どうも、現役薬剤師のなすです。画像は僕の薬剤師免許です。
突然ですが、僕はひさびさに怒ってます。
どのくらい怒ってるかというと、ヨドバシカメラの理不尽な接客を受けたときと同じくらいです。
※参考
なぜそんなに怒っているのか?
怒りの原因は↓こんなブログを発見したからです。(元サイトのリンクを貼りたくないので魚拓)
このブログをたまたまネットサーフィン中に発見したのですが、久々にまじで頭にきました。怒り心頭です。
目次[隠す]
- なぜそんなに怒っているのか?
- 現役薬剤師が運用していると書いてあるが…
- それじゃあ何に怒っているのか?
- はてなブログはアフィリエイトを禁止していない。
- 「 5年間病院薬剤師として働いた」らしいけど…
- ブログを始めた経緯文が薬剤師の感情を「逆撫で」する。
- 薬剤師の転職アフィリエイトは魅力的
- 追記:ブコメも酷かった
現役薬剤師が運用していると書いてあるが…
はてなブログを愛用している皆さんの中には、ピンと来た方もいるかもしれません。
そうなんです。このブログですが、
・ヘッダー画像
・記事の構成
・ブログレイアウト
などがはてなの某ブログに瓜二つなんです。
1.ヘッダー画像
僕の怒りの原因となったブログのヘッダーにはキリンの被り物をした人物の画像が使われています。
んー、どこかで見たことあるような???
たしかウマの被り物を・・・
2.冒頭の挨拶
次に記事の出だしの挨拶なんですが、すべての記事が「はい、キクオです。」という一文から始まっています。
この「はい、○○です」という挨拶、かなり特徴的じゃないですか??
「こんばんは、○○です」とか「どうも、○○です」とか、もしくは特に名乗らない記事はよく見かけますが、必ず冒頭に「はい、○○です」というのはかなり珍しいと思います。
僕は色々なブログを読んでいますが、「はい、○○です」という挨拶ではじまるブログはたったひとつしか見たことがありません。
3.ブログレイアウト
そして極めつけはブログレイアウト。上が問題のブログで、下が同一人物によるものと思われるブログです。(あくまで僕の予想なので魚拓にリンクしています。)
コピペかな?
ただ、僕は「薬剤師ではない人物が運営している雑記ブログ」と「問題のブログ」の
・サイトの構成が似てる
・プロフィール画像が完全に一致してる
という理由で怒ってるわけではありません。そりゃそうですよね、そんなことは怒る理由にならないですから。
以前、ウマの方のブログ記事を読んで、食べログ画像の無断転載やエアプ全開なPS4のゲーム記事が気に障ったことはありましたが、今回はそんなことどうでもいいんです。
それじゃあ何に怒っているのか?
それは、問題のブログに
【現役薬剤師】が書いたとは思えない記事が大量のアフィリエイトリンクと共に掲載されているから
です。詳しく説明していきます。
はてなブログはアフィリエイトを禁止していない。
はてなブログの規約を確認してみると、
「はてな利用規約では宣伝・広告行為を禁止していますが、ユーザーが有益な情報を得られたり有益なサービスを受けられることから、広告を掲載し収入を得ることを許可しています。」
と記載されています。
そのためアフィリエイト広告の掲載自体は何ら問題のある行為ではありません。
しかし問題のブログに掲載されている記事は、現役薬剤師による記事であることを大々的にアピールした転職サイトを紹介する記事ばかり。
また、ブログを立ち上げたエピソードによると、「このブログは転職経験者である薬剤師のキクオが日本中に浪漫を届けるブログです。」と書いてありますが、実情は「有益なサービスを受けられない宣伝・広告行為」ばかりです。
「 5年間病院薬剤師として働いた」らしいけど…
問題のブログ内にはこれでもかというくらい薬剤師免許の画像が掲載されていて、その画像を見てみると、大臣名が「小宮山 洋子」と記載されていることがわかります。
(問題の記事より引用。一部加工しています。)
つまり小宮山 洋子さんが厚生労働大臣だった2011年〜2012年に免許を取得したということ。これは、ブログのプロフィールとして書かれている「5年間病院薬剤師として働いた」という内容が真実であることを物語っています。(再発行などにより大臣名が変わることはありますが。)
ただ逆にその事実が「このブログが悪質」と言える根拠にもなるのです。
なぜ悪質なのか?
薬剤師という職種は皆さんもご存知のとおりガチガチの規制業種です。資格を取得するためには6年制の薬学部を卒業した上で国家試験に合格する必要があり、実体験からもそのハードルは相当に高いと言えます。
ただ、そういった資格取得のハードルの高さ故に就職や転職がとてつもなく容易。
例えば僕の場合、就職活動時には東証一部上場企業6社を含めて就職活動をした全ての企業から内定をいただきました。その中には面接に行けば合格というレベルのものもあり、そのくらい就職するのが簡単なのです。
ここで、問題のブログに話を戻します。
まず結論から言います。
このように、1回の転職活動で5社もの薬剤師転職サイトを使うことは「絶対に」ありません。
なぜなら、前述のように5社ものサイトに登録せずとも希望の転職先が見つかりますし、基本的にどこの求人サイトでも掲載されている求人内容に差異はないからです。
そして5社ものサイトに登録しない何よりの理由は、転職会社の「絶対に転職させてやる」という思いの詰まった、必要以上にしつこい営業・勧誘の嵐が待っているからです。
そんな薬剤師の転職環境の中、5年間同じ職場で働いたこの人物は薬剤師転職サイト5社のランキング記事を事細かに書いています。しかもSEO対策ばっちりな物凄い文字数で。
実際に薬剤師としての転職活動を3回も経験してる僕の場合でも、使用した転職サイトは合計で5社ほど。この方のように短期間で薬剤師専門の転職サイト5つを使うことは絶対にありません。
ブログを始めた経緯文が薬剤師の感情を「逆撫で」する。
最後に、今回の怒りの最大の原因となった箇所について話します。
問題のブログの第一の記事には、このような記述があります。
本サイトを立ち上げた経緯は、私が転職の際に参考にしたサイトの中に、一つも現役薬剤師が書いた記事が無かった事が大きな理由です。
例え薬剤師の転職斡旋のプロであっても、実際に薬剤師として働いた事がない方の意見など、正直あまり参考になりませんでした。本当の情報が少なく、私は転職中は何度も困惑しました。
このサイトは私の薬剤師としての経験や、転職中の出来事、趣味や恋愛話に至るまで、自身の経験を基にし、しっかりと記事を書いていきます。
まるで薬剤師が薬剤師のためを思って書いたかのような文章です。
ーーーしかし僕からは、このサイトの記事も「実際に薬剤師として働いた事がない方の意見」にしか見えません。
薬剤師の転職アフィリエイトは魅力的
薬剤師の転職アフィリエイトは魅力的です。案件数の少なさからもかなり高額の報酬が設定されています。
ただ、このように収益目的でつくられた中身のないアフィブログ・アフィ記事を薬剤師を自称して作成されると、転職サイトを本当に必要としている薬剤師にとって大迷惑なんです。
ただ今回の件で救いだと思ったことは、現役薬剤師が問題のブログを見ても「現役薬剤師が書いてる」とは到底思えないこと。
自称現役薬剤師の管理人の方は、転職のアフィリエイト記事だけでなく、もう少し薬剤師のためになる記事を書いたほうがいいですよ^^
・・・なんだか怒りの記事を書いていたら気持ちが落ち着いてきました。
おわり!
追記:ブコメも酷かった
問題のブログですが、はてブコメントも「参考になりました」ばかりで自演感が半端なかったです。早々にスパムブログとして閉鎖されることを願っています。