有人探査用Dragon宇宙船、通称Crew Dragonの前にたたずむその姿は、NASAが長年船外活動(EVA)用に使ってきたものに比べると、気密を維持するシール部分がどこにあるのかがわからないほどスッキリとしており、宇宙服というよりはレーシングスーツのよう。人によっては「ガンダム」シリーズのノーマルスーツ、またはDaft Punkを連想するかもしれません。
膝や手袋などの可動部分は補強またはクッションなのか、パッドが当てられているようにも見えます。また背中部分にも何らかの詰め物がある模様。ブーツも薄くシンプルにできており、かなり動き回りやすそうです。
あまりのシンプルさから察するに、これはおそらく長時間の船外活動(EVA)に使うための宇宙服ではなく、与圧のある状態でDragon宇宙船から他の宇宙船(たとえばISSなど)へ移動する際、飛行士が着用する船内用与圧服の一種と考えるのが正しそうです。
実際のこのスーツがそのまま実用化されるのか、さらに必要な装備を付け足していくのかはまだ先にならないとわかりませんが、いずれにせよこれを着用した飛行士が火星を目指す日が楽しみになる画像であることは間違いありません。