アマゾンの新Fire TVはEcho統合、リモコン不要の声だけ操作やAlexa対応?
テレビ以外の家電を操作するIRエミッターも
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本日深夜、日本時間13日午前2時から始まるアップルの新型 iPhone イベントでは「Apple TV 4K」も発表される見込みですが、テレビを獲りあうライバル Amazon Fire TVにも強烈な新型のうわさが流れてきました。
(自称)リーク情報によれば、次世代 Fire TVはミッドレンジと上位の2モデル。両方とも 4K HDR 60fpsに対応します。
さらに上位モデルは元祖スマートスピーカー Amazon Echo と同じ遠距離音声認識マイクを備え、リモコンを使わず声だけでコンテンツを探したり、再生・停止や音量を操作したり、音声アシスタントのAlexa を使うこともできるうえに、IRエミッターを内蔵しテレビ以外の家電操作にも対応する見込みとのこと。
独占リークと称する情報を掲載したのは、Amazon Fire TV専門のニュースサイト AFTVnews。いわく、画像の左側、HDMIケーブルが直付けされたタイルのような製品がミッドレンジモデルの次世代 Fire TV。右側のキューブ型が上位モデルとされています。
平べったいほうは、現行の Fire TV Stick の上に位置付けられるミッドレンジモデル。直付けのHDMIケーブルがにょろんと伸びたスタイルは、Google製のライバル Chromecast とよく似ています。こちらは原則、これまでの Fire TVと変わらずリモコンやアプリで操作するセットトップボックスで、4K HDR 60fps対応に性能強化された製品。
右側のキューブ型が、スマートスピーカー Echo の機能を統合するとされるモデルです。
音声会話で使えるAIスマートスピーカーといえば、アップルの HomePod (+Siri)、Googleの Google Home (+ Google アシスタント)、マイクロソフトとパートナー各社のコルタナ内蔵スピーカーなど各社が参入する激戦区となりましたが、先行したのはアマゾンの Echo。
アマゾンEcho は円筒形に7つのマイクを内蔵し、ユーザーが部屋のどこにいても、音楽をかけていても、キーワードのあとに話しかけることでAIアシスタントAlexa が反応するハンズフリーが売りの製品でした。
米アマゾン、会話する円筒形スピーカーEchoを発売。クラウド接続の音声エージェント機能搭載(2014年)
Echo で Alexa ができることは、天気予報やニュースの読み上げ、ハンズフリー通話、各社ストリーミングサービスを使った楽曲探しと再生、計算や通知やリマインダ、そしてアマゾンでの買い物など。
先行の利を活かして、すでにパートナー各社からさまざまなアプリやサービスと連携するAlexa「スキル」が多数提供されているのも強みです。
Echo は大型のスピーカーでもある円筒形の初代 Echo のほか、円筒の上部だけスライスしたようなホッケーパック型の小型版 Echo Dot も展開しています。Echo Dot は大きいEcho と同様の遠距離音声認識マイクとLEDリングライト、会話用のスピーカーを内蔵するほか、既存の外部スピーカーセットに接続してスマートスピーカー化できる製品でした。
(画像:手前がEcho Dot)
AFTVnews によれば開発中という次世代の Fire TV キューブ(勝手に仮称)は、この Echo Dot を Fire TV と融合したような製品。Alexa の反応を視覚的に示すリングライトは、手前の一辺に一直線に伸びるようになったようです。天面にあるマイクミュートやボリュームなどのボタンもEcho Dot そっくり。
HDMI経由のテレビ操作のほか、IRエミッターを内蔵することで、米国で多いケーブルテレビボックスなどAV家電も赤外線リモコンのふりをして操作できるとされています。
詳しい内部仕様などは不明ながら、Fire TV と Echo が一体化したなら、リモコンを探さずに映画やテレビや音楽の再生ができるハンズフリーテレビとAV家電操作ハブ、ネットサービスとつながる Alexa がひとつで実現することになるかもしれません。
(写真の音声対応リモコンでも音声操作はできましたが、せっかく声で操作なのに、リモコンを物理的に持って、音声認識ボタンを指で押してから話すという、ハンズフリーには程遠い操作です)。
AFTVnews によれば、ドングル型のミッドレンジ Fire TV は今月にも発表、来月出荷の見込み。価格は既存のローエンド Fire TV Stick とハイエンド Fire TV の中間あたり(60から80ドル程度)。
Echo機能を統合した次世代 Fire TV についてはそれよりも後、おそらく年内発表だが来年にずれ込むこともあり得る、とのこと。価格については、あくまで推測としつつ、Echo Dot 単品が50ドルであることから、少なくとも100ドル以上にはなるだろう、としています。