つみたてNISAフェス2017 に行ってきました! #つみたてNISA
最初に感想です。
あー、ものすごーく、おもしろかったー!
それでは、アジェンダです。
アジェンダ
(1)ご挨拶
内閣府副大臣 越智隆雄さん
- 緑色のイベントTシャツでご登壇。こういう格好で登壇するのは初めてとのこと。
(2)導入直前!「つみたてNISA」の制度説明、投資教育教材の説明
金融庁 ご担当者さま
- 金融庁さん策定の「「つみたてNISA早わかりガイドブック」が配布されました。
- つみたてNISAが初心者向けであることがよくわかります。ネット等での公開が待たれます。
(3)私が考える「つみたてNISA」と「iDeCo」の活用方法
一般発表者4名
FP岩城みずほさん、確定拠出年金教育協会、大江加代さん
FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 神部孝さん
- 一般の発表者がNISA&iDeCoをどう活用するか発表し、プロのFPさんたちが、その場で公開コンサル。
- 岩城みずほさんの山崎元さんが乗り移ったかのような「ダメなモノはダメ」というコンサルは圧巻。
- 相互リンク先の、なるたく さんが、札幌から。ご登壇&発表です。辛口、岩城みずほさんも、絶賛。
(4)個人投資家からの税制改正要望ベストファイブ
- 虫とり小僧さんが、個人投資家代表役という演出のもと、着流し姿でご登壇。
- 金融庁のご担当が、かなりホンネに近いことを回答するという画期的な企画です。
(5)パネルディスカッション 〜つみたてNISAから考える日本の投資信託〜
イボットソン 島田さん(司会役)、ファンド情報編集長 岡田さん
経済評論家 山崎元さん 日経新聞 田村正之さん
- 山崎元さんの「日本の投信の99%は、クズ」という枕詞でスタート。お約束です。
- 山崎元さんは、黒いサングラス+ボーダーシャツ+ジャケット姿。(色眼鏡でモノを見て、よこしまな心を持つ証券マンを表現したとのことです)
さて、この中で、フォーカスしたいのが、「個人投資家からの税制改正要望ベストファイブ」です。
個人投資家からの税制改正要望ベストファイブ
さすが、アニキ!(虫とり小僧さん) 壇上で、ぐいぐい攻めてました。会場は、一気に最高潮状態に。
5位 スイッチング(リバランス)NISA口座内での商品の入れ替え
→回転売買(手数料稼ぎ)を懸念して、許可してないが、今後検討したい。
(つみたてNISAのように手数料が無料であれば、その心配はないはず?)
4位 「つみたてNISA」対象商品の見直し(今の基準を改善するの意)
→つみたてNISAの実施状況を見ながら、柔軟に対応を考えたい。
3位 NISA制度の一本化
→それぞれ「建て付け」が違うので(方法論が)難しいが、検討中。
2位 つみたてNISAの投資上限額の拡大
→ はっきりとした話にはなりませんでしたが、月々割り切れるくらいにはなって欲しい。
1位 NISA制度の恒久化
→ 金融庁として既に要望を出している。
やっぱり、恒久化が一位でしたね。
官公庁としては、無責任なことを言えないながらも、全体として、かなり、「前向き感」の感じられるお返事でした。
金融庁は、「貯蓄から資産形成へ」プロジェクト、やる気です。
国民のみなさんが、直接、声を上げることが重要と痛感しました。
番外編
番外編で、2つの提案が、ピックアップ。
- 海外赴任者にもやさしい制度に(これは、金融庁の担当官も盲点でしたとのこと。考えてくれそうです。)
- NISAシニアプラスの創設
さて、後者の「NISAシニアプラス」。実は、私が提案していました。映画だって、50割ってあるんだから、ということで。まさか、取りあげていただけるとは思ってなかったのでびっくりです。興味を持っていただけたそうです。
せっかくですので、私の提案(原文のママ)をご紹介。
株式資産シニア割制度(「NISAシニアプラス」)
50歳以上の株式資産(投資信託)の長期保有を優遇する。
- 一定額までの株式(投資信託)の配当を非課税にする。NISA枠を拡大して実現。
- 相続控除 株式(投資信託)での遺産相続を一定額、控除する。
ボリュームゾーンである50歳以上の金融資産が、ある程度、長期投資に向かわないと、日本全体で見た金融資産における株式投資比率は増大しない。
シニア層のニーズである、「配当」、「相続」に焦点を当てた制度とすることで、株式資産ゼロ世帯も多いシニア層の、適切なリスク資産保有を促す。
「NISAシニアプラス」っていうのは、なんか名前を付けなきゃ、と思って、提案の時に勝手に考えました。
今の50以上って、つみたてNISAやiDeCoから取り残された世代だったりもするんですよ。救済して欲しい(T.T)。
相続対策が不動産に向かうより、株式を買った方がはるかに健全だと思うんですけどね。金融庁さんとしても、ご興味を持っていただき「あり得る」というニュアンスでしたが、どうでしょうか。
つみたてNISA 2018
そもそも、つみたてNISA、ってすごいんですよね。慎重な官公庁が、国民、それも初心者に「自己責任」の象徴である株式投資を、オススメするという大きな責任が生じるわけです。それを、これだけ、大々的に宣伝しているのです。これは画期的なスタンスだと感じます。
金融庁ご担当官さまからは、FOY、インデックス投資ナイトに並ぶイベントとしたい。来年もやりたいとのことです。
みんなで応援しましょう!!
おまけ
金融庁スタッフは、当日、イベントTシャツ(自腹だそうです)か、浴衣姿という、開催地 大江戸ならではの?粋な、はからいでした。
浴衣姿の金融庁の若手女子スタッフのみなさんが、多くのみなさんの注目を集めていたことは、申し上げるまでもございません。
また、スタッフ以外の参加者でも、その企画に賛同して、浴衣、着流しで参加された方もいらっしゃいました。虫取り小僧さんが、般若を背負った着流し姿で登壇されたのも、そういった趣旨です。
以上、来年に向けた参加モチベーション向上情報でした。
ご参考
ツイッターでハッシュタグ #つみフェス2017 で実況されていました。会場のプロジェクターにも適時投影。
また、いくつか、みなさまのエントリーをご紹介いたします。
- つみフェス(つみたてNISAフェスティバル2017)に行ってきました…妖しい浴衣に集まる警戒の視線(いつか子供に伝えたいお金の話さん)
- 「つみたてNISAフェスティバル 2017」レポート。制度の普及に向けた金融庁の意気込みを見た。(投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)さん)
- つみたてNISAフェスティバル2017(つみフェス2017)に参加~進む信託報酬値下げ競争(ホンネの資産運用セミナーホンネの資産運用セミナー(インデックス投資ブログ)さん)
- つみフェス2017(海舟の中で資産設計を ver2.0さん)
安房さんの実況ツイートが、秀逸でした。発表を聞きながら、適確なツイートをスマホでしているというワザには感服、脱帽しまくりです。
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コメント
いつも海外から拝見させて頂いております。
海外赴任者にもやさしい制度…これは一番の関心事です。
非居住者なのでNISA口座は開けないですし
ましてやマイナンバーも無いので提出必須となる
2018年12月末以降?に証券口座での取引が制限される??
老後資金として十数年来投信積立てしていますが
今後も継続出来るのか明確な答えが見つからずモヤモヤしています。
投稿: 日本非居住者 | 2017年9月12日 (火) 22時16分
日本非居住者様
コメントありがとうございます。
私もよく分かっていないのですが、ここは、来年以降の改善課題のようです。日本非居住者さんも、何かの機会があれば、金融庁さんへ提案されてはいかがでしょうか。金融庁は、けっこうオープンマインドです。抵抗勢力と戦える森長官がいるうちが、勝負かもしれません。
投稿: NightWalker | 2017年9月12日 (火) 22時35分