2017年9月6日(日本時間)に発生した太陽フレアにより、9月8日のGPSの誤差が最大で3倍増大していたと国土地理院が発表しました。
太陽フレアからの荷電粒子が地球に到達した9月8日の日中に、茨城県つくば市の電子基準点におけるGPS誤差が最大で約3倍増大していたとのこと。
具体的には、フレアの到達前日と前々日のGPS誤差は、南北・東西方向で±2メートル程度、上下方向で5m程度でしたが、9月8日の日中は南北で±7m、東西で±3m、上下で±15m程度に増加していました。(いずれも最大値)
誤差の大きさや時間帯は地域によって変わるとしているものの「当該時間帯においてカーナビやスマホなどを用いてGPS測位を行った場合には、大きな誤差を生じた可能性がある」(国土地理院)としています。
太陽フレアとは
太陽フレアは、太陽の黒点周辺で起こる大規模な爆発現象のこと。ひとたま発生すると、膨大な電磁波が地球に放出されるほか、爆発の数日後には荷電粒子が到達し、無線通信を妨害する恐れがあると言われています。直近では、9月6日に発生した太陽フレアの影響で、9月8日の日中に高エネルギー荷電粒子が地球に到達。また、本日9月12日にも、9月11日に発生した太陽フレアによる荷電粒子が到達する見通しで、通信障害などが危惧されています。
(image:LoganArt)