「もしショパンがHappy Birthday to Youを弾いたら」というネタ譜面がTwitter上で話題です。あの身近なハッピーバースデーの歌が、きらびやかで華麗なショパンのピアノ曲に変身しています。
編曲をしたのはピアノ演奏動画を投稿しているtj@ピアノ(@tojio_)さん。
シ♭の「タンタタタン~」というリズムで始まる冒頭は、ショパンの代表曲「華麗なる大円舞曲」を思い起こさせます。ショパンの曲は、テレビ、映画、ゲームなどのBGMとしてよく使われているので、「華麗なる大円舞曲」と言われてわからなくても、聴けばわかる人は多いはず。
ハッピーバースデーの歌に装飾音が足されてショパンの華麗な雰囲気を出しています。曲中2回出てくるトリル(テンポが遅くなった箇所で細かく“タリラー”と弾いている部分)とかがショパンっぽいんです。
展開部(2回目のハッピーバースデー)で、哀愁が漂ってくるのもショパン風でしょう。表面的な明るさを描く舞踏用のワルツではなく、心の内面が描写されるのがショパンの特徴。華やかな誕生日パーティーを開いてもらってハッピーなんだけど、「俺、結婚できずに30歳か」と、ふと寂しさも感じた。そんな感じの気分の移り変わりの描写がショパンぽくないですか!
そして、明るい華やかな雰囲気を取り戻して曲は終了します。あの単純な「ハッピバースデーの歌」が、19世紀のパリの社交界をも感じさせる「華麗なる大ハッピーバースデー」に変身しました。これはピアノが得意な人に誕生日パーティーで弾いてもらいたいぞ!
画像提供:tj@ピアノ(@tojio_)さん
(高橋ホイコ)
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