アルミ板の上で水銀を混ぜると不思議な物体がにょきっと出てくる実験動画が、ネット上で大きな話題になっています。まるで塔のようにもお化けのようにも見えるこの現象は、実は酸化アルミニウムがにょきにょきと生えてきている様子とのこと。面白い光景ですが、水銀はかなりの猛毒ですので絶対にマネしないでくださいね……!
これはあらかじめ塩酸でアルミ板の酸化皮膜を分解させた上で、水銀を置いて化学反応させたもの。これによりアマルガムという物体が出来上がり、板から細い毛のようなアマルガムがにょきにょきと垂直方向に沢山生えてきました。180倍速でしばらく放置していると、だんだんと塔のような姿に。つつくとふわふわしており、手で押さえると簡単につぶれてしまいます。
塔の残骸を取り除き、今度は水銀と水を混ぜて実験。ふたたびにょきっと生えてきた物体は、先程とは若干違っておばけのような姿に。しばらく放っておくと、すぐに自重で倒れてしまいました。残されたアルミ板を二つに割って断面をよーく見てみると、表面がちょっぴり削れていることが分かります。
繰り返しますが、水銀はかなりの猛毒。触れただけで皮膚から吸収してしまうほか、常温で気化することにより体内に入りやすいといった取り扱いが非常に難しい液体です。決して真似しないでくださいね。
(大里ミチル)
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