こんにちは、プラチナハンターです。
先日アップした下の記事のPVがものすごいことになっていて、理由が分からないままモヤモヤしています。
とはいえ、たくさんの方にご覧いただけたことは大変嬉しかったです。
ありがとうございました。
そして、ありがたいことに修行僧に対する批判的なコメントを「h様」からいただきました。
こういう批判的なコメントってなかなかできるものではないですし、いただくこともなかなかないので、慎重に吟味していきたいと思います。
(h様からいただいたコメント)
修行してまでJGC会員にならないで下さい。 そういう人がいるから、JGC会員だらけ。ラウンジも混雑するし、荷物もすぐに出て来ない。勘弁してくれ! 普通にJGC会員になっているのに、修行でなったんじゃないの?と思われるのが、凄く嫌です!
(目次)
1.いただいたコメントの分析
1-1「修行してまでJGC会員にならないで下さい!」
JGC会員になる方法は、暦年(1月から12月)に(回数要件でなければ)50,000FOPを稼ぎ出すことです。
んで、これは、修行であろうが修行でなかろうが、変わりません。
ところで、50,000FOPをたたき出す方法って、修行以外だと、旅行と仕事ということになりますかね。
んで、例えば、旅行で50,000FOPをたたき出すってどれぐらいかを検討してみます。
仮に同じ年にロンドンとニューヨークとシンガポールにプレミアムエコノミーで1回ずつ旅行に行ったとします。
その場合、獲得できるFOPは、以下のとおりです。
(ロンドン)6,614×2=13,228FOP
(ニューヨーク)7,123×2=14,246FOP
(シンガポール)5,368×2=10,736FOP
(合計)38,210FOP
これにJALカードボーナスの5,000FOPとりそなVISAの1,000FOPを加えたとしても、まだ50,000FOPには行きません。
1年にロンドンとニューヨークとシンガポールに旅行する人なんてそうそういませんから、旅行だけで50,000FOPを稼ぎ出すなんて、どだい無理な話です。
んでどうするかというと、旅行+修行ということになる訳です。
2016年の私のJGC修行のパターンです。
旅行で約20,000FOP、修行で25,000FOP、JALカードボーナスで5,000FOPという感じでした。
こうでもしないと、JGCを取れる気がしません。
(少なくとも中流階級の私には)
なので、普通の人にとっては、旅行だけでJGCを取るなんて無理なのです。
そうすると、仕事オンリーでJGCを取らざるを得ませんが、仕事で50,000FOPを獲得するほど飛行機に乗る人なんて、正直、ほんの一部の方々だけです。
また、仕事オンリーで50,000FOPを獲得することが難しい人は、仕事+旅行という取り方をしているでしょう。
(修行をしなければこれが現実的です。)
何が言いたいかというと、仕事オンリーでJGCを取れる人なんて、正直、ごくごく一部なのです。
そうすると、JGC会員というのは、「仕事で飛行機に乗る人の特別な資格なのか」という疑問が出てきます。
ここは、利用者の側からすれば、個々人の価値判断によるのでしょう。
h様は、おそらく「仕事で飛行機に乗る人の特別な資格である」というお考えなのでしょう。
しかし、私はそのようには考えておりません。
私の考えは、「JALさんにより多くのメリットを与えてくれる方に送る資格である」と考えています。
私はあくまでJALさんの目線で考えています。
なので、JALさんにメリットを与えるのであれば、JGCの資格を与えて良いと思います。
1-2「そういう人がいるから、JGC会員だらけ。ラウンジも混雑するし、荷物もすぐに出て来ない。勘弁してくれ!」
以前は、さくらラウンジが空いていたという話はよく聞きます。
そして、現在のさくらラウンジが混雑しているのは、私も分かっています。
しかし、席がないほど混雑はしてはいないと思いますし、ましてや飲食物がすぐになくなり補充されない、という現象も見たことはありません。
そもそも、ラウンジという優良な資源がある以上、それを最大限使うのは、営利企業として当然です。
私個人的には、JALさんはラウンジという優良な資源を最大限に使うために、JGC会員を増やそうとしているのだと思います。
なぜかというと、それはLCCとの対抗軸です。
例えば、私がよく修行で使うクアラルンプール路線だと、TYO-KULはJALさんとANAさんの他にエアアジアが直行便を飛ばしています。
エアアジアは正直言って安いと思います。
なので、フルキャリアが値段で勝負することは所詮無理な話です。
そこで、フルキャリアはラウンジという優良な施設を提供して、フルキャリアに旅行者を戻そうとしています。
(現に、JALさんは搭乗者全員のラウンジ利用を試験的に行っています。)
これが私の理解です。
なので、JALさんは意図的にJGC会員を増やそうとしていることが読み取れます。
JGC会員が増えれば、それだけJALさんの飛行機に乗ってくれる人が増えます。
仮にJGC会員がペーパーJGCであったとしても、クレジットカードの年会費分はもらえます。
いずれにしてもJALさんとすれば良いビジネス設計ではないでしょうか。
現に、今年度は国内線FOP2倍キャンペーンをやって、かなり意図的にJGC会員を増やそうとしています。
(2016年クリスタルの人をJGC会員に格上げするという意味でのターゲットにしているということですね。)
また、8月27日に行われた上級会員に対する国内線事前販売は上級会員(サファイア、プレミア、ダイアモンド)の継続を狙いとしています。
なので、JGC会員を増やそうとしているのは、JALさんのビジネス設計であって、それに利用者が乗っているという構図なのだと思います。
もちろん、これまでJGC会員であった方の気持ちは分かりますよ。
「昔はラウンジは居心地がいいところだった。」って。
しかし、時代は変化していきます。
いつまでも昔の良き時代が続くわけではありません。
少し言葉をきつくすれば、日本にありがちな既得権益層の意見だと思います。
日本にありがちな既得権益層は、自分の既得権益があたかも永久に保持できるかのような態度を示すときがあります。
しかし、世の中は大競争時代。
良い物や良いサービスはすぐに広まり、真似され、陳腐化していきます。
既得権益層からすれば、大競争を避けたいだけ、という一種のわがままにしか私には見えません。
混雑するラウンジが嫌だったり、荷物がなかなか出て来ないのであれば、JGC会員としてエコノミーに乗るのではなく、自分でお金を支払って、ビジネスクラスなりファーストクラスに乗ればいいと思います。
それが、経済原理に則った方法です。
要は、JALさんに気に入られるように行動すればいいんです。
JALさんは営利企業なのだから、JALさんにとって利益になる顧客に対しては、より手厚いサービスをしてくれるでしょう。
なのに競争をせずに、JGC会員という座にあぐらをかいていれば、そりゃJALさんはいい扱いをしてくれませんよ。
「その他大勢と一緒でいいじゃん♪」
ってJALさんに思われても仕方ありません。
1-3「普通にJGC会員になっているのに、修行でなったんじゃないの?と思われるのが、凄く嫌です!」
普通にJGC会員になっているって、一体、どういう状態なのでしょうか。
先ほど書いたとおり、仕事で飛行機を使ってJGC会員になるのが普通の方法なのでしょうか。
どこぞの社長さんが、自分のお金でビジネスクラスなりファーストクラスなり乗ってサファイア会員やダイアモンド会員になるというのであれば、それは大変立派なことだと思います。
しかし、仕事で使うほとんどの人は、会社の経費で飛行機に乗っていると思います。
いわば他人のお金で乗っています。
別に、他人のお金で乗っていることを卑下しているわけではないですよ。
しかし、一方で修行僧は自分のお金で飛行機に乗っているのです。
どちらが、より良いJGC会員のなり方かというのは、これも人それぞれだと思います。
とはいえ、
「仕事で乗っているJGC会員は普通で、修行で乗っているJGC会員は異常だ。」
というのは、あまりに独りよがりな考え方だと思います。
ある情報筋によると、ある方が仕事でJALさんを使っている間はJGC会員を優遇するが、そのJGC会員が会社を退職したとたん、そのJGC会員を優遇しない(インボラアップグレードとかしない)という話です。
そりゃそうですよね。
仕事で乗らざるをえなかったから飛行機に乗ったのであって、JGC会員は仕事でとったんだもん。
そのJGC会員が退職すれば、(高いお金を払って)有償航空券を買ってくれることなんて期待できないですからね。
ましてや、在職時にたんまり貯めこんだJALマイルで特典航空券ばっかり発券されてしまおうものならJALさんは目も当てられません。
一方、修行僧はどうでしょうか。
修行僧は自分でお金を支払ってJALさんの飛行機に乗っています。
JALさんからすれば、引き続きJALさんの飛行機に有償で乗ってくれる期待は大です。
毎年、サファイア以上を維持しようとする方であればなおさらです。
もっとも、JGC会員にだけなって、その後は陸マイラー活動だけでJALマイルを取得して特典航空券だけ、、、なんて方は、JALさんに与えるメリットは小さいでしょうから、優良なサービス(インボラアップグレード)は受けられないでしょうけど。
ちょっと前にどこかのブログで、マイルが財務に与える影響を国際会計基準の観点からANAさんを例に解説していたような気がします。
この記事を書くにあたり参考にしようとしたのですが、見つけられなかったので、お心当たりある方はお知らせいただけると幸いです。
(追記)
私が言及したかった記事はこちらです。
陸マイラーだって、財務に貢献しているのです!
poya様、ご連絡ありがとうございました(ペコリ)
なので、「仕事で取ったJGCだから」と言う方は、それこそ、仕事がなくなれば見向きもされなくなるだけで、自身が卑下している陸マイラーや修行僧と何も変わらないと思います。
ここでも、結局は営利企業であるJALさんにメリットがあるかどうか、それが判断する軸なんだと思います。
なので、私の判断軸は、
「どのようにJGC会員になったのか」
ではなく、
「JGC会員になった後、優良なJGC会員としてどのように認められるのか」
です。
記事の中で何回か触れましたが、私の陸マイラーや修行僧の活動、さらにはBRGなど、win-winの関係になるように考えて行動しています。
一方的に、陸マイラーや修行僧にだけメリットがあるようなことはなるべくやらないようにしています。
やっぱりやましい気持ちが出てくるので。
なので、JALさんの4区間切り込み祭りは最後の最後までやるかどうか躊躇した結果、1冊だけの発券となりました。
JGC会員へのなりかたが恥ずかしいor恥ずかしくない、ではなく、その後の振る舞い方(JALさんにメリットを与えられるかどうか。)なんだと思います。
ダイアモンド会員を続けていくという私の方針は、JALさんにとって、メリットがあることは説明しなくてもお分かりだと思います。
仕事でJGC会員となった方でも、個人旅行の際にはJALさんを率先して使うとかそういうことでもいいのだと思います。
他にも、JALさんの株主になる、JALカードをメインカードとして使う、色々な方法があります。
そういった、経済原理に則って、JALさんにメリットを与えながらJGC会員を維持するのであれば、私は全く恥ずべき行為ではないと考えています。
陸マイラーであったって、それがJALさんの財務に貢献出来ていれば、それで良いのではないでしょうか。
今流行りのモッピールートだって、JALさんにメリットがなければ、JALさんは提携しないでしょうから。
私は、今のところ、JALさんから良い扱いを受けていると思います。
修行の実況中継で記事にしているとおり、ここ最近、JAL運航便では常にプチボラアップグレートしてくれています。
修行なのに本当にありがたい次第です。
私は他にも営利企業としてのJALさんに貢献している自信があるので、私個人がJALさんに特定されても構わない形で修行の実況中継をしています。
何回も書きますが、大事なのは、
「どうやってJGC会員になったか。」
ではなくて、
「JGC会員になった後、優良なJGC会員としてどのように認められるのか」
だと私は考えています。
JALさんが修行僧前提のビジネス設計をしているのですから、JALさんだって修行僧が増えることそれ自体には、特に抵抗を示していないと思います。
JGC会員の一部の方の存在がJALさんにメリットがないとJALさんが判断するのであれば、インボラアップグレードをしないとかそういう対応を個別に取ればいいだけの話です。
2.ANAさんの最近の状況
このように分析していると、ANAさんも気になってきます。
そして、ANAさんの場合は若干状況が異なると感じています。
まず、国際線の国内区間のサブクラスを国際線に連動させるという修行僧対策を打ってきました。
また、プレミアムエコノミーへの無料アップグレードについてもダイアモンド会員やプラチナ会員を優先し、SFC会員は後回しにしていると思われる情報もあります。
国際線に連動させるとの発表があった時、本当にJALさんのダイアモンド修行で良かった、と思った次第です。(ANAさんで修行している方、すいませんです。)
ANAさんの場合は、ソラチカルートによる爆発的な陸マイラーの増加と修行僧による国内線プレミアムシートの奪い合いで、通常業務が妨げられていると判断しているのでしょう。
そもそも、ANAさんは昔から修行僧が嫌いだという話も聞いたことがあります。
なので、ANAさんの場合は、ANAさんが「修行僧には経営上のメリットがない」と判断しているのでしょう。
そうすると、「修行でとったSFC会員は恥ずかしいことだ」という判断もないわけではないと思います。
ですが、ここでも、
「確かにSFC会員は修行で取ったけど、これからANAさんにメリットあるように使って行くよ。」
という態度をANAさんに示し実際に行動すれば、それはそれでANAさんの財務に貢献しているのですから、いいのではないでしょうか。
3.h様のコメントにはありませんが、、、
h様は明言をしていませんが、おそらく傍若無人な上級会員が増えていることが、このようなコメントが発生している原因なのではないかと推測しています。
陸マイラー活動で貯めたマイルだけでJALさんの特典航空券を発券し、
ラウンジでは食べ散らかし、
混雑時にも早く席を立とうとする意識がなく、
地上スタッフには「JGC会員だから」ということで無理難題を突き付け、
人を押しのけ飛行機に乗り、
飛行機の中ではここぞとばかりに酒を飲み過ぎ、、、
降りた後の座席にはゴミの山、
という感じですかね。
世間には色々な人がいますが、「人のふり見て我がふり直せ」ですね。
4.まとめ
大事なのは「どうやってJGC会員となったか。」ではなくて、「JGC会員になった後、優良なJGC会員としてどのように認められるのか」だと思います。
一方で傍若無人な振る舞いをしている方は、h様のような意見があることを念頭に置き、皆さんが共存共栄できるような形で旅行を楽しむことを、自戒の念を込めながら申し上げる次第です。
(JALマイルを貯めるならモッピーです!)