借金100万円を完済する為の4つのステップと実現に必要な知識

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借金100万円を完済する為の4つのステップと実現に必要な知識

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借金返済で悩まれている方は、多いと思いますが、借金も100万円を超えたあたりから返済に対する負担は重たくなってくるでしょう。月々の返済金額のうち利息が占める割合が高くなるため、なかなか元金が減らず先の見通しが立たなくなるからです。

そこで今回の記事では、借金が100万円以上の方を対象に、完済するまでに必要な段取り、それを実践するために知っておきたいノウハウ、法的な手段による借金の返済方法についてまとめました。
 

 

 
【目次】
借金100万円を返済するためにまずやるべきこと
 ◆①現在の借金の状況を知る
 ◆②現在の収入・生活費のバランスを知る
 ◆③現在の返済金額に対して利息が占める割合を知る
 ◆④借金返済計画を作成する
借金100万円を完済するためのポイント
 ◆収入が増えるポイント
 ◆支出を抑えるポイント
借金100万円の利息を軽減する方法
 ◆繰り上げ返済の利用
 ◆金利の高い・残高の少ない借入先から返済 
 ◆おまとめローン
 ◆貸金業者へ返済方法について相談
 ◆親族から借りる
借金100万円の返済が難しい人のための債務整理
 ◆借金100万円を債務整理する上での問題点
 ◆任意整理
まとめ
 
 

借金100万円を返済するためにまずやるべきこと

ではまず最初に100万円以上の借金を完済するために必要な返済の計画の立て方について説明していきます。
 

①現在の借金の状況を知る

借金も100万円以上になってくると、毎月貸金業者から送られてくる明細書に目を塞ぎたくなるでしょう。しかしながら、現在の自分の借金の情報を正確に知ることは後の返済に対する危機感を持つためにも必要です。

そこで明細書、契約書などを見ながら、各借入先ごとの借入金額、月々の返済金額、返済日などを確認してください。また集めた情報はノートやエクセルなどにまとめておくといいでしょう。
 

返済日は必ず守る

その際に、必ず意識して欲しいことは、各社ごとの「返済日」と「最低返済金額」です。契約した内容に沿った返済をしないと、遅延損害金(延滞日数と借入残高に応じて加算される罰金)が課されるため、これ以上借金を増やさない為に確認することが必要になります。
 

②現在の収入・生活費のバランスを知る

そして次に把握して欲しいことは、現在の収入から生活費がどれだけの割合を占めているかです。収入と生活費の差額は、毎月返済可能な金額になるからであり、そのためには家計簿を作成してください。
 

家計簿の作成

家計簿を作成するためには、毎月のお金の出先を全て知る必要がありますが、そのためにはレシートや明細書は保管するようにしましょう。収入が変動することはあまりないため、家計簿の中から月々の支出の総額がわかれば、収支のバランスを知ることができます。
 

③現在の返済金額に対して利息が占める割合を知る

一般的に、100万円近くの借金を抱えている人の多くがキャッシングを利用していると思いますが、各社ごとに返済の下限額が決められているはずです。実際は下限額より多く返済している方もいるかと思いますが、各社ごとへの月々の返済の平均金額を算出してください。
 

100万円未満の借金の金利の上限は18%

返済金額が把握できたら、今度は各社ごとの金利を確認した上で、月々の利息を計算します。実際のところ100万円あたりの借金に対して借入可能なサービスは、銀行系カードローン、もしくは消費者金融系カードローンのキャッシングサービスです。
 

  • ・銀行系カードローン:上限14~15%

  • ・消費者金融系カードローン:上限16~18%

 
利率は大体上記の通りになりますが、100万円未満の借金に関しては18%までの金利を法的に設けることができます。
 

計算例

次に各社ごとの返済残高、金利から毎月の利息を計算してください。例えばですが、A社から45万円の借入金に対して金利が15%、B社から55万円の借入金額に対して金利が18%の場合を想定します。

現段階における1ヶ月あたりの利息は、A社が45万円×0.15÷12ヶ月=5625円、B社が55万円×0.18÷12ヶ月=8250円、つまりは利息の総額は13875円です。利息は返済するごとに減少していくため概算になりますが、月に2万円返済しても7000円あたりの元金しか減らないことになります。
 

④借金返済計画を作成する

今度は借金返済計画を作成しますが、そのためには完済の予定日、つまりは返済期間を設定してください。
 

計算例

返済期間が設定されたら、今度は逆算して月々に必要な返済金額を計算しますが、元金が減るごとに月々の利息は減少するため、エクセルを使用して作成することをオススメします。

例えばになりますが、上記の例において返済期間を2年と設定すると、月々に大体A社が2万円、利息の高いB社に3万円返済すると完済可能です。エクセルへの記入方法に関しては、以下の表を参考にしていただけたらと思います。
 

 

A

B

C

D

E

・・・

1

 

 

1月

2月

3月

・・・

2

返済前借入残高

A社

450000

=C6

⇒(以降D2をコピー)

3

 

B社

550000

=C7

⇒(以降D2をコピー)

4

利息

A社

=(C2*0.15)/12

⇒(以降C4をコピー)・・

5

B社

=(C3*0.18)/12

⇒(以降C5をコピー)・・

6

返済後借入残高

A社

=C2-20000+C4

⇒(以降C6をコピー)・・

7

B社

=C3-30000+C5

⇒(以降C7をコピー)・・

8

 

総額

=C6+C7

⇒(以降C8をコピー)・・

 
参照:「【借金返済計画】借金完済までの6つのステップ
 

借金100万円を完済するためのポイント

月々の返済金額の目安を算出したところで、返済に回せるだけのお金に余裕がない方も多いかと思われますが、借金100万円をなるべく早く完済するために必要なことは、収入を増やすか支出を減らすかの二つです。
 

収入が増えるポイント

そこでまずは、収入を増やすための方法について紹介していきたいと思います。
 

副業を始める

毎月の手取りをいきなり増やすことは難しいでしょう。そこで、副業を始めることをオススメしますが、日頃お勤めしている方が他でバイトすることは物理的に厳しいかと思います。そこで、クラウドワークスなどクラウドソーシングサービスなどを利用して、副業を始めることをオススメします。

空いた時間を活用しながら、自身の専門性を活かしながら働くことができます。
 

専門性を高めることで仕事の生産性をあげる

また、自身の仕事に関する専門性を高めることも、収入を増やすために必要です。自身の専門性が上がれば、自社内における給料の査定はもちろん、先ほどの副業の方にも活用することができます。
 

使わなくなった物は全て売却

いつか使おうと思って買ったはいいけど、使わないまま洋服、本、DVD、ゲームが家の引き出しやタンスに眠っていることはよくあります。使い道のない物は、身辺整理も兼ねて中古で買い取ってくれる業者へ売却しましょう。大した額にはなりませんが、借金返済の足しにはなります。
 

支出を抑えるポイント

収入を格段に増やすことは難しいと思いますが、支出を抑えることに専念した方が現実的でしょう。実際に借金100万円以上を抱える多くの方が浪費癖を患っていて、そういった方に一番必要な薬は、収入を増やすことよりも節約する癖をつけることです。
 
参照:「浪費癖を治療するための8つの施策と知識のまとめ
 

優先順位の低い支出から節約する

では、具体的にどのようにして節約をしていけばいいのでしょうか。そのために、まずは作成した家計簿の中から支出に優先順位をつけてください。

光熱費、家賃、携帯料金などの固定費を節約するのは難しいですが、飲み代やゲーム、洋服など自身の意思で変動しやすい費用を優先順位の下に持ってくるようにして、優先順位の低い物から出費を削っていくと効果的に節約ができます。
 

給料日と同時に返済をする

返済日までに返済することは当たり前ですが、返済は給料日の日に行ってください。最初の内は大変かもしれませんが、先に返済を行っておけば否応なく残りの給料で生活せざるを得ません。

お金に対する管理能力を身に付けるためにも、限られたお金で生活することは後の人生にもプラスになります。
 

コンビニは通わない

つい立ち寄ってしまうのがコンビニですが、緊急時以外は使用しないようにしましょう。コンビニは、使用者の購買意欲を駆り立てるように商品が陳列されているため、つい必要のない物でもお金を消費してしまうからです。
 

携帯料金は一番安いプランに変更

携帯料金は通話を控える以外に変動しづらい費用ですが、もし現在のご利用プランよりも安いプランがあるのなら、安いプランにシフトしましょう。

プランを変更しても月々2、3千円しか変わりませんが、2年で借金100万円を完済することを考えれば、総額で5~7万円になるので、占める割合は大きくなります。
 

食費を抑えるために外食は控える

当たり前ですが、外食は自炊するよりお金がかかるので、自分にとって特別な日以外は控えてください。また自炊するための食材を買う際には、閉店間際のスーパーを狙うと食材が値引きしてあるので食費を抑えることができます。
 

実家に帰る

月々の家賃の支払いは、生活費の多くを占めていると思いますが、家賃を節約する意味で実家に帰るのも一つの手段です。社会人の場合ですと数万円は家にお金を納めなければならないと思いますが、光熱費や食費の面を考えると実家での生活は毎月の出費を安く抑えることができます。
 
【参照】
▶「家計のやりくりで実践できる節約方法と貯金方法のまとめ
▶「借金返済方法の手順と実践するために必要な9つの節約方法
 

借金100万円の利息を軽減する方法

再三申し上げますが借金も100万円超えると利息が高くなり、利息分が高くなるほどに借入金額よりも多くのお金を返済することになるので、長い目でみれば損です。そこで、利息の負担を減らすために効果的な方法について紹介していきます。
 

繰り上げ返済の利用

総額で返済する利息分を抑えるために、繰り上げ返済は効果的です。繰り上げ返済とは、毎月の返済金額より多くの返済することで、その後の返済する利息の総額を減額することができます。節約が上手くいって金銭的に余裕のある月は繰り上げ返済を利用しましょう。
 

例えばですが、借金の残高が80万円、金利15%の借入に対して毎月の返済金額が5万円だったところ、ボーナスが入ったためその月は5万円を多く返済した場合を想定してください。

本来であれば80万円の借入残高に対して月々5万円の返済をすると残りの利息の総額は約98000円ですが、この月に5万円多く返済することにより、後の返済金額を固定しても利息の総額が約86000円になるため、計12000円の利息が抑えられる計算になります。
 
参照:「繰り上げ返済とは|リスクを回避した上での効果的な利用方法
 

金利の高い・残高が少ない借入先から返済

複数の業者から借入をしている方は、金利の高い業社または残高が少ない業者への返済を優先してください。金利の高い業者は、返済金額に対して利息の占める割合が高いため金利の高い業者から完済した方がトータルでの利息が抑えられるためです。

また、借金は残高が少ないほどに金利が高い傾向にあるので、残高が少ない業者から返済した方が利息を安く抑えられる上に、精神的な負担を軽減することができます。
 

おまとめローン

利息の負担を軽減するためにおまとめローンを利用するのも一つの手段ですが、おまとめローンとは金融機関が提供している多重債務者を対象に他社からの借入残高を全て立て替えてもらうことで借入先を一本にするサービスです。

金利は借入金額に応じて低くなるため、借入先を一社にすることで結果的に金利が安くなります。
 

利用する上でのデメリットと注意点

しかしながらおまとめローンを利用するにあたり、以下の3点に気を付けなければなりません。
 

  • ・返済総額が増える

  • ・過払い金の請求ができなくなる

  • ・金利が安くならない場合

 
特に3点目に関しては注意して欲しいのですが、業者によってはおまとめローンで設定されている金利が高く、結果的により多くの利息を支払うことになる場合があります。

金利が高くなってしまってはおまとめローンを利用する意味がなくなってしまいますが、おまとめローンの利用方法に関しては以下の記事を参照にしてください。
 
【参照】
▶「借金を一つにまとめたい人が知るべき手続き方法とリスクまとめ
▶「おまとめローンのデメリットとキャッシング一本化のリスク
▶「借金を一本化することのメリットとデメリット
 

貸金業者へ返済方法について相談

利息の返済だけでも手に余る方は、借入先へ交渉するのも一つの手段です。意外に思うかもしれませんが、借入先もちゃんと返済して欲しいと思っているため親身に相談に乗ってくれます。

相談する際は、返す意思を見せつつも返済が厳しいため金利を下げてもらえるように交渉してみましょう。借入先の判断にも寄るので一概には言えませんが、利用者にとって負担の少ない返済プランについて変更してくれるかもしれません。
 

親族から借りる

親族からお金を借りるのも一つの手段です。友達からお金を借りるのは後々、トラブルに発生しかねませんが、家族であればお金の貸し借りでもめることも少ない上に、通常貸したお金に利息をつけるということもないでしょう。

全額とはいいませんが、数万円でも借りられた場合、その月は数万円多く繰り上げ返済できたことになるので、残高の返済に伴う利息を安く抑えることができます。
 

借金100万円の返済が難しい人のための債務整理

もし上記の方法を試しても借金100万円を返済するのが難しいと感じたのであれば、債務整理を検討しましょう。債務整理とは法的手段により借金・利息の減額・免除をすることで、債務者の生活を立て直すための手続きです。
 

借金100万円を債務整理する上での問題点

しかしながら、借金100万円を債務整理するためには、借金の額が低いという問題点があります。
 

個人再生・自己破産は適用されない

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つに分かれますが、後者の二つの債務整理は裁判所を介して債務者の借金の減額と免除が行われますが、そもそも100万円程度の借金に対しては申立自体が通りません。

借金100万円程度ですと、自身の裁量で完済できる借金と判断されるためです。
 

任意整理

そのため、借金100万円に対して法的手段によって債務整理を行うのであれば任意整理を行うことになりますが、任意整理とは、貸金業者と直接、借金の返済方法について交渉するための手続きになります。
 

任意整理が与える借金への効果

任意整理を行うことで、借金がどれくらい減額されるのか気になるポイントですが、それは借金に対して発生している過払い金の額です。過払い金とは、法定金利を超える金利の借入に対して、支払う必要のない利息の総額になりますが、この過払い金が発生していない方は借金が減額されません。
 
参照:「過払い金とは|過払い金の仕組みと返還請求までの手順まとめ
 
しかしながら、過払い金が発生していない方でも、任意整理を行うことで将来利息、遅延損害金が免除されるため、利息の返済で苦しむことはなくなります。また、任意整理においての返済方法は分割支払いになりますが、返済期間は3年~5年です。
 

交渉するために法律の専門家への依頼が必要

任意整理における貸金業者への交渉は、個人ではなく法律の専門家が代理人として行うため、別途で専門家費用がかかってしまいます。

専門家費用は借入先の数に応じて高額になりますが、専門家費用を工面するのが難しい方は、専門家費用の後払い・分割支払いが利用できる法律事務所に依頼しましょう。

分割支払いを利用する場合は、任意整理の成立後に借金の返済にプラスして弁護士費用が加わるため、合計で月々どれくらいの返済が必要になるのか専門家に相談してください。

【参照】

▶「任意整理のデメリットとメリットの正しい知識まとめ

▶「任意整理とは|任意整理の知識と成功させる方法のまとめ

 


▶▶任意整理が得意な弁護士・司法書士へ相談する
 

 

所得が少ない人は法テラスの民事法律扶助制度を利用する

弁護士費用を工面できない人は、法テラスの民事法律扶助制度を利用するのも一つの手段です。民事法律扶助制度とは、所得が少ない人を対象に弁護士費用を立て替えてもらう制度ですが、制度が適用された場合、弁護士費用の内、成功報酬金が免除、着手金が減額されます。

民事法律扶助制度が適用されるためには条件がありますが、詳しくは「民事法律扶助の利用」を参考にしてください。
 

まとめ

借金も100万円を超えたあたりから返済への負担が重たくなってきますが、決して返済できない金額ではありません。借金100万円を返済するにあたり、当記事を役立てていただけたらと思います。
 
参照:「借金が返せない人の為の3つの解決策と借金を返さないリスク

弁護士・司法書士があなたの借金返済をサポート


債務整理では、債権者と交渉する任意整理や法的に借金を減額する、個人再生や自己破産などがあります。また、過去の過払い金がある方は、過払い請求を行うことも可能です。

ただ、どれもある程度の法的な知識や交渉力が必要になってきます。債務整理をしたくてもなかなか踏み切れないあなたを債務整理ナビの弁護士・司法書士がサポートいたします。

編集部

本記事は債務整理ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※債務整理ナビに掲載される記事は弁護士・司法書士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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