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有川周一の【できればやりたくないメールマガジン】

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有川周一の【できればやりたくないメールマガジン】

このメルマガはバックナンバーのみ販売しております。

関根勤が絶大な信頼を寄せる座付きとして
現在でも様々な番組で活躍中の放送作家“有川周一”。
そう、彼は芸能界一ダメな放送作家なのです。
しかし、実は彼の本音は「出来れば働きたくない」。
そんな彼に「働いて欲しい」とスタッフが無理矢理何か書かせて、とりあえず出してみようと発行されたメールマガジンです。

サンプル号
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関根勤が絶大な信頼を寄せる座付きとして、

現在でも様々な番組で活躍中の放送作家“有川周一”。

しかし、彼の本音は「出来れば働きたくない」。

そう、彼は芸能界一ダメな放送作家なのです!

そんな彼に「もっと働いて欲しい!」とスタッフが半ば無理矢理に文章を書かせて、

せっかくだからそれを世に発表してみようと発行されたものが、このメールマガジンです。

つまり、このメールマガジンには、作家“有川周一”のやる気みたいなものは

一切反映されておりませんが、やるからにはちゃんとやるように彼のケツを叩きますので、

お付き合いの程、何卒宜しくお願い致します。

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有川周一の【できればやりたくないメールマガジン】 ★サンプル号★

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/ 創刊サンプル号・2011年10月2日発行 /

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<有川周一の本当は書きたくない日記>

※この日記は、芸能界一ダメな放送作家“有川周一”がスタッフからケツを叩かれ、嫌々書いている日記です。



あ~、ヤダ!面倒くさい!本当に書きたくない!何でこんな事になったんだろう?

僕は断ったんですよ!何となく、こうなる事は分かってたから!

でもこのメルマガをやりましょう!と言い出した後輩作家の金子君が、「有川さんの日記は是非もんですから!」とやけに高圧的に言って来たもんですから渋々受けたんです。

そもそも僕は、子供の頃から大きい声で自信満々に話して来るタイプの人間に異常に弱く、どんな事でも従ってしまう傾向にあるんです。

それが例え、20コ下の後輩であっても・・・。

単純に恐いっていうのもあるんですが、こういうタイプの人に何言ってもムダだな!っていうのが先に来ちゃうんです。

だってそうでしょう?こういう人って引かないでしょう?自分の意見曲げないでしょう?

だから僕は諦めるんです。言い合うのも面倒臭いですしね。

どうせやるなら文句も言わず引き受けようと・・・思ったんですが、いざやってみると本当に面倒臭い!書きたくない!

何が辛いと言って、常に頭の片隅に「この日記を書かなきゃいけない」という事が存在し、常にプレッシャーがのしかかって来るのが、物凄くツライ!

他の仕事をしている時でも、大好きな麻雀をしている時でも、至福のひととき甘いパンを食べている時でさえ「日記書かなきゃ!」が頭の中を支配しているんです。

あの~、これたぶん禁句だと思うし、このメルマガを作ってくれてるスタッフにメチャクチャ怒られると思うんだけど、このメルマガ自体やる意味あるのかな~?

だってそうでしょ?僕47歳のオッサンですよ!ベッドで寝ながらあんドーナツ食べて、シーツに砂糖こぼしてカミさんにこっぴどく怒られてるオッサンですよ。

電車で隣に座ってた見ず知らずの汚いホームレス風の人に「飲むか?」と飲みかけの缶コーヒーを差し出されたオッサンですよ。

近所の穏やかで有名な賢い犬に何故か必ず吠えられるオッサンですよ。

こんな冴えないオッサンのメルマガを誰が見るんだって話ですよ。

・・・と書いててフッと虚しくなりました。

どんなに僕が声高に主張してもどうせこのメルマガは辞めないんだろうなぁと気付いたからです。

みなさんにもお見せしたいですよ。このメルマガを作ってるスタッフの顔を!

やる気と自信に満ち溢れるって、こういう顔を指すんだろうなぁ。

何を根拠にこの自信がくるのか、不思議でなりません。

てな事を書いてるうちに字数もだいぶ稼いだので、そろそろ終わりにしてもいいよね?

サンプル号の今回は、ほとんどグチに終わってしまいました。さすがに僕もこりゃイカンと思ってますが、書き直す気力も根性も大人としての責任感もないので、ここで終わります。

次回からは僕なりにもっと中身のあるものを書いて行こうと思いますが、「思いは」あくまで「思い」ですからあしからず。

ではまた。あ~、やっと終わった~~~~~!







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<有川周一VS某局プロデューサー ダメ対談>





















※芸能界一ダメな放送作家・有川と某テレビ局プロデューサーが対談し、今世の中に起こっている旬な時事ネタを斬っていく企画です。





「すいません有川さん。突然呼び出されたんですけど・・・。今日は一体何ですか?」

有川

「実は不幸なことに、僕がメルマガをやることになりまして・・・。僕1人じゃ嫌なので、キミと対談という形ならOKにしたんですよ。」



「相変わらずやる気が全然ありませんね・・・。というか、そこに僕の意志は反映されないんですか?」

有川

「もちろんです、キミは強制です。」



「ああそうですか(笑)ただいずれにせよ、これを読んでいる全ての人が僕のことを知らないと思います。なので、まずは簡単に自己紹介させて下さい。僕は、某テレビ局でプロデューサーをしていまして、今はちょっと有川さんと一緒の番組を担当しておりませんが、これまで何度も共に番組作りをしている者です。よろしくお願い致します。」

有川

「プロデューサーだから“P君”ね。よろしく!」



「はい。でもね有川さん、なぜ今回、僕が選ばれたんですか・・・?」

有川

「一番の理由は、僕の知り合いの中でキミが一番お喋りだからですよ。僕は、無口な人間なので。」



「無口なのに何でこんな対談企画なんて始めたんですか?」

有川

「やらされてるんですよ!僕が望むワケないじゃないですか!でもね、アナタがいれば何とかなるかなと思いまして。」



「わかりました。メルマガを読んでる人は”誰コイツ?”的な感じだと思いますが、有川さんの良さを引き出すために頑張りますので。」

有川

「そう、キミだけが頑張って、キミだけがしゃべって頂ければそれでいいんですよ。」



「何言ってんですか!この対談は有川さんが気になる時事ネタを選んで、それを元に話を広げていくんでしょ!だから有川さんからテーマとなる時事ネタを頂かないと、何も始まりませんよ。」

有川

「もちろん、ネタは用意してきましたよ。」



「あ~よかった。扱うテーマから考えるのかと思いましたよ。」

有川

「そこまでバカにしてもらっちゃ困りますよ。出された宿題はちゃんとやってくる男ですよ。」



「そうですよね、失礼しました。じゃあ、今日扱う時事ネタは?」

有川

「一回目なんで、芸能界の話がいいかなと思って。あの、加藤茶さんが結婚したでしょ?」



「あ~45歳の“年の差婚”の話ですね。でも、ちょっと今更な感じしませんか?」

有川

「ウソだ、めちゃめちゃ旬な話じゃないですか!実際問題、今、芸能界でも多いじゃないですか、“年の差婚”。やはり気になりますよ。だから今日はその話をしようと思います。」



「なるほど。確かに、堺正章さんもそうだし、小林薫さん、寺田農さん・・・そして同じドリフの仲本工事さんにもそんな話が出てますもんね。」

有川

「えっ、仲本さん?何それ?」



「いやいや…。仲本さんのニュースもさんざん報道されたじゃないですか!」

有川

「へぇ。そうなんだ。」



「このテーマを出しておきながら、中本さんのこと知らないってどういうことですか?」

有川

「知らないことは悪なんですか?」



「いや別に悪とまでは言ってないですけど・・・。では有川さん的には、この“年の差婚”、どう思ってるんですか?」

有川

「・・・(しばし沈黙)。いや、特に何も・・・」



「いやいや、テーマに選んだからには何かあるでしょ!」

有川

「そうですね・・・。まぁ強いて言えば、みんな頑張ってるなぁって思いますよ。」



「・・・(沈黙)。えーっと、一回確認していいですか?この対談は、有川さんがテーマを持ってきて、それに関して思うところを述べ、その後、さらにトークで掘っていくってことですよね?」

有川

「だから掘って下さいよ。そのためにアナタを呼んだんだから。」



「穴が開いている所を掘るのかと思ったんですが、今まだ全然穴が開いてなんですよ!」

有川

「言ってる意味がわからないなぁ。加藤茶さんの話から、同じような境遇の芸能人の名前が出てきたじゃないですか。それで、“最近は年の差結婚が流行ってるね”って盛り上がって、これ以上は何があるんですか?」



「有川さん、いいですか?アナタは今回、“メルマガをやらされた”という言い方をしていますけれども、それでもやると決めたからにはそれなりのやる気と温度を見せるのかなと思ってました。だから僕も協力しようと思っているんです。でも今、本当にやらされてる感じしか出てないじゃないですか!」

有川

「え?僕なりには一生懸命考えてるのに?」



「じゃあもっとこの話を広げましょうよ!例えば、“加藤さんの年の差婚、成功の秘訣は何なのか?”あるいは、“世の独身中年が年の差婚をするためにはどうしたらいいのか?“とか、そういうテーマで話せば広がりそうじゃないですか!」

有川

「え~、加藤さんと会ったことないし、独身中年の知り合いもあまりいないからなぁ。そういうのよくわからないんですよ。だからこれ以上広げられないです。ムリムリ。もう少しちゃんと考えて質問してもらえます?」



「・・・(怒りに震えて)じゃあ、ちゃんと語れるネタ持って来いよ!」

有川

「“持って来いよ”ってなんだよ!」



「(我に返って)あ、すいません。僕は有川さんより10歳以上も下の人間なのに・・・。ただ有川さん、今これを読んでる人は分かってくれると思うんですが、アナタの言動はたまに人を“イラッ”とさせることがあるんです。」

有川

「なんか怒りっぽいよね、キミ。」



「いや、僕が怒りっぽいんじゃなくて・・・。要するに子供を叱る時と同じです。確かに年齢は有川さんの方が上ですが、人としては確実に僕の方が上なんです、申し訳ありませんが。だから、人としてアナタに説教しているんですよ。」

有川

「キミはホントに分かってないね。じゃあ言わせてもらうけど、そもそも僕が大人だから、キミのそういう発言を許してるんですよ。キミの説教なんて分かり切った内容なのに、文句一つ言わずに僕はあえて聞いてあげているんだよ。だから僕の方が人として上ってことになるんじゃないかなー。」



「・・・(あきらめて)まぁいいや。とりあえず話を進めていきますか・・・って、これ以上どうやって進めていくのよ?」

有川

「どうやって、って、そのためにアナタを呼んだでしょ?引き受けたからには何とかして下さいよ。」



「本当に後悔してますよ、本当に・・・。ちきしょー。じゃあ、何とか話を広げますよ!」

有川

「そうだよ。何でも聞いて!何でも答えるからさ!」



「何にも答えないから困ってるんだよ・・・(気を取り直して)じゃあ、有川さんは、例えば20歳差の女性を好きなることってありそうですか?」

有川

「う~ん、分かんない」



「もう“分かんない”禁止!死ぬ気で考えて!」

有川

「でもイメージが湧かないんだよ・・・例えば具体的に芸能人で言うと誰とか、なんかヒントちょうだい。」



「じゃあ、例えば新垣結衣ちゃんを好きになることってありますか?」

有川

「あら、ガッキー♪」



「何テンション上げてんだよ!」

有川

「ガッキーでしょ・・・。う~ん、新婚旅行どこ行こうかな?」



「新婚旅行じゃねーよ!関根さん譲りの余計な妄想はしなくいいから!一般論として、ガッキーぐらいの年齢の女性と結婚を考えられますか?ってことですよ。」

有川

「まぁでも、実際問題、そのぐらいの年齢の女性とどこで知り合えるのさ?」



「例えばこの業界で働いているADさんとかスタッフさんでも最近、20代の若い女性がたくさんいるじゃないですか?」

有川

「いるんですけど、基本的にしゃべらないですからね。」



「いや、実際のことはどうでもいいから、仮定でも話を進めないと、何も進まないので・・・。」

有川

「でもさ、やっぱ仮定の話じゃ、あまりノッて話せないよね。」



「じゃあ、どんな話ならノッて話せるんだよ!」

有川

「質問を変えてくれよ!20代と結婚とかリアリティがないし、そもそもその質問ってそんなに重要?」



「“年の差婚”がテーマで、“年の差婚”のことを聞かないでどうすんだよ!」

有川

「でも別に、その質問が全てじゃないでしょ。なんかP君さ、ちょっと違くない?」



「まさかですけど有川さん、僕の質問が悪いって言おうとしてません?」

有川

「うん。」



「“うん”じゃねぇよ!あのね、有川さん。読んでる人は絶対僕の方が正しいって分かってますからね!」

有川

「それはどうかな?」



「そこまで言うなら、もうこのテーマ止めて、他のテーマにしませんか?」

有川

「そうだね、もうこのテーマで十分話せたもんね。」



「いやいや、有川さん、何言ってんですか?このテーマでの話はボツですよ。」

有川

「P君こそ何言ってんの?獲れ高、充分じゃない!」



「“獲れ高”とかそれっぽい業界用語使ってゴマかしてもダメですよ。今のトークだと、どんなにうまく編集しても1分も使える所ないですよ。“テレビ”というエンターテインメントに携わる人間として、僕にもプライドがありますから!今のトークはエンターテインメントとして全く成立していません!」

有川

「あーあ。P君、完全に迷走しちゃってるよ。若いプロデューサーにありがちなんだよね。気負い過ぎてカラ回り、みたいな。」



「うるせーよ!カラ回りも何も、アナタ何も話してないでしょ!」

有川

「あのね、P君。そこまで言うならこちらも言わせてもらうけど、そもそもこのテーマが良くないと思うよ。」



「はっ!?」

有川

「だ・か・ら・!そもそもこのテーマが良くないって言ってるの!」



「ぶん殴ってもいいですか?このテーマを持ってきたのは誰だっていう話ですよ!」

有川

「まぁまぁ、誰が持ってきたのかはこの際どうでもいいじゃない。」



「どうでもよくねーよ!」

有川

「なんて言えばいいのかな?僕が思ってる方向と違う感じで話が進んじゃったと言うか・・・。それが問題だよね。」



「このテーマに関して、これ以上他に適した展開はないって方向に話を進めましたけど?」

有川

「例えば“カトちゃんはすごい”って方向で話を広げるとかさ。」



「え!?じゃあ“ちょっとだけよ~”とかの話をするってことですか?」

有川

「そうだよ、ドリフの偉大さについて話そうよ!」



「でもそれじゃ“年の差婚”の話ができないですよ」

有川

「別にどうでもいいじゃない、そんな話。」



「おいおい、だってそもそもアナタが“加藤茶さん結婚したね”って言ったんだよ!」

有川

「言ったよ、確かに。でもそこから“年の差婚”で話を広げようとしたのはキミだよね?」



「だって、それが普通でしょ。」

有川

「いやいや、カトちゃんって言ったらドリフの話でしょー。」



「だって時事ネタって言ったし。」

有川

「えっ、何?ドリフには時事性がないってこと?P君、この業界で生きている人間として、それは問題発言じゃない?」



「そんなこと言ってねーよ!ただ、加藤茶さんの時事ネタって言ったら、どう考えても“年の差婚”でしょ?」

有川

「うーん、少なくとも僕はそう思わなかったよ。だからこれは痛み分けだね、仕方ない。」



「全然納得いかないんですけど・・・。まぁでも仕方ない、そこまで言うなら甘んじて受け入れますよ。じゃあ、今回は五分五分でお互い悪いと。」

有川

「なんで?どちらかというと、7対3でキミが悪いんじゃないの?」



「・・・(しばし沈黙)。もうこの件で反論するの疲れたんでこれ以上広げませんが、とりあえず有川さんの人間否定を始めたいと思います。」

有川

「別にいいですよ、僕の方が大人ですから。聞きましょう。」



「アナタはちょっと分が悪くなると、すぐ全部人のせいにしますよね?しかも“僕は大人なので許してあげますよ”と上の立場から物を言いますよね?こういう奴って、人間のクズだと思うんですけど、そのへんご自分ではどうお考えですか?」

有川

「それはね・・・ぶっちゃけ当たってますよね。」



「認めるんかい(笑)まぁいいや、実際そうなんだから。でもね有川さん、その逃げの姿勢で何でも通用すると思うなよ!っていう話ですよ。いつかアナタにバチが当たりますからね!」

有川

「でもね、P君。僕ももう業界歴26年目ですよ。それだけの時間をかけて培ってきたモノなんだから、もうしょうがないですよ!そこを治せって言われてもムリだよ。」



「じゃあ有川周一の26年間の集大成は”人のせいにして逃げろ”ってことですか?」

有川

「そこまで前面には押し出さないでよ。でも、心の片隅にそんな考えがあることは否定できないけどね。」



「なるほど。では“有川周一の人には言えないマル秘処世術”みたいな感じ?じゃかしいわ!」

有川

「(笑)だから、これから、テーマをよく吟味して下さいよ。僕は一応テーマを考えて持ってくるけど、それで本当に良いかどうか、あなたの中で徹底的に審査して下さい。僕が持ってきたモノをそのまま全部素直に受け入れて話すっていうのが到底ムリな話なんだから。楽をしようとしないで下さい!」



「ここまで開き直れると人生楽しいでしょうね・・・。分かりました、今後、細心の注意を払います。」

有川

「分かればいいんですよ。」



「(苦笑)」

有川

「なんかさ、アナタのせいで変な感じになっちゃったからさ、もしあれだったら、もう一つ別のテーマ考えてきたんだけど…。」



「おお!早く言って下さいよ!」

有川

「あのね、女子サッカーですよ。」



「“なでしこ”ですね!」

有川

「そう!“なでしこ”ですよ!何でカトちゃんのテーマでOKしちゃうかなー?今は“なでしこ”でしょ、どう考えても。」



「だったら最初から“なでしこ”を出せよ!」

有川

「あー、P君。キミとは長い付き合いなのに、本当に僕のことを分かってないね。ガッカリですよ。これはね、僕の放送作家としてのやり口なんですよ。一番良いネタを最初から出すんじゃなくて、まずそこそこのネタで一回様子を見るっていうね。」



「これ以上チョーシに乗るならブン殴りますよ。まぁでも、確かに、なでしこの話は悪くないですよね。さすがの有川さんでも広げられる話でしょうし。では有川さん、ズバリ、なでしこについて有川さんが一番気になっていることはなんですか?」

有川

「いや~なでしこ凄いよね!」



「確かに凄いですね。その中でも気になっていることは?」

有川

「気になっていること?」



「そうです、なんですか?」

有川

「そう強く言われも、特に無いよ。」



「いやいや、気になる選手とかいるでしょ?」

有川

「ああ、澤さん!」



「おお、澤穂希選手ですね。」

有川

「名前が良いよね。“穂希”って。」



「確かに良いですよね。で、名前以外に具体的に澤選手のどのへんがいいんですか?」

有川

「澤選手はチームで一番年上なんでしょ?」



「そうですね。」

有川

「頑張ってるよね。」



「まぁ確かに頑張ってますよね・・・。他には?」

有川

「他には!?そんなの無いよ。さっきからしつこいな、君は!」



「しつこいって、それが対談でしょ!今のやりとりを文章に起こしたら、”最近澤選手が頑張ってるね、いい名前だし”って、この一行で片付けられちゃいますよ?もうちょっと膨らましましょう!どんな所が凄いですか?」

有川

「よく走ってますよ。」



「確かによく走ってますね、サッカーだし。それから?」

有川

「・・・そんなもんですよ。そもそも僕、あんまりサッカー詳しくないし。」



「じゃあ、なんでこのテーマを”さっきのカトちゃんのよりも盛り上がる良いテーマです!”って言って出したんだよ!」

有川

「世間的には盛り上がってるでしょ?」



「確かに世間的には盛り上がってるけど、お前が盛り上げられないと意味ないだろうが!」

有川

「“お前”ってなんだよ。」



「もうそんなの気にしないからな!」

有川

「あーヤダヤダ、乱暴な人は。」



「(無視して)今、世の中の人はみんな“なでしこ一色”と言っても過言ではない中で、そんな人達が“へぇ~”とか“面白いね”って思うような情報を発信しないと、メルマガの意味がないですよ!有川さんだって、全部中身が分かっているようなスポーツ新聞をわざわざ買いますか?」

有川

「まぁ~ね。でも、個人的には僕は、サッカーより野球の方が好きなんだよ。サッカーか野球かと言われたら野球を見てしまいます、実際。それでも僕は世間に寄せたワケですよ。自分の気持ちを曲げてまで世間に寄せたんですよ。それで十分じゃないですか?」



「“世間に寄せたから偉いでしょ?”ってことですか?」

有川

「そこまでは言ってないですけど、なでしこってこのメルマガに合ったテーマじゃないですか?時事ネタとして。ここで野球の話なんかしてもダメでしょ?」



「ダメじゃないですよ!確かに野球の話題はなでしこよりも小さいですよ、世の中的に。でも、野球だって立派な時事ネタと言えますし、第一、世の中の盛り上がりも大切ですけど、自分があんまり知らないことを無理矢理話すよりは、詳しく話せるテーマを一生懸命語るってことに意義があると思いませんか?」

有川

「そうなのかなぁ?」



「だって、何度も言いますけど、これまで全く中身が伴ってないですよ、この対談。てか、対談になってない。ただ、改めて有川さんのダメな部分を掘り起こして読書の皆さんにご紹介しているだけですよ?」

有川

「(笑)」



「笑ってんじゃねーよ!これじゃいつも我々がしている雑談と変わらないですよ。」

有川

「いいよ、それで。これまで話していたことを全部そのまま載せちゃおうよ。あんまりさ、世間体とか気にすんなよ!P君はそういう所あるよ!」



「そりゃありますよ!お客さんが読むんだから!今回はお試しサンプルかもしれませんけど、いずれはこのメルマガ、お金取るんでしょ?」

有川

「カネのこと言われちゃうとさ・・・カネのことはいったん忘れようよ。」



「いや、お金は大切な問題でしょ!とりあえず自分で“なでしこ”って言い出したんだから、日本女子サッカーについて喋って下さいよ、お客さんのために!」

有川

「うーん・・・金メダル取れるといいね・・・。いや、絶対取れるよ!取れる、取れる!こんな感じのこと言っておけば盛り上がるでしょ?」



「またテキトーに・・・よし、まあいいや。では、その根拠をお聞きしましょう?他にも強豪国がある中、なぜそこまで自信満々に金メダルが取れると断言できるんですか?」

有川

「いやらしいこと聞くなー。」



「全然いやらしくないです。至極まっとうな質問です。」

有川

「えーっと、だから、日本は他の国とは違うからですよ!」



「何が違うんですか?」

有川

「想いが違いますよ。」



「どの国にも強い想いがあるハズですよ。その想いと日本の想いは具体的にどこが違うんですか?」

有川

「うるせーなー。」



「うるさくないです。対談ですから。さぁ、答えて下さい!」

有川

「じゃあ、逆に聞くけど、メダル取ってほしくないの?P君は“なでしこ負けろ!”って思っているってこと?」



「そんな事言ってないじゃないですか!取って欲しいですよ、もちろん。ただ、有川さんがなぜ今“絶対金メダルを取れる”と断言したのか、その理由を聞きたいだけです。」

有川

「しつこいなー。じゃあハッキリ言いますよ。勘ですよ、勘。」



「・・・はぁ~、どうせそんなことだろうと思った。」

有川

「でもね、P君。これはね、47年生きてきた僕の経験則だよ。そこに賭けてほしいな!」



「“人のせいにして逃げろ”がモットーの人に説得力があると思いますか?」

有川

「それを言っちゃダメだよ(笑)じゃあ分かった、取り消すよ。なでしこはメダルは取らない!これでいいでしょ?」



「・・・(沈黙)。もう、いいや。このテーマも止めましょうか?」

有川

「やっぱりさ、これもテーマが悪いよね?」



「おい、コラ!お前さっき言ったよな?“まずそこそこのテーマを出して、それから本命のテーマを出す”って。その本命が“なでしこ”なんだろ!言ったよな?忘れたとは言わせねーぞ!」

有川

「怖いよ、P君。落ち着いて。じゃあ言わせてもらうけど、テーマの吟味はキミの役目だったよね。ってことは、このテーマをちゃんと吟味し切れなかったキミも悪いってことだよね。つまり、キミと僕とはそれぞれ・・・」



「痛み分けだろ!」

有川

「そうそう。でも・・・」



「7対3でオレが悪いんだろ!」

有川

「あっ、よく分かったね(笑)」



「・・・(怒りのあまり声が出ない)」

有川

「まぁ、今回は2つともテーマが良くなかったということで。次回への反省点ということで。今回はこのへんにしておきましょう!」



「えっ!?終わる気ですか?」

有川

「もう充分でしょ!?」



「いやいや、だから今日の対談は全部ボツですって・・・」

有川

「大丈夫だって。P君、考え過ぎ。」



「だって、対談の張本人の僕ですら、“時間の無駄だった”と思っているくらいなんだから、読んでる人なんてはるかにもっと時間の無駄だと思ってるに決まってるじゃないですか?」

有川

「いやいや、読者も大満足だって。自己採点しようか?初回の緊張感やバタバタを差っ引いても、まぁ、97点くらいかな。」



「高っ!マジですか?」

有川

「かなり満足だよ、正直。」



「具体的にどこが?」

有川

「具体的にどこ、とかはもうこの際どうでもいいじゃない。全体的にまんべんなく良かったよ。」



「それって要するに、内容が何も無かったってことじゃないですか!」

有川

「あのね、P君、いい加減にしないと温厚な僕もさすがに怒るよ。」



「なんですか急に?」

有川

「P君はさ、今日のこの対談、楽しくなかったの?」



「いや、だって、中身が何もないから・・・」

有川

「そんなことは聞いてないよ!キミ自身が楽しかったのか、楽しくなかったのか、それだけ答えて。」



「いや、楽しさだけで考えると、まぁいつもメシ食いながら話している他愛もない雑談の雰囲気と何ら変わらなかったですから、そりゃ楽しかったですけど・・・」

有川

「じゃあ、それでいいじゃない!」



「それでいいんですか?」

有川

「いいんですよ!あー、ハラへった。じゃあ、今から“ラーメン富士丸”行こうぜ!」



「もうどうでもいいや(笑)分かりました、富士丸のあの超こってりラーメン食いに行きましょう!」

有川

「ちなみにP君のオゴリね。」



「なんでですか?」

有川

「だって今回の対談の中身がないのはP君が僕の良さを引き出せなかったからでしょ?テーマの選びも失敗したワケだし。僕のことを乗せられなかった責任を取ってくれよ。お詫びのしるしに富士丸オゴれよ!」



「このヤロー・・・」



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■ 発行代理:金子明弘

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