ミャンマーのムスリム(イスラム教徒)系少数民族ロヒンギャが暴力を恐れて大量に隣国バングラデシュへ避難するなか、ラカイン州各地のロヒンギャの村は依然として燃やされている。
8月25日にラカイン州でムスリム武装勢力が多数の警察施設を襲撃したのを機に、治安部隊や警察からの暴力を逃れて約29万4000人のロヒンギャが隣国バングラデシュへ避難した。
ロヒンギャや人権団体などは、治安部隊や地元勢力が自分たちの村を燃やし、住民を襲撃していると主張するが、政府と治安部隊は、村を燃やしているのはムスリム武装勢力だと反論している。
BBCのジョナサン・ヘッド特派員が政府主催の視察ツアーに参加したところ、目の前で燃えている村に出くわした。火をつけたと思われる張本人の集団にも遭遇した。その集団は、ロヒンギャではなかった。