カーズに続いて、『ジョジョの奇妙な冒険』からもう1人、今度は主人公側です。第5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナは、「ゴールド・エクスペリエンス」という、生命を生み出す能力を使います。これを使って植物を生やしたり、鉱物を動物に変えたり、わりとやりたい放題です。
そして、ラスボス戦でこの能力が進化し完全形になります。その名も「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」！！
能力の内容は「自分に向かってくる攻撃動作や意志をゼロに戻す」というもの。……意味がよく分かりませんが、噛み砕くと「自分への攻撃をすべて無効化」するのだそうです。最強じゃないですかー！
その上、相手への攻撃は「与えた後にゼロに戻って繰り返される」……つまり、永遠にダメージを与え続けるのです。主人公だからって、強すぎませんか？

『HUNTER×HUNTER』からもう1人選ぶなら、暗殺一家ゾルディック家のアルカではないでしょうか。アルカの能力は作中でもはっきりと「念能力」とは明言されておらず、得体の知れない力として描かれます。アルカはどんな「お願い」も叶えてくれるのですが、それには以下のルールがあります。

「お願いを叶えてもらった分、おねだりに応えなければならない」
「お願いが大きいほど、おねだりも大きくなる」
「おねだりを3回断ったり失敗したりすると、おねだりされた人とその最愛の人、親しい人が死ぬ（死ぬ範囲はお願いとおねだりの大きさに比例する）」

しかもこれの何が怖いかというと、お願いをした本人ではなく、関係ない他人がおねだりに応えなければならないんです！　……理不尽すぎる！
倒すとかそういう次元ではないのですが、能力としては最悪の部類に入るのではないでしょうか。