小学2年生&3年生の算数『時計』が苦手になる理由と克服の仕方はコレ!
どーもー!
遊びながら知的好奇心を引き出すことが大好きな 万の種 あひる です。
今日は
時計がなかなか読めるようにならないんです・・・
保護者らいおん
という悩みについてです。
小学校2年生&3年生の算数で、時計に関する項目習いますが、苦手なお子さんが多いんですよー。
- 時計が苦手な子が多いのはどうして?
- 家庭ではどんなことをしていけば良いの?
今日は、そんな疑問にお答えして、時計に関するあれこれについてのお話をしていきますね!
万の種あひる
時計が苦手になる背景
「時計なんて自然に読めるようになるじゃない?」
と大人は思いがちです。
でも、考えてみてください。
今の子供達と、保護者世代が子どもだった頃は時計の様子が違うんです。
大昔にはそれこそデジタルの時計はありませんでした。
すべてがアナログ時計。
時計といえば、『長針と短針と秒針が右回りにぐるぐる回るもの』でした。
でも、今は携帯にもテレビにもDVDプレイヤーにも
『数字だけが表示される』デジタルの時計がついています。
『時計=数字』として、生活の中で自然と目に入ってきます。
生まれた頃から「時計と言えばデジタル」という時代に生きている子どもにとっては、
アナログの時計に馴染みが無くて当然。
だから、突然読めるようになんてならないんです。
アナログ時計しかなかった時代には、
なんとかアナログ時計を読めるように無意識に訓練出来ていた人が多いと思います。
「長針と短針が一番上で重なったら、お昼ごはんだな。」
「長い針が12、短い針が3のところを指したらおやつだな。」
そんな風に生活の中で理解するチャンスがあった。
でも今は、
「今何時?」と聞くと、大抵の場合、見ているものはデジタル時計の数字です。
デジタルの時計が読めれば、生活に困ることはありません。
つまり、アナログの時計を読める必要が無いんです。
子どもに必要性を持たせるには
「時計を習ったのに、なかなか読めるようにならない」
「時計を習う前に読めるようにしてしまいたい」
と思ったら、一時でいいので、
家の中の時計を全部アナログにすることをオススメします。
そして、デジタルの時計は極力視界に入らないようにします。
デジタルの数字が見えるところにはテープを貼って隠してしまうとか、
子どもの目の前になるべくアナログの時計を置いておくとか、
やれることは色々あります。
まず「時計=アナログ」という環境を強制的に作ってしまうのが早いです。
「アナログでしか時間を知るすべがない」状況を活用する
時計をアナログだけにしたら、
「○時△分には家を出よう」
「あと□分で☆時の番組が始まるら、それまでにコレをやろう」
「◇時♡分になったら、遊んであげるからその時間になったらママを呼んで」
などなど、『アナログ時計を活用した時間の使い方』を意識しながら生活することです。
すると、「時計=アナログ」というのに慣れてきて、だんだん適応できるようになります。
生活の中で足りない場合は
玩具を使う
アナログ時計を使うのが、生活の中では足りないなと感じたら、
玩具を使うのも目先が変わります。
例えば、コレ。自分で回して使える学習用の時計です。
アーテック さんすうとけい 7962
こういうもので問題を出してもいいですよ。
教材を使う
「時計」「教材」で検索すると色々と出てきますが、
私はこのシリーズがオススメです。
スモールステップで進められるし、構成がシンプルで分かりやすいんです。
時計を使って遊んでみる。
せっかくなので、遊び方も一つ紹介しますね。
(2年生の学習範囲を終わった段階を想定しています)
◆遊び方◆
(1)玩具の時計、カード(名刺サイズくらいだと使いやすい)、キッチンタイマーを用意する。
(2)カードには任意の時間を書く。
例)午前3時5分 例)午後11時38分など。
24時間制まで含める場合は 例)17時45分 など。
(3)キッチンタイマーを1分仕掛ける。時間内に何枚カードの時間を作れるか競争する。
競争するのはママとでもいいし、兄弟でも、友達でも。
(4)多く作れたほうが勝ち!
【番外】時間が読めるようになったら、カードは『時間の計算』(小3の範囲)にも使えます。
未就学児でも時計は読めるようになる
時計に関しては小学2年生で初めて習いますが、
60までの数字が読めて、1~60まで数えられれば、
未就学児でも十分読めるようになります。
ここでは、スモールステップで、時計が読めるようになる方法を紹介しますね!
◆時計を読めるようになろう!◆
(1)まずは短針だけに注目してみる。
10時、3時のおやつの時間。12時のお昼ごはんなど、
生活時間の中でちょうど0分になる時間を覚えてみる。
(2)「~時半」を覚える。
11時半、2時半など、「長針が6を指したら半って言うんだな」
という感覚を掴む。
(3)5飛びの数を60まで言えるようにする。
1~12までの数字を指差しながら、5飛びの数を言えるようにする。
(書いてある数字と、声に出す数字が違うので子どもによっては混乱します。
なので、無理せず、デキる範囲で!)
(4)長針だけに注目する。
「5分のときは1のところに長針があるよね。10分の時はどこに長針があるかな?」
「長針が9のところに来たら、何分?」
など、5飛びの数字が指す時間を確認しながら慣れていく。
※このとき、「5,10,15・・・」と指指しながら覚えていくので構いません。
「いつまでも指で数えて・・・」などという心配はいりません。
覚えたら指差ししなくなりますので、覚えるまではしっかり指差してもらって大丈夫です。
(5)短針と長針を組み合わせて時間を読んでみる。
例)5時10分 例)7時40分 など、長針が数字をしっかり指している時間だけにする。
(6)5の倍数以外の数字を読めるようにする。
(5)ができるようになったら、「35分+3分=38分」「20分+4分=24分」など、
5の倍数以外の数字の読み方のコツを覚える。
集中的に教えてしまえば子どもはあっという間に覚えてしまいます。
時間が空いてしまうとすぐに忘れてしまうので、やると決めたら、
その期間は毎日やってみるなどルーティーン化することをオススメします。
アナログの時計は分数や図形感覚にも直結している
時計を読むことに関しては、慣れてしまえば、簡単です。
ただ、後に、時計絡みの計算問題や図形の問題が出てくるようになります。
なので、
時計が完全に読めるようになっているのと同時に、以下のような
アナログの時計のイメージが頭のなかに描けるようになっておくことが望ましいです。
(高学年で出来れば大丈夫。)
■丸い時計の場合の数字の配置
(数字と数字の間の角度は30度。12等分されている。)
■針の回り方
(右回りに短針は12時間で一周、長針は60分で一周、秒針は60秒で一周)
なぜかと言うと、
角度から時間を割り出す問題や、分数を使った計算など
時計絡みの問題が出てきたときに、
頭のなかに明確にアナログ時計がイメージできた方が絶対有利だからです。
イメージできていないと、トンチンカンな間違いをしがちなんですよ。。。
例えば、「2分の1時間=0.5時間=50分」と答えてしまう子がいたりします。
頭の中にちゃんとアナログの時計があれば、
「2分の1ということは半分だから60分の半分で30分だな。」
って瞬時に分かるのですけどねー。
普段10進法での計算に慣れているので、
60進法の時計は、苦手な子どもが多い分野です。
なので、ゆっくり確実にイメージを積み上げ、練習してみるのがオススメです。
本日のまとめ。
- 時計が読めるようになるには、一時的にすべてアナログの時計にするのが効果的
- 60進法は、慣れるまで扱いに混乱する。ゆっくりじっくり取り組もう。
- 時計は後に分数や図形と絡んでも出題されるので、頭のなかにイメージを持てるとイイ!
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