防衛省が11日発表した米軍オスプレイ墜落事故の調査報告書は、「着水場所」を沖縄県名護市安部ではなく「東村の南東2カイリ(約3・7キロ)」と表記している。報告書を読んだ地元名護市の稲嶺進市長は「意味がよく分からない。意図的にそういう表現を使っているのか」と不信感を示した。

【地図】オスプレイが大破した海岸は名護市安部集落の近く

オスプレイ墜落事故の調査報告書に不信感を示す稲嶺進名護市長=11日、名護市役所

【地図】オスプレイが大破した海岸は名護市安部集落の近く

オスプレイ墜落事故の調査報告書に不信感を示す稲嶺進名護市長=11日、名護市役所

オスプレイ墜落事故の調査報告書に不信感を示す稲嶺進名護市長=11日、名護市役所 【地図】オスプレイが大破した海岸は名護市安部集落の近く

 防衛省は一時、オスプレイのプロペラと空中給油機の給油口が接触したのは沖縄本島東のホテル・ホテル訓練区域だと説明していたが、報告書は鹿児島県与論島の南東15キロと翻した。稲嶺市長は「全くつじつまが合わない。防衛省はちゃんとただしたのか」と疑問を投げ掛けた。

 沖縄防衛局は11日午前、オスプレイが配備されている普天間飛行場がある宜野湾市に説明に出向いたが、名護市には正午時点で打診はない。稲嶺市長は「(事故現場の)地元でなくて宜野湾に行くというのは理解できない」と不快感を示した。