下水処理水が上水道に逆流

10日、東京・足立区のおよそ30世帯で、下水を処理したあとの水が上水道に逆流するトラブルがあり、東京都は被害を受けた住民に陳謝しました。
処理水を飲んでしまった住民もいましたが、今のところ健康被害は確認されていないということです。

10日、東京・足立区で住民から「水道水から異臭がする」と都の水道局に電話がありました。
職員が調べたところ、水道の蛇口から黄色っぽく濁った水が出ていたことから、都は急きょ水道を浄化する作業を続け、11日夜までに水質は改善されました。
都が原因を調べたところ、近くにある建設残土のリサイクル施設で使われている下水と上水の配管が誤った方法で接続されていたことが分かり、周辺の世帯に下水を処理したあとの水が上水道に逆流していたということです。
都が施設の維持管理を委託していた会社に聞き取った結果、以前、この施設でトイレの改修工事をした際、洗浄する水の量を確保しようと、当時の作業員が勝手に配管を変更していたということです。
被害に遭った27世帯のうち2世帯がこの水を飲んだり、米を炊いたりしていたということですが、今のところ健康被害は確認されていないということです。
東京都は「近隣のみなさまにご不便とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます」と陳謝し、ほかにも同じような配管が行われていないか点検を進めています。

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