2018年からスタートするつみたてNISAの口座開設の申し込みが、2017年10月から始まります。
「積立NISA」という名称かと思っていましたが、どうやら「つみたてNISA」という名称に決まったようですね。
「積立」を「せきりつ」と読む人がいるからでしょうか? それにしてもひらがな4文字は見た目的にも柔らかい印象がしますよね。
今朝SmartNewsでこの記事を読んだのですが、気になった点がありました。そこで口座開設前の注意点をまとめてみました。
気になった「つみたてNISA」のルール
つみたてNISAについて解説されているこちらの記事。
恵と良男が、つみたてNISAについて幸子からいろいろ教えてもらうというストーリーです。
気になった内容は以下の3点です。
現行NISAとダブルでは使えない
恵 現行NISAと両方使えるの?
幸子 どちらか一つだけだけど、毎年選べるの。例えば今年はつみたてNISA、来年は現行NISA、という選択もできるわ。(後略)
僕は現行NISAとつみたてNISAをダブルで使えると思っていましたが、どうやらどちらか1つしか選べないようです。
考えてみれば現行NISAの120万円とつみたてNISAの40万円で、非課税枠が合わせて160万円まで使えるってのはあまりにもおいしい話ですもんね。
つまり現行NISAで個別株を運用していて、今後も購入したいという人はつみたてNISAに向きませんね。
口座を毎年選べるということは現行NISAの口座が開設済みでも、廃止せずにつみたてNISAの口座を開設することが可能ってことでしょうかね。そして毎年どちらの口座を使うかを選択するという感じでしょうか。
積立額と対象は固定?
(前略)つみたてNISAの場合は、例えば毎月3万円ずつA投信を買い、2回のボーナス月は2万円ずつ上乗せ、というふうに積立額や対象も併せて契約することになるわ。
つみたてNISAは契約の段階で積立額と対象を決める必要があるようですが、これは本当でしょうか?
僕のイメージでは現行NISAと同じように、口座内で好きなタイミングで好きな商品に好きな額分購入できるものだと思っていました。
毎月一定額を投資するドルコスト平均法の観点から見れば、このルールは特に問題ありません。ボーナス月の指定もできるようですし。
ただ、1年に1回ポートフォリオの割合を整えるリバランスをするにはこのルールは邪魔ですよね。
ボーナス月の投資額をあとから変更できるのであれば、ある程度柔軟には対応できるとは思うのですが……。
そういう意味ではバランスファンドは問題ありませんが、自分が設定したポートフォリオにバッチリ合っているバランスファンドってなかなかありませんからね。
このあたりはもう少し調べてみる必要があるでしょう。
新興国ファンドもおそらく投資できる
幸子 投信には日経平均株価や世界株指数など指数(インデックス)に連動するインデックス型と、運用者の腕で平均を上回るリターンを目指すアクティブ型があるわ。例えば国内資産が対象のインデックス型なら保有期間中に毎日かかる信託報酬が年0.5%以下、海外資産も0.75%以下がルールね。
つみたてNISAで投資可能なファンドはまだ発表されていないようですが、条件からある程度予想ができます。
条件の1つとして信託報酬があります。これは投資信託を運用する人への手数料みたいなものですね。
国内資産であれば0.5%、海外資産であれば0.75%です。国内と先進国いずれのファンドも0.2〜0.3%で買えるので余裕でクリアできます。
でも海外資産が0.75%まで幅が設けられているのは新興国ファンドも対象にするためでしょう。多くの新興国ファンドが0.6%程度の設定ですからね。
eMAXIS Slim 新興国株式ファンドが0.3672%と頭飛び抜けて信託報酬が安いです。まだ運用が始まったばかりのファンドなので様子見の人が多いかもしれませんが、新興国への投資を考えている人にとっては第1候補になるぐらいの低コスト商品だと思うんですよね。もっと話題にならないかな〜?
つみたてNISAならSBI証券がおすすめ
僕も2018年からつみたてNISAで運用を始めようと思うのですが、そのためにSBI証券の口座を開設しました。
商品ラインアップが豊富ですし、つみたてNISA以外にもiDeCo(個人型確定拠出年金)といった節税制度を利用できます。
そして何より提携しているネット銀行の住信SBI銀行が、振込手数料無料の回数が多いなどお得なのでおすすめです。
10月になったらつみたてNISAの口座開設も行いますので、また気になったことがあれば記事にしたいと思います!