目の前にはコンピュータが作り出した映像が広がります。
一方、ARは、去年、世界的なヒットとなったゲームアプリ、ポケモンGOで一躍、注目された技術で、現実の風景にコンピューターによる映像を重ねるものです。ただ現実の風景と仮想世界の映像の融合度合いはMRと比べ必ずしも高くはありません。
MRは、VRとAR、それぞれの技術を発展させたもので、医療や建設などの現場で活用する動きが出ています。
通信大手のソフトバンクグループと大阪の医療機器メーカー「モリタ」は、ことし4月、MRの技術を使って歯科手術を支援するシステムを共同開発しました。
歯科医師が専用のゴーグルを装着すると、目の前にいる患者の歯に、コンピューターが作り出した本人の神経や骨、血管などの映像が重ねて表示されます。
歯科医師はこの複合現実の映像を参考にしながら手術を進めることができます。
再来年に歯科医師の研修用に導入し、その後、手術での実用化を目指すということです。
また日本マイクロソフトは、専用のゴーグルを装着すると橋や建物などの構造物に3Dの設計図が重なった映像が映し出されるMRの技術を実用化していて、内部構造を確認しながら作業を行えることで建設工程の短縮やむだなコストの削減につながると期待されています。
MRの呼び名に似た技術では、「VR」=仮想現実と、「AR」=拡張現実があります。
このうちVRは、ゴーグル型の端末を装着すると現実の風景から遮断され、目の前にはコンピュータが作り出した映像が広がります。
一方、ARは、去年、世界的なヒットとなったゲームアプリ、ポケモンGOで一躍、注目された技術で、現実の風景にコンピューターによる映像を重ねるものです。ただ現実の風景と仮想世界の映像の融合度合いはMRと比べ必ずしも高くはありません。
MRは、VRとAR、それぞれの技術を発展させたもので、医療や建設などの現場で活用する動きが出ています。
通信大手のソフトバンクグループと大阪の医療機器メーカー「モリタ」は、ことし4月、MRの技術を使って歯科手術を支援するシステムを共同開発しました。
歯科医師が専用のゴーグルを装着すると、目の前にいる患者の歯に、コンピューターが作り出した本人の神経や骨、血管などの映像が重ねて表示されます。
歯科医師はこの複合現実の映像を参考にしながら手術を進めることができます。
再来年に歯科医師の研修用に導入し、その後、手術での実用化を目指すということです。
また日本マイクロソフトは、専用のゴーグルを装着すると橋や建物などの構造物に3Dの設計図が重なった映像が映し出されるMRの技術を実用化していて、内部構造を確認しながら作業を行えることで建設工程の短縮やむだなコストの削減につながると期待されています。
先端技術“MR”で離れた場所でライブ楽しむ
MR=「複合現実」と呼ばれる先端技術でアイドルの映像を立体的に映し出し、会場から離れた場所で臨場感のあるライブを楽しもうという試みが12日夜、東京都内で行われました。
これは現実の風景にコンピューターが作り出した映像を重ねるMR=「複合現実」の技術を使ってライブを楽しもうというもので、通信大手のNTTドコモが初めて行いました。
ライブの疑似体験は12日夜、東京・渋谷のCDショップで行われ、別の会場で歌うアイドルの姿が立体的に映し出されると集まったファンが手を振って応えました。
光回線で伝送したアイドルの映像と音声を渋谷の会場に映し出すことであたかも目の前でライブが行われているような臨場感を楽しめるもので、参加した客は「アイドルがまるでこの場所に来たような感覚になって驚いた。ライブに行けなくても、すぐそばにいるように思えてうれしかった」と話していました。
NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の芦川隆範部長は「ライブを別の場所でも臨場感があるようにできるかが大事で、MRによって場所は離れても感動を共有できるようになる」と話していました。
NTTドコモでは今後、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え、スポーツの分野でもMRをいかしていけるよう技術開発を進めていくことにしています。