コミュニケーションを取るには、
話し方や伝え方だけが大切と考えてしまいがちです。
もちろん話し方も大切ですが、
それ以上に聞くことが重要だと身にしみる場面に多く出くわします。
特に、話すことが苦手な人にしてみると、
聞くことで円滑にコミュニケーションを取れるかどうかは重大な問題ですから、
それを可能にしてくれる「傾聴」というスキルは必須と言えるでしょう。
コミュニケーションの必須スキル傾聴とは?
「傾聴」とは読んで字のごとく、
「耳を傾けて、熱心に聞くこと」です。
「そんなこといつもやってるよ」と思われるかもしれませんが、
実はほとんどの人が、しっかりとした傾聴ができていないのが実情です。
自分では熱心に聞いているつもりでも、
それが相手に届いてなければ、
傾聴とは言えないです。
誰でも自分の話を聞いてもらいたがっている
誰でも自分の話を聞いてもらうこと、
自分の話に興味を抱いてもらうことは心地良く感じるものです。
なぜなら、話を聞いてもらうことで、
自己肯定感が高まるからです。
そして、自己肯定感を高めてくれる人に対して、
好意の気持ちが湧いてくるようになります。
傾聴の効果を高めるには?
私がいつも意識している、傾聴の効果をより高め、
相手に届くようにする方法をご紹介します。
相手が話すことの意味だけでなく、
話の背後にある考えや気持ちを相手の立場で理解することです。
具体的なポイントは次の3点です。
傾聴の具体的ポイント
①自分が話すよりも、まず聞く
②安心して話ができる雰囲づくり
③相手の非言語な情報を受け取る
①の「自分が話すよりも、まず聞く」というのは、
相手の立場になって聞くことに徹すること。
相手と自分の話す割合は80対20くらいになるのが理想です。
②の「安心して話ができる雰囲気づくり」というのは、
会話の中で相手の話すことに対して、
「聞いているよ」というのをわかりやすく意思表示することです。
具体的には、あいづちやうなずきを返したり、
笑顔や真剣な表情をつくったりするなど、
話し手が安心できる雰囲気をつくります。
③の「相手の非言語な情報を受け取る」というのは、
相手の立場になって聞くためのスキルです。
表情やしぐさ、目線、声のトーンなど、相手の全身に気を配り、
気持ちの深い部分まで読み取ります。
しっかりした傾聴で得られるメリット
これらを実行して良い聞き手になることで、
得られることが3つあります。
信頼関係が築きやすくなる
信頼関係が築きやすくなります。
人脈が広がったり、
お互いに困ったことがあれば、
助け合えるような深い関係を持つことができるようになります。
相手の気持ちが理解できるようになる
相手の気持ちが理解できるようになります。
何を話したらいいのか、
どのように話をしたら伝わりやすいのかなど、
相手に届きやすいコミュニケーションを取れるようになります。
必要な情報を得ることができる
必要な情報を相手から得ることができます。
しっかりした傾聴で聞き役に徹すると、
相手はもっとあなたと話したいと思うようになり、
今まで以上に貴重な情報やアドバイスなどをもらえるようになります。
まとめ
『人を動かす』『道は開ける』を著書を持つ、
世界的なコミュニケーションの大家デール・カーネギーも
「人の話を聞くことにより、人生の80%は成功する」と言っています。
人の話を聞くことにより、人生の80%は成功する。
デール・カーネギー(思想家)
聞く力を身に付けることで、そこから得られることも多くなる。
聞くことで、知らないことが早く分かり、問題や新たなことを発見でき、
人間関係を円滑にできるといった、計り知れないメリットがある。
これは、話すことが苦手な人にとっては心強い言葉ですね。