LIVE
Main 9a758b55 60dd 40c5 8ac7 99e81244bad6
清水建設 原発作業員水増しで4,000万円架空請求か

虚偽記載に社員が関与している可能性があり、清水建設は内部調査を開始。

Default portrait
Sep 01, 2017 by news room Reporter

3 Lines Summary

  • ・2014年1月から3年間にわたり、7人の名前を使って作業員代およそ4,000万円を架空請求
  • ・清水建設JV作業員「見たこともない人間の名前が書面上に書いてあった」
  • ・清水建設「事実であれば大変遺憾。外部の専門家を交えて調査中」

福島第1原発で、原発事故後の工事を行っている清水建設の共同企業体、JVの作業報告書に、
実際にはいない作業員が記載され、およそ4,000万円が架空請求された疑いがあることがFNNの取材でわかった。

E66e83a9 06cd 4975 a5dc a1ea1414f5be

清水建設JVは、福島第1原発事故の水素爆発で壊れた、1号機を覆う建屋カバーの取り外し工事を東京電力から請け負っている。
FNNが入手した、2016年10月の作業報告書と、健康管理表に記載されている作業員22人のうち、下の部分に記載された2人は実際にはいなかったと、複数の作業員が証言している。

9a3ef1a1 1596 433c 91cf 2356ac44d02e
2016年10月の作業報告書、健康管理表
1099be4d 5a9e 4d1b 85c4 b2eb1151c75c

清水建設JVの作業員は、「見たこともない人間の名前が、ある書面上に書いてあった。全てが同じ屋根の下で生活しているものですから、2人がいないのは間違いない」と話した。

別の作業員は、「この方(2人)はいらっしゃらないですね。朝の朝礼で、このヤード(現場)は何の作業をするとか言っているので、誰も現場にはいないのに、何でかなと」と話した。

34c84f30 5408 492c af7e db35d7dd4700

また、実際に作業にあたった20人は、原発の敷地内が作業場所で、報告書にもそのように記載されていたが、いなかったという2人は、東京電力に把握されるのを避けるためか、線量計の貸し出しを受ける必要のない、原発の敷地の外が作業場所と記されていた。

B996f091 3a78 4eec b17e d41376b123dd

7人の名前を使って作業員代およそ4,000万円を架空請求

架空の作業員は、原発からおよそ25km離れた広野町などで働いていたことになっていた。
別の清水建設JVの関係者によると、作業報告書への架空の記載は、この責任者の指示で行われていて、2014年1月から2016年11月までのおよそ3年間にわたり、7人の名前を使って、延べおよそ1,500人分にのぼり、作業員代およそ4,000万円が架空請求された疑いがあるという。

清水建設JVの責任者は、作業報告書にウソの記載をして架空請求を行ったのかどうかについて、「会社からお答えします」と述べ、明言を避けた。

清水建設は、FNNの取材に対して、「ご指摘の件が事実であれば、大変遺憾です。外部の専門家を交えて、詳細な調査と確認作業を行っています」とコメント。

また東京電力は、「ご指摘の件について把握していませんが、清水建設から話を聞かせてもらいたい」とコメントしている。

4.5

この記事がキニナル

App icon

ホウドウキョク

ニュース

Fuji Television

Appstore badge

Google play badge

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

あなたの興味からおすすめ
Recommended by