太陽フレアの被害 まとめ

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先日、この宇宙で太陽フレアというものが発生した。

そしてそれは人類に対して

未曾有の大災害をもたらした。

そこで今日は太陽フレアの1サバイバーとして

被害の全容を証言していこうと思う。

 

太陽フレアの翌日。

その日は休日で、私は友人と会う予定だった。

だが、起きて時計を見てみると、

起きるべき時刻を大幅に過ぎていたのだ。

私はその事実に大きなショックを受けた。

間違いなく太陽フレアのしわざだ。

前日に起きた太陽フレア

不思議な力で私の体内時計を完全に破壊した。

そして私はもう二度と決められた時刻に

起きられない身体になってしまったのだ。

 

私は失われてしまった健康を嘆きながら、

トボトボと集合場所へ向かった。

きっと友人も太陽フレアによって

ボロボロになっていることだろう。

 

だが、集合場所へ行ってみると、

驚いたことに友人は時刻通りに着いていた。

そして不信の目を私に向けてきたのだ。

きっと核シェルターにでも隠れていたのだろう。

そしてこの目は、

「核シェルターも用意していないお前は

危機管理意識が足りない」

と糾弾しているに違いない。

こうして私は太陽フレアのせいで

友人からの信頼を失った。

 

さらにその日はやたら喉が渇いた。

そして普段だったらドトール

アイスカフェラテのSサイズを頼むところを、

Mサイズを頼んでしまったのだ。

こうして私の財布から多くの財産が失われていった。

もしSサイズを頼んでいたら、

浮いたお金で一体どんなことができただろうか。

もちろんこれも太陽フレアのせいだ。

 

こうして私は太陽フレアによって

人々からの信頼、健康、財産、

そして生きる希望を奪われた。

もう私には何も残っていない。

こうした宇宙的脅威に対して

人間はあまりに無力で微小な存在だ。

そして自然のなんたる無慈悲なことだろう。

私にできることと言えば、

私と同じく太陽フレアによって

人生の歯車を狂わされた犠牲者の方達に

哀悼の意を捧げることぐらいだ。

黙祷。