「イラっとさせられる文章」に共通する3大NG

結局何が言いたいの?と言われる原因はこれ

文章がぐっと伝わりやすくなるテクニックを紹介します(写真:tsuppy / PIXTA)
文章を書くことに苦手意識を持つ人は多いものです。しかし、ビジネスでもプライベートでも、文字コミュニケーションが必要なシーンは、ますます増える一方。もし書ける力があれば、強い武器になります。
ではどうすればいいか? 「ビジネスで必要な文章を“速くわかりやすく書く”のに、文才は必要ありません」と言うのは、書籍ライターとして、業界でも最多に近い年間10冊以上の書籍ライティングを手がける佐藤友美さん。ビジネスノンフィクション『道を継ぐ』をはじめ、あらゆるジャンルの人の言葉をわかりやすくまとめてきたライターだけが知っている、ちょっとしたテクニックを紹介してもらいます。

目指すのは「全員が同じ解釈」できる文章

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対面や電話で話すのは得意なのに、文章になるとなぜか自分の言いたいことが伝わらないという人がいます。

そういった文章に苦手意識を持っている人に話を聞くと、過去に自分が書いた文章を意味不明と言われたとか、内容を誤解されてトラブルになったという経験のある人が多いようです。

今回は、そういった意味不明な文章や誤解がなぜ生まれるのかを解説し、読んだ人全員が同じ解釈ができる文章にするためのコツをお伝えします。

■避けるべきは「形容詞」「指示語」「ビッグワード」の3つ

ビジネスにおける文章では、受け取る人によって異なるイメージを抱く「あいまいな表現」を可能なかぎり避けるのがポイントです。

具体的には、

① 形容詞
② 指示語(こそあど言葉)
③ ビッグワード

の3つが、あいまいな表現の典型例です。ビジネス文書から、これらをできるかぎり排除すると、ぐっと伝わりやすくなります。

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  • マダムM044085875216
    このビッグワード、どこかでよく聞くなぁ!?、、と思ったら、国会中継でした。政治家のコメント群でした。
    up96
    down5
    2017/9/12 06:37
  • NO NAME83e7c6378835
    逆です。具体的に把握できないし、将来の具体的な現実化の責任を負いたくないから、形容詞で誤魔化して、指示代名詞でズラして、ビッグワードで締めて逃げ回るんです。
    up38
    down1
    2017/9/12 07:53
  • NO NAMEc93ad4c6c512
    長い文章を書くのがどうも苦手なのですが、どうやら「形容詞」一言で表現してしまいがちだった事も原因である事に気付かされました。とても参考になります。
    up37
    down0
    2017/9/12 07:28
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