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エンタメ

「27時間テレビ」フジは生放送を捨てて正解だった

誰も褒めないなら、褒めようじゃないか

「27時間テレビ」おもしろかった?

9月9日から10日にかけて放映されたFNS27時間テレビ「にほんのれきし」。

いきなり結論から書いてしまいますと、今回は良い意味でも悪い意味でも、小さくまとまったなあという感じでした。

面白かったか面白くなかったかと問われるならば、みんなあまり期待していなかった分「意外と」面白かったというのが多くの人の正直な感想かと思います。

FNS27時間テレビ ホームページより

そもそも近年のFNS27時間テレビは、フジテレビ凋落の象徴のように見られていました。

内容自体は昔から大きく変わっておらず、言ってみれば30年前からずっとグダグダです。その年に勢いのある番組を中心に、お笑いBIG3などの豪華メンバーが楽しそうに生放送で年に一度のお祭りに興じる姿を見るだけ。かつては、そのグダグダ祭りを見ることこそが「楽しい」とみんな思っていました。

 

しかし時が流れ、フジテレビの番組作りへの風当たりが強くなると、この時代に27時間も使ってゆるいバラエティを垂れ流すことになんの意味があるの? と思う人が徐々に増加。結果、近年のフジ27時間は平均視聴率が10%を大きく下回るようになってきていました。

元をたどれば、1987年に、日本テレビ24時間テレビに対抗する形で産声をあげたフジの長時間番組。

数々の批判を受けながら、時代にあわせ変化を繰り返し、今も高視聴率を維持している日本テレビ24時間に対して、フジ27時間がこのまま変わらないわけにいきません。

何も考えずにまた例年通りの夏祭りをやれば惨敗するのは目に見えているという状況下、今回フジは大きくコンセプトを変えてきました。