数字をタイピングする際に欠かせない「テンキー」。しかし、ノートパソコンなどではテンキーがないキーボードも珍しくはない。世界中に愛用者がいるMacBookも、その一つである。使用頻度によっては、わざわざ外付けのテンキーを買って使っている方もいるかもしれない。
しかし、中国・北京に拠点を置く企業「luckey」社が開発した「Nums」を使えば、MacBookでテンキーが使えるようになるという。
「Nums」は、シートを貼ることによりトラックパッドでテンキーが使えるようになるというプロダクトだ。市場に多く出回っている外付けのテンキーでは、持ち運びにかさばったりケーブルがからまったり、何かと不便だった。
しかし「Nums」は、別途スペースを設けることなく、さらにMacBookのスタイリッシュさを損なうこともなく、便利なテンキーを使えるのが特長だ。指でスライドするだけで、テンキーとトラックパッドを切り替えできる仕組みとなっている。
「Nums」により、テンキーのブラインドタッチが可能となり、作業効率を大幅に改善することができる。タイピングのスピードは実に2.3倍向上させるという。仕事柄、数字入力が多い人にとって、「Nums」の効果は絶大なはずだ。
よりユーザーが違和感なくトラックパッドを使えるよう、「Nums」の薄さはわずか0.26ミリである。また、傷に強いガラス製で保護シートの役割も果たしてくれるという。
貼る作業は、携帯の画面保護シートを貼るよりも簡単で、はがした後も残ることはないとのこと。
「Nums」の魅力は、テンキーだけではない。一度に複数のタスクを行う人に便利なショートカット機能が搭載されている。
よく使うアプリやサイト、ファイルなどを登録することで、ジェスチャーにより簡単に呼び出すことが可能。今までは時間がかかってしまいがちだったアプリやファイルの呼び出しを、驚くほど高速にこなしてくれるのだ。
20以上の特許を取得した「Nums」は、その開発に6年の月日が費やされ、とても慎重に開発が進められたアイテムである。彼らがよりよい品質を求めて訪ねた工場の数は、20以上にものぼるという。
わずかな気泡も「Nums」にとっては、大きな障害となる。そのため、シートに使われたガラスへの数字プリントは慎重に行われた。プリントには、特別に製造された0.001ミリの厚みしかないインクが使用されたという。このインクは、暗い環境で光を反射するため見やすく、どんな環境でも快適に入力を行うことができるのだ。
使うインクにもこだわった「Nums」は、貼っていることを忘れるほどシームレスなシートである。
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電力を一切使用しない「Nums」は、充電する必要もなく、環境にやさしいアイテムである。さらに、「Nums」によって荷物を減らすこともできるので、常にスマートに持ち歩きたいノートPC派の人たちにとっても嬉しいアイテムになりそうだ。
Nums
Courtesy of Luckey