現在配布されている大分川ダムの2種類のダムカード 大分市下原に建設中の大分川ダムで、現場写真と基本情報などを印刷した「ダムカード」が無料配布されている。これまで工事の節目ごとに新たなカードを作っており、現在は4種類目。2020年の完成が近づく中、発行する国土交通省大分川ダム工事事務所は「見学の記念にぜひ受け取り、ダムへの理解と関心を深めてほしい」と話している。 ダムカードは、ダムをより知ってもらおうと全国各地のダムで建設・管理に携わる機関がそれぞれ発行している。サイズ(縦6・3センチ、横8・8センチ)や体裁、掲載事項は統一され、表面にダムの写真、裏面には所在地や形式などの基本データ、現地情報、技術秘話を記載。カードを求めて各地を巡るマニアもいる人気となっている。 大分川ダムは14年10月に製作した完成イメージ図入りの「基本カード」を皮切りに、掘削、堤体の盛り立てと工事の区切りごとに写真などを更新した3種類の「一般カード」を作ってきた。一般カードは増刷しておらず、累計で約4500セット(基本と一般の計2枚)を配った。 現在配布している一般カードの写真は夜間の建設現場。工事の照明でコンクリート造りの「洪水吐(ば)き」部分がライトアップされ、幻想的に浮かび上がっている。「昼間とは趣を変えた建設現場の様子を見て楽しんでもらえたら」と撮影した同事務所職員。 大分川ダムは堤体の盛り立て工事を終え、周囲の道路やダムの付属工事を進めながら18年2月から試験的に水をためる。カードは今後も新たに作る予定があるという。 カードは廻栖野の大分川ダム「ななせ館」(平日午前9時~午後5時、TEL097・586・4491)で受け取れる。