宿場町描いた浮世絵の展示会
江戸時代の浮世絵師、歌川広重と同じ時代に活躍した渓斎英泉が旧中山道の宿場町を題材に描いた浮世絵の展示会が、岐阜県恵那市で開かれています。
この展示会は恵那市の「中山道広重美術館」で開かれていて、浮世絵師の歌川広重と渓斎英泉の2人が旧中山道の宿場町を題材に描いた「木曽海道六拾九次之内」と呼ばれる86点の浮世絵が展示されています。
このうち、歌川広重が中津川宿の様子を描いた作品は、雨の中の宿場町を描写していて「雨の中津川」とも呼ばれる印象的な作品となっています。
また、会場には、版木から一番最初にすりだした「初摺」といわれる版画と、色を変えたり、風景を付け加えたりした「後摺」といわれる版画が並べて展示されていて、見比べて楽しむこともできます。
美術館の学芸員の前田詩織さんは「版画がすられた時期によって違いがあるので、その違いを見て作品を楽しんでほしい」と話していました。
展示会は10月1日まで開かれています。