こちらの警戒も怠りなく。ミニスーファミの予約開始は「9月中旬以降」、14日朝7時放送のダイレクトが焦点か
昨年のポケモンGO Plusに続き、今年もまさかの「新iPhoneとほぼ同時」に
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こちらの警戒も怠りなく。ミニスーファミの予約開始は「9月中旬以降」、14日朝7時放送のダイレクトが焦点か
iPhone X だけじゃない。目前に迫るアップルスペシャルイベント直前、最新情報まとめ
この時期は「予約を忘れずに」と言うと、どうせ「新型iPhoneでしょ? わかってますよ」と言いたくなるタイミングです。しかし今年は......というより今年も、アップル新製品発表の陰で、歴戦のEngadget読者の多くにとって重要な製品の予約が開始されます。
それが任天堂の新型ゲーム機『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』。発売日こそ10月5日ですが、実質的な勝負どころとなる予約開始日は、任天堂が公式に「9月中旬(以降)」と発表しているため。いささか煽り気味に表現すれば、すでにカウントダウンに入っており、いつ始まってもおかしくない状態です。
Gallery: ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン システム紹介 | 16 Photos
任天堂がこのミニスーファミ(通称)の予約について言及したのは、公式Twitterアカウントにて。ツイート自体は先月ですが、これ以降修正などは投稿されていないため、現在でもこの「9月中旬以降」は変更ないものと思われます。
なお、任天堂は9月14日の朝7時からおなじみの告知番組『ニンテンドーダイレクト』を公開します。こちらのメインはニンテンドースイッチと3DSのゲームタイトルとのことですが、ともすればミニスーファミの予約に関しても情報が公開されるかもしれません。
さて、ミニスーファミ(もしくはスーファミミニ)の通称で知られるこのゲーム機は、ミニファミコンこと『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』に続く、任天堂の据え置き型ゲーム機復刻モデルの第2弾。
ミニファミコンと同じく当時の本体デザインを保ったまま手のひらサイズにした点や、やはりミニファミコンと同じくゲームアプリは内蔵のみ(スーパーファミコン用カセットは装着不可)となっている点などが特徴です。
気になるゲームアプリは、全21本(隠しタイトルがなければですが)。任天堂製タイトルは、目玉的存在となる未発売タイトル『スターフォックス2』をはじめ、『F-ZERO』『スーパーマリオカート』、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』『スーパーメトロイド』などを収録。
さらにサードパーティ製のタイトルとして、スクウェア(当時)の『ファイナルファンタジーVI』や『聖剣伝説2』、カプコンの『スーパーストリートファイターII』、コナミの『魂斗羅スピリッツ』といったヒット作も収録しています。
全部のラインアップに関しては、発表時の記事(下記)を参照ください。
ミニ スーパーファミコン国内発表。幻の『スターフォックス2』、パネルでポン、FE紋章の謎も含む国内版21本内蔵
さらにミニファミコンで評判となった中断ポイント作成(セーブ機能)は"プレイ状況を戻しての再開"が可能な「リプレイ機能」に発展しています。
これは中断ポイント作成より一定時間前のプレイ履歴が自動保存されており、履歴中であれば時間を遡って再開が可能というもの。
失敗した瞬間にリセットボタンで中断し、ミス前からプレイすれば、痛恨のミスもなかったことにできるという、超強力なアシスト機能です。
当時のゲームタイトルは今プレイすると(昨今のタイトルに比べてプレーヤーへの配慮ができなかったこともあり)難度的にキツい作品もありますが、そうした作品でもグッと親しみやすくなります。状況によっては難しい箇所の反復練習などにも使えます。
痛恨のミスもなかったことに。ミニ スーパーファミコンの「リプレイ機能」など紹介動画を任天堂が公開
このように、ゲームタイトル的にも、また機能的な面でも、ミニファミコン以上に人気が出そうな仕上がりに見えるミニスーファミですが、「なんでよりにもよってiPhoneイベントから発売の時期にぶつけてくるの?」という点に関しては、思わずツッコみたくなるのは筆者だけではないはず。
発売日である10月5日から逆算すると、この時期が適したタイミングではあるということはわかりますが、それでもなぁ......と言いたくなる時期であることは間違いありません。
▲ふと振り返ってみれば、昨年のポケモンGO Plus争奪戦もiPhone発売日でした(写真はナックル末吉氏が撮影した東京駅内ポケモンセンターの行列。朝の5時です)
なお、この「任天堂とアップルの異種格闘技戦的な状況」は、今回だけではありません。昨年には「iPhone 7/Plusの発売日である9月16日に、任天堂がPokémon GO Plusの発売日を重ねてくる」というスケジュールでした。冒頭で今年も、と表現したのは、このように過去事例があったためです。
またこの時はさらに「GO Plusは一切予約不可。さらに販売店はポケモンセンターやAmazonなど少数」という厳しい条件が加わっていました。
歴戦の本紙読者の中には、iPhoneの引き取り(または当日分に期待しての購入)と平行して、ポケモンセンターに並び、あるいはAmazonの販売開始をウォッチしていた......というヘビーな経験をされた方も多かったのではないでしょうか。
そして蓋を開けてみれば当日は「東京駅や池袋のポケモンセンターでは、朝6時ぐらいに勝負が決していた」というほどの状況でした(実際の状況は、東京駅に並ばれたライターのナックル末吉氏のレポをご覧ください)。
ポケモンGO Plus発売日ゲットへの道。東京駅は5時過ぎから行列、6時20分に完売。割り込み防止にボール型スタンプも
このときに比べれば、今回のミニスーファミのステータスはあくまで「予約開始」で、またWeb販売店では、当然ながら直接店舗に出向く手間は必要ありません。
さらに米国では「出荷量はミニNESより増やす」旨の発言も出ていることから、ミニファミコンの時のような「間欠的に商品は店舗に入るものの店舗などでの予約は不可能で、全般としてはやはり品薄」といった状況にはならないかも......という期待もあります。
北米版ミニ スーパーファミコンは8月後半予約開始。品薄回避を宣言も生産は2017年内のみ?
しかしいずれにせよ、こちらも次世代iPhoneと同様、入手できるか否かの勝負はほぼ予約の成否に掛かっていると考えるのがベターでしょう。
大ヒットが見込まれる製品の予約開始を2正面作戦で張らなくてはいけないという状況は、これまでの予約争奪戦を勝ち超えてきた歴戦の読者にあってもいささか厳しい感はありますが、残念ながらGO Plusの時よりは状況が改善されていると思って、ここ数日は警戒を怠らないようにするのが現実的な対策となりそうです。ご武運を!!